テルミンとJAZZ
テルミンやマトリョミンの話。私、こちろうこと相田康一郎のプロフィールは左メニューバーのCATEGORYを。
 



テルミン学習帳は盛りだくさんの内容で楽しいが、やはりテルミンをテルミン式(←テルミン式とは?…同書を読みましょう)で演奏する者にとって最大の興味関心部分は楽譜にそった演奏法(指や手首の形や腕の移動ぢどころ)を解説した部分である。

最も普及しているイーサウェーブテルミンをテルミン式で演奏する場合、演奏の前に楽譜をみてどう組み立てていくのか、また演奏を実際にしてみて最初に考えた指使いなどを自分が表現したい方向性に合わせてどのように変えていくのかというようなプロセスを追体験できて、このところをじっくりと納得いくまで読んで実行してみて、そして、さらに「いや、自分なら、この部分にこういう効果を求めるのでこんなふうにしよう」などというところまでいけたら、それはまた新たな楽しみを見つけたことになる。著者の佐藤沙恵さんもこの本に書いていることが唯一絶対の方法ではないと書かれていたと思うが、そういうことである。

で、そういうことが可能になる大前提はきちんとしたテルミン式での演奏であり、その形がパラパラ漫画写真で確認できることがまたスバラシイ。

マトリョミン演奏のときは私の場合、結構いいかげんな指の形で弾き始め、途中で破たんして、大きな音程跳躍の部分で音程をはずしてしまうことがままある。そういった部分がある曲についてはもう一度楽譜をじっくりと見て、どういポジションから曲に入るのか、あるいは途中のどこで腕の移動を行うかなどを考え直し、音程はずしがちな部分に無理のない形を作り、その部分を繰り返し練習して修正していく。
テルミン式の演奏法でやっていこうと思われている方はマトリョミンであってもこの本を参考にして、無理のない形を考えて、曲の中で演奏が難しいと思える場所や微妙な表現をしたい部分をくりかえし練習して定着させるというようなことに挑戦してみるのがよいと思う。その参考にするに十分な解説が同書でなされているのだから、方法論を使わないのはもったいない。くどいが、何が言いたいかというと、本に載っている曲以外にどんどん応用していくことにチャレンジするとよい、ということである。

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