おりかな18/01/06 00:45
前に初心を忘れるべからずと書きましたが
それは一回一回の介護を大切に行うということです
職員としてはある程度の長期的な見方も大事ですが
利用者にとっては一瞬一瞬が大事だと思います
もしかしたら、自分がいましているこれが最後の介助になるかもしれない
明日出勤して来た時にはもうこの利用者はいないかもしれない
最後の食事かもしれない
最後のお風呂かもしれない
最後の歩行かもしれない
だから自分が提供しうる最善のサービスにしたいわけです
もっとも、なかなかいつもできることではありませんが
日本の桜よ
今夜ここに咲きたもう
ただいちどだけ
訪れし私のために
どこかの料理屋兼酒場
隣に座ったのは
アジア人らしい青年
わたしと少し話をしたあと
店にあったピアノをいじりながら
短い歌を
即興で
手書きの譜面にして
プレゼントしてくれた
お礼を言う間もなく
警護の? にうながされて
その人は店を出ていった
本当はもう少し長くて
だらだらした展開だったんだけど
まとめるとこんな感じだった
デミアン(ヘッセの)のラストを読み返してたら
知らない場面が出てきた
巨大なデミアンのお母さんが空から降りてきて叫ぶシーンなんだけど
あれこんな場面あったっけか
読むたびに変わってる気がする
単に集中して読んでなかっただけなんだろうけど
夜勤明け
明け方亡くなった人がいたので
直接家には帰らずに少しぶらぶらした
今日は玄関で塩ふるのを忘れた
部屋のベッドの上
日もそろそろ沈むころ
目覚めたら首の回りがじっとりと汗ばんでいた
もう冬物じゃ暑いかしら
となりでは
たまたまこれも夜勤明けだった旦那が
スースーと寝息をたてている
そのクビに
後ろから白い右腕が巻きついていた
「!」
ひさびさにみえたなあ
たぶんもと嫁だと思うけど
どんな人だったか聞いたことはない、まだ
例のごとく何度かまばたきをしたら腕は消えた
部屋のなかは刻一刻と暗くなってゆく
今日、晩ごはんどうしようかな
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