井上靖「あすなろ物語」では
新聞記者の時代の話もある。
そのなかで目を引いたのが
「敗戦の日の記事」ーー
それまでは「撃ちてしやまん」などの
国民を鼓舞するためのイデオロギーなくしては
書けなかったものが
この敗戦の日の記事は
記者として真実、ほんとうの「記事」
というものを書いた気がする
というものでした。
なるほど、新聞記事はやっぱりイデオローグ
なしでは書けない、書いちゃいけないものなんだ
と知りましたね。
ならば
改めてA新聞の社是が「反日」であると
するならばそれなくして「記事」は
書けないものなんだと知り
やーれやれと
思ったのでした。