「鞍掛のデーモンジ」を訪れた際に、今年もデーモンジをいくつか見て回った。かつては高々とあげられ、垂れる柳の姿に風情を見た多屋小路のデーモンジも、ここ10年ほど前には柳が地面につくどころか、丸めて縛り付けることもあったが、近年柳が少し高い位置にあげられるようになっていた。とはいえ、「今年のデーモンジ」で触れた2015年の多屋小路のデーモンジは、写真を見ての通り、柳の先は道路面についていた。そして翌2016年はもう少しあがって、柳の先は地面から浮上していた。同様に今年も2年前の高さと同じくらいにあげられていたが、かつての高々掲げられたイメージまでは、なかなか到達していない。おそらく電線に接触するため、電力会社から制限を受けてのためなのだろう。かつてはオンベが竹よりも高い位置にあったのに、今はオンベは目立たないほど竹の中に埋もれている感じ。建てる場所を変えるという方法もあるのだろうが、幟建ては近年新しくしたばかりのようで、そうもいかないのだろうか。
北大出宮下のものは、このところ竹を芯棒にして角燈籠をあげていたが、今年は例年と違っていた。しっかりした芯棒に竹を結わえ付けるようにしていて、以前のように重さでデーモンジがお辞儀するようなことはなくなった。したがって掲げる高さもずいぶん上がっており、デーモンジらしさを取り戻した印象だ。
14日の夕方の段階で羽場2箇所にあるデーモンジは竹が寝かせたままになっていて、「建てる」ところまで至っていなかった。また三ツ谷のものはアルミ製の幟用の芯棒に竹が結わえ付けられていたが、以前には気がつかなかったが、幟竿に固定する金具によそでいう角燈籠と同じ文字が見える。「五穀豊穣」「商売繁盛」「家内安全」「無病息災」といった文字が、金具にマジックで書き込まれていた。
辰野町北大出鞍掛
辰野町北大出多屋小路
辰野町北大出宮下
辰野町北大出三ツ谷
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