6年前盆過ぎに記した「もう一度お悔やみ欄」は、常に閲覧数の多い記事のひとつ。そのキーワードは「信濃毎日新聞 お悔やみ欄」というもの。いかに同紙のお悔やみ欄が読まれているかを物語るものかもしれない。当時、盆を挟んだ葬儀の日取りなどについて触れたわけだが、あらためて6年後の今年の状況を信濃毎日新聞のお悔やみ欄から振り返ってみよう。
盆の期間以外の様子をまとめてみないとはっきりしたことは言えないが、盆の間のお悔やみ欄をまとめてみると、葬儀を終えたというものが多い。そうしたすでに葬儀を終えた告知を除いたものについて、11日から20日までの葬儀を合計すると、全県で243件の葬儀がお悔やみ欄に告知された。内訳として、東信57、南信62、中信40、北信84件となり、中信の告知が少ないことがわかる。通常の期間にも言えることなのだろうが、人口の割合からしても、中信の数は明らかに少なさを印象づける。ようはお悔やみ欄へ掲載しない葬儀が相当数中信にあると考えた方が良いのだろう。11日から20日にかけての葬儀数は、グラフで示した通りである。11日と20日については、前後の告知分を含めるともう少し葬儀数が増えると思われるが、12日から19日については、新聞に掲載されたほぼすべてを計上していると思う。盆の間は葬儀は行わない、というのは数字からもうかがえるが、まったくないというわけではない。そして盆明けの17日にいっきに葬儀数が増えるあたりには、盆の間避けていた葬儀がここに集中しているとも言える。93という数は、平均的な1日30件の3倍にあたり、盆でなければ実施されたであろう13日から15日の葬儀数がここで行われたと見られる。ちなみに18日は「友引」である。さすがに友引に葬儀は行わないという考え方が表れていると言えるが、実は12日も「友引」である。ということはまったく「友引」に葬儀が行われないというわけではないことがここからわかる。ふだんの「友引」ならともかく、盆を挟むと、どうしても友引にせざるを得ないという理由が発生するのかもしれない。
13日は新聞の休刊日であった。もうひとつのグラフは新聞に告知された数を示したもの。ただし、これもすでに葬儀を終えているものは除いた。盆の直前に少なくなった告知数が、盆明けを前に盆中にいっきに告知数が増えるのがわかるだろう。と同時に、盆が明けると告知数が減る。そもそも、前述したように中信の告知数が少ないことからもわかるように、告知する件数そのものが減少していると思われる。こうした盆現象がいつまで見られるか、またずっと続くものなのか、何年か経過したらまた振り返ってみたい。
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