北陸新幹線に乗り
雨飾山をめざす
初日は雨飾温泉
雨飾山荘に前泊
本当は南麓の小谷温泉
雨飾荘に泊まりたかったんだけど
すでに予約でいっぱいだった
糸魚川からバスで山口バス停をめざす
山口で降りようとしたら運転手さんに
「次のバス停の方が雨飾温泉行くなら近いですよ」
と言われもうひと区間
降りたところは
ほんとに田舎な感じで
静かで見渡す限りコンビニはなく
自販機すら全然なくて
夜になったらきっと真っ暗
銀河ステーションになる
熊に注意?
の看板もありつつ
徒歩で雨飾温泉をめざす
間近に見える山々は山頂付近が切り立った岩になっていて
中腹の紅葉と合わせて迫力あり
行程は2時間半くらい
すごい天気よくて暑かった
蒲鉾型のドーム状の構造物が
各家庭にあって
雪の深さ
降雪量の多さを推し量られた
ほどなくして
前方から来てスレ違い
止まった軽自動車の男性が
徒歩では2時間以上かかるから
送っていこうと
目的地の雨飾温泉に浸かってきた帰りだという
車でも20分の距離
それをわざわざ引き返して送ってくれた
だけでなく
途中で紅葉の綺麗なところで車を止めて写真まで撮ってくれた
普段は海の仕事をしていて
膝を痛めているので自分は山登りはしないけど
ということだった
初老の
おにぎりみたいな頭の男性だった
ただ申し訳ない
訛りが強くて
名詞はわかるのだが語尾のニュアンスが全然わからなかった
質問されているのか
それとも頷けばいいのか
とにかく相づちを打つのが難しかった
紅葉真っ只中の山道を通り
やっぱりこの道を歩いて登るのはちょっと苦労したろうなぁなと思ったけど
雨飾温泉の入口到着
休日のせいもあり
日帰りできているとおぼしき人々の車で駐車場は溢れていた
翌日のための体力と貴重な時間を温存することができた
まさに
山の妖精の
大親分
お礼を述べて最敬礼で見送らせていただいた
不思議だなあ
自分はたいした人間でもないが
山に登ると時としてものすごい親切な人に出会うことがある
この親切を
自分も誰かに返していかなくちゃ
と強く思う次第
早めのチェックイン
温泉の質はものすごくよくて
味は少し鉄っぽかったけど
人少ないときの貸しきり状態の浴室は
まさに贅沢の極みだった
あとからアルパインツアーのおばさん(とおじさん)たちの集団が来て
夜は結構賑やかだったけど
早めの就寝
山の時間の贅沢なことは
テレビもなにもないから
とにかくゆっくり眠らざるをえないことだ
普段とれない休養を有り余るほどとって
翌日の登山のために備えた
雨飾山荘の部屋は
天井がなくて
隣の部屋と壁の上の空間がつながっていて
声とか丸聞こえ
部屋の扉も鍵がなくて
山のおおらかさを感じる
日本の秘湯
都忘れの湯
混浴の露天風呂は
まさに丸見えの湯
ちょっと女性は入りにくいかも
私が入ったかどうかは秘密