カントリーを乗り終えてすぐ次のバイクの手続きをしに行く。
「F800S乗りたいです!」
「先着居りますのでお待ちくださいね。」
久しぶりの大型バイクに乗って火が点いてしまった私、
「すぐ乗れるのは?」と聞いてしまい・・・
「K1200LTが空いてますよ。」
「じゃ、それ」
「えっ!(まわりからおぉーっと歓声が上がる)」
えっ?なに?
指差された先には・・・
どおおおおん、あっ、LTってこれだった!
サイドケース、トップケースにタンデムの殿様シート、
オーディオに風を遮るでっかいフルカバードのボディ!
重量390キロのヘビー級!
「やりますね!どうぞ!」
あっ、ちょっと、ちょっと内心びびってます。
説明を受ける。
跨って引き起こせなかったらキャンセルしますって弱気なことを口走ってみる。
「まぁでも大丈夫ですよ。ま、ラジオでも聞きながら・・・」
ハンドルの丸い大きいボタンはオーディオのボリュームとか変えるジョイパッドなスイッチ。
手前の八つの丸いスイッチでラジオが鳴った。
山下達郎の声がクリアに聞こえてくる。
スピーカー付きのバイクは初めてだ!
走行中聞こえるのだろうか?
曲聴きながら運転なんて運転に集中できないんじゃなかろうか?
跨ってハンドルに力を込めて・・・ヨイショ!
確かにずしりと重い!重いがまっすぐ立ったし大丈夫だろう、たぶん。
電動スクリーンのスイッチ、グリップヒータースイッチ、
いろいろ付いてるね。
いざ、出発!
重いけどエンジンかけて走り出したら安定感の高いこと!軽いこと!
へぇ~、
エンジンはスムーズ、かなり低速でもバランスとれてふらつかない。
へぇ~、
後ろの殿様シートかぁ・・・
友達乗せたくないな。
きっと腕組みしてドンと乗るに違いない。北斗の拳のアインのごとく・・・
やはり女性だろう。
メイドさん・・・いやなんでもない・・・
今日の天気は強風に時々雨が降ったり止んだり・・・
LTの電動スクリーンのありがたいことありがたいこと。
走り始めてすぐ気づくのが「こりゃ楽ちんだわぁ。」
ゆっくり走っても心が大らか、
スポーツモデルのトロトロにイライラがない。
大人のバイクだね。
信号で止まるとやはりズシッと手ごたえがあるがエンジン繋がれば右折左折も軽い。
へぇ~、
このままツーリング行っても・・・ダメか。
グリップヒーターを初体験したがこれいいな!!!
冬のあの苦労が無くなるね。
つうか熱い!
あれどっちでOFFだっけ?
とりあえず中間に設定して。
LT、こりゃいいバイクだわ。
見た目で敬遠して今回のようなことが無かったら試乗車有っても乗ることは無かっただろう。
いい体験ができた!
LTが乗れたぞ!
こりゃゴールドウィングだろうがエレクトラグライドクラシックだろうが大丈夫だ!
たぶん・・・ね。
そうそう、走行中でもラジオとちゃんと聞こえた!
ボリュームは低めなはず。けっこうクリアに聞こえる。
へぇ~、風きり音でかき消されると思ってたんだけどね。
こういうのもいいもんだね。