VOICE of TSUCKY

ラブラドールのいる風景
出演者紹介:カテゴリー”VoT紳士録” 
用語辞典:カテゴリー”つきペディア”

千金小姐

2011-09-29 | つんちゃ文庫
千金小姐(チェンチンシアオチエ)という表現を見つけたのは、
ちょうど今、読んでいる「ワイルド・スワン」という本の中だ。
「だいじなだいじなお嬢ちゃん」という意味らしい。

毛沢東の時代に多感な少女時代を送ったある中国人女性の自叙伝で、
初版は1993年なので、もう20年近くも前の本である。
当時、すごく話題になっていたので、
興味はあったけれど、なかなか読む機会がなかったのを、
今頃、読み始めた。



共産党幹部を両親に持ち、
恵まれた生活を送っていた学校時代に、
成績も優秀だった著者がクラスメイトにやっかみからつけられた呼び名だったそうだ。
その後、この「千金小姉」は苦難の時代を迎えることになるのだが・・・。

そのやっかみ言葉がストっとワタシの心に落ちた。
つんちゃはまさしく私にとって「千金小姐」
ワイルド・スワンの苦難はつんちゃには勘弁してやってほしいけど。

英語よりフランス語よりイタリア語より、
おしゃれで気が利いていて心憎い表現ではないか!
とっても気に入ってしまった。

日本語の感覚よりも”濃い”中国語の表現は、
国土の広さで薄まることを計算ずくで、あんなに”濃い”のか」?
気恥ずかしいくらいのオーバーな表現だけれど、
つんちゃに対する思いにはぴったんこハマった。

千金小姐~


つん:



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ある写真の物語

2011-09-07 | つんちゃ文庫
1枚の写真に20年もの間、ずっと魅せられるということが普通にあるのだろうか。
その写真に出会ったのは約20年前。
偶然目にした雑誌の表紙になっていた。
雑誌はナショナルジオグラフィック。
まだ日本語版が出る以前のことだ。

表紙にはライオンの親子。
どこか遠くを見つめている。
何を見ているんだろう?
一瞬にして心を奪われ、見入ってしまい、何度見ても同じ感情が湧いてくる。
撮影されたのはタンザニアのセレンゲティ国立公園、1986年。
撮影者は岩合光昭。

私は発行より数年遅れてこの雑誌を手にした。
そして、保管期限が切れるのを待って貰い受けたのだ。
それ以来、何度かこの写真を見かけるようになっていた。
そして今日、撮影者本人にサインをもらう幸運に恵まれたのだ。

銀座三越において9月7日~16日まで開催されている写真展の初日、
ご本人が登場、ギャラリートークで、
あのライオン親子のその時の状況を話してくださった。
どういうシチュエーションだったのかを聞いてみたくてしかたがなかったワタシは
これで20年来の霧が晴れたようにさわやかになった。

「僕はいい写真とか良くない写真という言い方はしません。
 好きな写真かそうでない写真というのはあります。」と仰っていた。
そして、
「好きだなと思う写真は、何枚も何枚も連写するのではなく、
 これいいな、と思った瞬間に撮れます。」と。

ワタシは下手な鉄砲だから数を打つばかりで、偶然に期待するのみだけれど、
プロが撮る写真はなぜ何度見ても新鮮で、感情移入ができるのかというのが
少しわかったような気がした。
写真家自身がプロとしての優れた感性で選び取った対象物に、すでに感情注入しているからなんだ!
と生意気にも解釈した。

ああ、それにしても、あの雑誌を初めて見た時の状況までくっきり覚えているワタシとしては、
20年間思い続けた相手にやっと告白できたような心境。。。
って、どんなだ???
写真の物語はハッピーエンド。

この雑誌はワタシの本棚の禁帯出図書であり永久保管指定である。
この度、岩合先生のサイン入りとなり、さらに階級特進された。
しかし、今まで以上にどうやって階級あげるんだって話もある・・・。


先生:どこにサインする?
ワタシ:せ、先生におまかせします。。。
で、ここに頂いた。


こちらはもともとサイン会で予定されていた写真集のサイン定位置である裏表紙に。


あれ以来、ナショナルジオグラフィックの動物写真ファンとなったワタシは、
こんな写真集が出たときも買ってしまっていた。
のめり込みやすいタイプだな。。。


今回写真展の中で一番のお気に入りがこれ。


シロクマ親子のなんとも気持ちよさそうな寝顔、



自分のペットの写真を持参すれば入場料は200円引き。
入口付近にはその写真を飾ってくれる。


ちなみにつんちゃ、こんな恰好で三越にいます。
タイトル:うちのライオン
三越と言えば出入り口のライオン像がシンボルだ。


(陰の声:毛の色はライオン色だよな~)


(陰の声:でも、ポッチャリ系は野生にはいないよ~。)


つん:え? ・・・。 ええねん、うち野生とちゃうから・・・。


興奮気味で食料品売り場へ立ち寄って、
勢いのみで「久兵衛」の出店で買ってしまった。

高っ! でもそんなにうまいかな・・・?


つん:まあ、ええやん。嬉しい日やってんやろ?








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夏の図書

2011-07-29 | つんちゃ文庫
最近読んでいたのは「哲学書」だった。

なんでそんな暑苦しい本を、こんな暑苦しい季節に読んだのか?
「哲学者とオオカミ」というタイトルがとても魅力的だったから。

内容は、著者曰く、哲学書としては内容がかなり緩いので一般人も読めるように書いたらしいが、
「暑くるしい季節」に読むのはおすすめしないくらいワタシには
難解な表現や論理の展開がある。

それでも、オオカミとの暮らしをつづった内容に引き込まれてしまうのは、
人のそば近くで暮らすオオカミの豊かな感情が
著者によって解説されているからだ。

著者はオオカミと暮らし始めた後、
「動物に対する唯一の徹底して道徳的な姿勢」という理由でヴィーガン(=完全菜食主義者)になり、
オオカミを埋葬するとき、2リットルのジャック・ダニエルを飲み干して
月に吠え、神を罵った。

哲学者というのが、どういう人たちなのかは知らないけれど、
少なくともワタシがイメージするような「理詰めで冷静で感傷的ではない人」というククリに
入らない人のようだ。

この本、犬を飼う人にもおススメであると、書評や紹介記事にも載っている。
でも著者は犬とオオカミはきっちり分けて扱われたいような文章である。

またそのうち、読み返してみたい。
今度は季節をえらんで・・・。


そして今は、超娯楽小説で頭のストレッチ中。
テンポのいい文章はまるでドラマを見ているように物語が進む。


上記1冊でおまけをもらった。
「発見くん!」だって。


つんちゃと発見くん。








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本を借りる -いたずら変遷史

2009-09-01 | つんちゃ文庫
つんちゃが小さい頃に行っていた近所のドッグカフェ、
”スプラッシードッグ”には、
何冊もの本が置いてあった。
つんちゃの足の具合を心配してくれたマスターは、
その中の「わんこの指圧」「わんこのマッサージ」という本を貸してくれたことがある。
うっかりつんちゃが届く高さに置いてしまったワタシ。
案の定、カジカジして本を傷つけてしまった。
新しい本を買って、マスターに事情を話してお返ししたのだが、
マスターは笑って許してくれた。

そんな”事件”からもう6年くらいになるだろう。
自分の陣地に何かの”獲物”を持って入ることは今でも続いている。
今朝も布製バッグを、ワタシの部屋から、こちらをチラっと見やりながら、
ゆっくりとした足取りで持ち込んでいた。

しかし、それをボロボロにしてしまうことはなくなった。
ただのパフォーマンスのようだ。
「おやつちょーだい!」のデモンストレーションとしてやっているらしい。

つんちゃのいたずらも、危険度が低下したようなので、
しばらく行っていなかった図書館で本を借りることにした。

で、やっぱり犬の本が目に付く。
どこへ行っても頭の中はつんちゃのことでいっぱいなのか?
以前流行った「脳内イメージ」というのを思い出す。
ワタシの脳内イメージはほとんど犬???

つん:ん?なんやこれ?

つん:高齢犬、高齢犬、って言わんといて。

つん:うちはまだ、高齢とちゃうねん。


「高齢犬ケアハンドブック」は高齢犬の罹りやすい病気の説明や、
介護の仕方、お役立ちグッズの紹介、アロマテラピー・フラワーレメディ・鍼灸etc.
色々な内容が掲載されていて、今のうちに読んでおく方がいいと思った。

あとの2冊はまだ読んでいないので、感想は書けないのである。



本日の”つんちゃワン”
 メイン=まいわし(1尾)・鶏ササミ(170g)
 サイド=野菜7種(もやし・かぼちゃ・チンゲン菜・人参・かぶ・キャベツ・大根)
 スープ=白味噌
 おやつ=豚ハツ・寒天スープゼリー・ヨーグルト
 サプリ=アースリスージG


”本日のつんちゃおやちゅ”
豚ハツ




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「そっと いちどだけ」

2009-06-26 | つんちゃ文庫
本のタイトルの意味は最後のページを開いた時、深く心にしみ込む。

昨日、書店でたまたま、表紙に犬の絵が描かれているこの本を手にとり、
中を見たら盲導犬のお話だった。
テレビの動物番組で今まで何度か盲導犬の姿を目にすることがあった。
「クィールの一生」は、映画・テレビドラマ・映画のテレビ放映と何度も見て、
一昨年デパートで開かれた写真展にも足を運んだりした。
そのお陰で、その誕生からパピー時代、訓練生時代、現役時代、そして引退、
一生を終えるまでの様子をうかがい知ることができた。

そんな盲導犬のことを絵本にしたのがこの「そっと いちどだけ」という本だ。
絵本なので、文章も絵も子供向けのやさしい内容で、
決して直接的な悲しい表現はないのだが、
立ち読みしているその場で涙が溢れて溢れて困ってしまった。
仕方がないので、涙が引っ込むまでしばらく他の本探しているフリをして
書店内をまわり、ようやく買い求めた。

盲導犬ステラの一人称で書かれた文章は、
いじらしいまでの犬の心を伝えてくれる。

盲導犬に限らず、犬との生活を経験した者なら、
つい自分の犬のことをステラに重ねてしまうだろう。
そして、つい、涙が出てしまうような本だ。



コメント (5)
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つっきーの木