ひとはみな
何かしら生きるよすがに
すがって生きているのでしょう。
けれどもどう探してもよすがの見つからない
老人もいるかもしれません。
あるいは若い人だって
生きるよすがをなくしたら
生きていこうという気持ちも失せるでしょう。
ところでーー
この私ときたらやっぱり
息子たちを「生きるよすが」にしているのですね。
だから
我が子を失う状況は私の終わるときなんです。
自分がこれという
立派な仕事、腕前、誇り、技みたいなもの
何一つ持っていないから
すがるものは息子たちなんです。
子のない知人は趣味をよすがとしていますし
ある人は夫の介護をよすがとしています。
何にしろ
生きるのに「よすが」はなくてはならぬもの。
ああ、だから
地震で9歳のお子さまを亡くされた
親御さんは今
どんな悲痛な思いかと
胸を痛めております。
でもーー
あちこちで子殺しのニュースが飛び交う昨今の
日本
どうなっちゃったのでしょうか・・・