他人(ひと)に迷惑をかけてはいけません
と
日本中の母親が
子育ての金科玉条のごとく
口に唱えて
これさえ言えばわが子は
間違いなく
正しい道を歩むと
信じているらしのです。
ところで私の知人で母親である人は
彼女の子育ての最中
よく私に言ってましたーー
「他人(ひと)に迷惑をかけてはいけません」
って母親たちは子供に言い聞かせているけど
他人に迷惑をかけずに生きることって
不可能じゃないの?
そんな不可能なこと
子供にだけ押し付けて
自分たちはどうなの?
私はね、こんな理不尽な言葉をわが子に
言うことはできないわ。
とーー
そして彼女の子供たちは
「他人に迷惑をかける」大人になったかというと
常識的な意味で決してそんなことはありません。
むしろ
どの子も人情に厚く
人に好かれる
魅力的な人間になりました。
「人は他人に迷惑をかけつつ生きるしかないのだ」
という
実存をこの母親自身が生きたのだと
思います・・・