Kizu-darakeのにっきC

みんなに笑顔が戻るといいな。がんばれ!東北(とおほぐ)!

深山トライアル、トリッカーの巻その2

2008-08-03 22:00:17 | トリッカー

----さて、痛いことになりました。----
それより申し訳ない思いでいっぱいです。
目の前を通り過ぎる選手達に「大丈夫か?」と声かけられ
笑顔で大丈夫と答えるしかありません。
痛みはなく痺れる感覚、いやそれが痛い感覚なのかもしれません。
気が張ってますからね、そのままブーツ履いて歩いて下山するつもりでしたが
「タンデムで下まで降りるゾ!」
・・・・・
ええええええええっ!
今まで登って下ってきた道が走馬灯のようによみがえり
「いいです、歩きます、けっこうです、あれぇええ!」
「ほ~ら、大丈夫だったろ」

舗装路まで降りてしまいました。
すごいものです。
なるほど、でもまだまだ未熟でマネできませんね。
でも正直はっきりいって・・・・怖かったです。
では画像!

 

----もう一つの闘い----

バイクは山に乗り捨て。
私はメインゲートまで車で直行して応急手当を受けます。
そして大会本部まで乗せてもらいました。
ちょうど正午、しばらくすると
先頭の集団が昼食のため戻ってきました。

色々とみんなに声をかけられ笑顔で答えるしかありません。
ご飯は美味しかったけど心はしょっぱいです。
「バイクはみんな戻ってから取りに行くよ。」
ということでみんなが戻るまでここで待機することにしました。

ここから昼のセクションに向かう人たちを見送るしかありません。
ちょっと寂しいかも。
暇だし。
とはいえちょこまかと動けないしなぁ。
みんなが出かけてから1時間ほどして見覚えのあるバイクが走ってきました。
あっ!
どうやらスタッフの方が山でトリッカーを拾ってここまで走ってきてくれたようです。
助かった・・・・
裸足のまま玄関まで出迎える。
ほんとにありがとうございます。
 

さて、

 

やることができましたね!

帰る準備です。
まず痛む足がブーツに入るか?
ぐはっ!(ずっきん!)
すごい違和感、でも包帯の巻き方を変えればいけそうです。
あとオフロードブーツの金属製のつま先のガードがメチャクチャ歪んでるのも
患部圧迫の原因のようです。
ならば、
工具ボックスからドライバーとカッターを取り出します。
カッターの先の方でビスに詰った泥を掻き落とします。
システムドライバーの一番小さいプラスドライバーでなんとか回せそうです。
一つづつ舐めない様に外していき

外れた!
ふう~、たったこれだけの作業で汗だくですね。
おいおい・・・・
あとブーツの歪みを押したりこじったりして・・・・直った!
包帯の巻き方を変えて恐る恐る足を入れてみた。
ん!
よしよし、OK!
これでひとつ大きな不安材料が消えた。

戦闘仕様のトリッカーを公道で走れるように戻す作業も残ってます。
ミラー、ナンバープレートの装着、
暑い!
暑すぎる!

ん、
・・・・・
もぞっ!
いやな感触、まさかっ!

おまえかっ!
まったくぅ!
首筋に毛虫が落ちてきました・・・・小学生以来の出来事です。
うっ!痒い!
きさまぁ・・・払いのけた手まで痒いぞ、コラ!
弱り目にたたり目です。
でも毛虫に八つ当たりしてもお門違いですしね。
あっちいけ、
あっこら、
工具ボックス内にもいました。
あっこらこら!
リュックの中にも進入してました。
あっこらこらこら!
虫干し中のモトパンの中にも入ろうとしてました。
(パンツ姿?中にスパッツ履いてるからそれほど恥ずかしいカッコじゃないよ)

 

もう、やだぁ~\(TДT)/

 

全身毛虫まみれになる前に作業を終わらせましょう。
木の下の作業はこういうこともありうるという貴重な経験です。
ヒトリガの幼虫でよかった。
イラガの毛虫は痒いんじゃなく激痛ですからね。

 

さてさて、グニャグニャ曲がったシフトペダルを
DRCのタイヤレバー&メガネレンチのレンチ部分に
グリグリと突っ込みテコの原理でグイグイと押して引いてここまで戻します。
新品のゴムだとたぶん入りませんね。
根元のボルトも緩んでたのでギュッと締めます。
ここはいつも緩みやすいよね。
トリッカーのメンテの重要ポイントです。

結束バンドで固定したゼッケンプレートを外し
ヘッドライトを付ける。
点灯するか試験、点灯した!OK!
これで完了!

あっ、空気圧も戻さないと、いや、その作業は毛虫のいない場所でやろう。

広げた工具と荷物をまとめて本部の建物に撤収!
いそげいそげ!
毛虫の攻撃はもういらないよ。
しかしたったこれだけの作業が足をかばいながらなのでまったく進まない。
かなりの重労働になってるよ。

 

時計を見ると2時半を過ぎてる。
あともうちょっと待てばみんなも帰ってくるはずだ。
「いや、早く帰って病院で診てもらってください!」
・・・・
とっても正論、
でも正直寂しいね。
表彰式や閉会式に出ずに帰る事にした。
その場にいたスタッフの方に挨拶して帰路につく。
 

うっ!
軽い!
舗装路ってなんて軽いんだ!
すっげぇ調子いいぞ!
そりゃ普通に歩けないような悪路をさんざんバイクで乗り回してたからねぇ。
岩場の沢をフレームやステップこすりながら死に物狂いで進んでたからネェ。
気を抜くと即転落するような斜面を汗ブッ垂らしながら縦横に漕いでたからネェ。
舗装路が楽ちんに感じて当たり前か。
 

足も持ちそうだしバイクも走るし不安はなくなったな。
あと一つ、
病院の結果か・・・・
家族になんて言おうかな。


キャメルバックの水もすでに飲み干した後だった。
すっごい喉が渇く、
水、
水分欲しい。
この泥だらけの姿ではコンビニや店に入るのはねぇ~、自販機探そう。
あ、東根の大滝ドライブインまで走ってきちゃった。
バイクを停めて立ち上がったら・・・・
あ、あれぇ~
足に力入らないやw
あははははは
自販機までの距離が長く感じるよ。
う、うめぇ~
スポーツドリンクが超うめぇww
 

ふう、冷静になってこれから考える。
・・・・
今日は土曜日、
緊急の外来見てくれるところ、そして家に帰る途中に存在する病院。
公立病院がベストだな。
サイフの中に確か・・・・
あった!
入れてた!
保険証入れてたよ!
なら、行くべし。

 

緊急外来受付窓口にて事の次第を話して
先生に診てもらった。
レントゲン撮影してもらったが異常は無かった。
事の次第を聞いてた先生も看護婦さんも元気すぎる私に呆れてた。
「よくその状態で動き回ってるね、消毒しとけば直治る。」と追い返される。
周りの急患たちは交通事故やら今にも死にそうな人たちが担ぎ込まれており
なんか自分が申し訳ないように感じてしまう。

 

家に到着、
玄関で野良猫2匹が帰りを待ちわびていた。
おまえらなぁw
母上殿も隣から出てきてばったり会う。
「おや、五体満足で帰ってきてるわね。」
「いや、生爪2枚置いてきた。」
「アホだねェ」
「うん・・・」
「ニャーニャー」

 

無事ただいま


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5 コメント

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患部を押されなかったら (kizu-管理人)
2008-08-04 22:28:27
痺れる感覚しかなかったからw
G熊さんへ、
ということで当分林道とかオフロード関係お休みなのです。
ということでそちらの活躍がうらやますぃ~です。
うん、よくそこで自走の道選んだのかと我ながら・・・

返信する
まいった! (G熊)
2008-08-04 21:44:31
折れてるわー!
きっと痛いだろ? 帰れる?

ってすんごい心配したのに、ほんとにもう~。

って言うのか、生爪はいでよくブーツ履いて帰れたもんだ。若いって言うのはすんばらしい!
おっちゃんは無理だす。
返信する
おどろかせちゃいましたね (kizu-管理人)
2008-08-04 20:50:26
マコさんへ
そうなんですw
爪だけですんだので助かりました。
スタンディングメインの走りと言うことは
ずっと細かいスクアットをやってる状態ですからね。
一気に疲れますね。
毛虫はもう・・・・・・・
 
ラリらりRunさんへ
出走者名簿もらったとき
「えっ!山形県人2人だけ?」と思ってしまいました。
ほとんど宮城県と関東の方々でしたからw
皆さんにはびっくりさせたと思います。
山の中にバイクがポツン、
「何があったんだろう?」って。
またご一緒しましょう
返信する
お疲れ様でした (ラリらりRun)
2008-08-04 03:55:36
深山に参加した〝へなちょこな方の直樹です〟
今は仙台在住ですが山形市出身ですヨ

本当にいろいろ重なりましたね
早く治して、またご一緒しましょう!
返信する
Unknown (マコ)
2008-08-04 01:58:34
災難でしたね。。
でも、派手なアクションのわりには軽症で良かったじゃないですか。
ウチもトライアルバイクでコース回ったとき息が切れるような思いでした。。
ちなみに、毛虫も経験スミですw
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