VOICE of TSUCKY

ラブラドールのいる風景
出演者紹介:カテゴリー”VoT紳士録” 
用語辞典:カテゴリー”つきペディア”

ルーツの旅

2016-09-30 | 月世界
お遍路を終えて、
世俗に戻ったその日に、関西在住の友人とオコ坊と一緒にお好み焼きを食べに行った。
久し振りのほんまもんの粉もんはおいしかった。


粉もんに満足した後、ワインバーでさらにおしゃべりは続く。
山行のパートナーだった彼女と、夜遅くまで昔話に興じた。、




つんちゃの言葉がなぜ大阪弁だったかというと、
ワタシが子供のころを大阪で過ごしたからなのだ。
そして、つんちゃが使う言葉として、つんちゃの雰囲気にぴったり合ったのだ。
つんちゃは大阪には実際に住んだことはないのだが、
ワタシを通して大阪とつながっていた。

高野山から降りて、大阪の中心地にある祖父の菩提寺へ参ったあと、
懐かしい場所を廻った。

沿線に住んでいたことがあったので阪急電車を見ると懐かしい。
阪急電車の車両はいまもエンジ色。
ピカピカでとてもきれいだった。






そして、残り半日の時間は、ユニバーサルスタジオ・・ではなく、その向かいにある水族館「海遊館」へ行ってみた。




本物のオッターズテイルを間近で見たくて、カワウソの前でずっと待っていたが、
なかなか傍にきてくれなかった。


カワウソより姿がつんちゃに似ているのはやっぱりアザラシ。


丸一日、残暑のような日差しの中を歩き回ってすっかり日焼けしてしまったが、
日の暮れる時間に、海遊館を出て、近くにある観覧車に乗った。
懐かしい大阪の街の灯りが燈り始める。



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同行二人+1 現地から : 満願

2016-09-29 | 月世界
ついに高野山。
ついに満願成就。

達成感とともに、もう終わってしまうのか、という名残惜しい気持ちもある。
それは、一緒に参拝した仲間がとてもよくまとまることができていたからだ。
どこのお寺だったか、他のグループの先達さんが私たちの参拝を聞いていて
「ご苦労様です。とても良いお参りでしたね。」と言ってくださった。
礼儀としてそう声をかけてくれたのだと思うけれど、
ずっとお参りしてきた最後の方だったので、とても嬉しかった。

そして仕上げの奥の院。
奥の院は神聖な場所。
この橋の向こうには、弘法大師が今もいらっしゃる。
ということで、撮影禁止。


ここで、四国八十八か寺と高野山奥の院、合わせて八十九の御朱印をいただいた納経帳と御影の散華を
私たちがお参りをしている間に各納経所で御朱印受け取りを代行してくれていた先達ドライバーさんから手渡された。
すべてのお寺でつんちゃの供養をし、魂が安らかであることを祈願し、
写経を納め、お経を唱えた。
八十八か寺の本堂と太子堂(88寺 X 2カ所 = 176)、さらに奥の院で合計177の般若心経の写経はさすがに簡単ではなかった。
つんちゃの四十九日が過ぎた頃、4月からほぼ毎日のように書き溜め、それでも足りなかった分は
お遍路中に書いていた。
それぞれのお寺に収める納め札にも、裏に願い事を書いてもよいとされているので、
ここにも「つっきー霊位供養」と書き添えた。
般若心経は、最初のうちはおぼつかなかったものが、
今ではすらすら唱えることができるようになった。
これもすべて、お遍路参拝で満願を成したことで得られた。

つんちゃが今もワタシにエネルギーを送ってくれているような気がするのは
つんちゃへの思いから起こる、何かしらの新しいことへの試み。
つんちゃが世界を広げてくれている。
つんちゃが生身であろうとなかろうと、触れることができなくても、今もワタシに力を与え続けてくれている。


とても居心地の良い仲間と一緒にお遍路を巡れた11日間は
つんちゃからの贈り物のような気がする。
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同行二人+ 1 現地から 7番〜1番 結願 & 金剛峯寺へ

2016-09-28 | 月世界
四国八十八か寺、遂に結願。
昨夜は七番札所十楽寺の宿坊に泊まり、
本堂で朝6時30分の勤行に出ていると、
背後でお賽銭箱にチャリ〜ンとお賽銭を入れた音。
本堂の内側にいるんだなーと実感。

四番札所大日寺ではイケメン副住職と一緒に
写真を撮ってもらったり、
四国最後の日を惜しむように残りの七ヶ寺を巡った。

そして遂に一番札所参拝。
修了証を購入して、昼前には高野山へ移動した。




淡路島を経て本州ヘ。


いよいよ高野山。






お遍路をしようと思うきっかけは人それぞれ。
今回、ワタシの出発日での参加者は九人。
その中の一人の方が会社の人に
「参加者がみんな深い悲しみに沈んだ人ばかりで、
重くて暗〜い雰囲気の中で11日間を過ごすことになったらどうします〜?
と脅かされて来たんだよね〜。 そんなことなくて良かった〜。」
と、言っていた。

和気あいあいの雰囲気でお遍路の旅は進んでいった。
満願という同じ目標を持って11日間も行動を共にした仲間は
四国を巡りながら、それぞれの土地で特産品を食べたりして
雨の中でもチームワークの良さで参拝が順調に進んだから、ご褒美のように楽しんだ。

香川県ではうどん三昧とまさかの3連チャン鯛のあら煮、愛媛県ではいろんな種類のみかんを試し、
高知県の初日、天候不良で漁がなく、鰹が食べられず代わりの鮪だったけど、
2日目に食べた鰹は、有り難みが増した。
そして最後の徳島県ではすだちと鳴門金時。
ここで食べておかないと、 これから高野山へ向かうのにもうチャンスはない。
溶けやすいソフトクリームの下に、わざわざレンジで30秒温めたおイモ。
特産の鳴門金時を、行楽地の定番であるソフトクリームに無理矢理組み合わせた感じがするけど、
本場徳島県でまだ鳴門金時を食べていなかったから、これでいただきました。


四国と本州の間にある淡路島では当然玉ねぎメニュー。


玉ねぎてんぷらうどん。


なんでもそうだけれど、
振り返ればあっという間。
でも、今回はただの観光旅行ではなく巡礼の旅。
記事では参拝以外のサイドストーリーについてを
中心に書いた。
参拝の合間に考え、感じたことを
軽々に文章にすることは出来なかったし、
きっと少し時間を置いた方が、
自分の中に入ったものを表現出来るかもしれないと思って
敢えて参拝自体にはあまり触れずにおいた。
また、書く機会があれば、その時に。


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同行二人 + 1 現地から 19番〜7番 : 大先達

2016-09-27 | 月世界
お遍路逆打ち旅もいよいよ札所の数字が一桁台になった。
八番札所の法輪寺の境内に入ったら、
本堂の前に黒柴を連れたおじいさんがいた。


黒柴の首輪には「大先達」と書かれていた。


洒落で犬にそんな首輪をつけているのかと思って、
「この子が大先達なんですかぁ〜!」と言ったら、
おじいさんは「人間の先達は偽者ばっかりや。」と宣うた。
言葉には犬の方がまだマシと続くのだろう。


そんな上から目線の言い方しなくてもいいのに〜と思っていたら、
ワタシのグループの先達ドライバーさんが、
あの人は錦の納め札クラス、つまりお遍路を100回以上周った人で
お寺から先達をやってほしいと請われるほどの人だと聞いてびっくり。
ただの皮肉屋じーさんではなかった。

四国には、どんなレベルの上級者が潜んでいるか
わからない。
おそるべし、四国.!


大先達のさらに上級、特先達のおじいさんから任命された大先達のワンコ。
名前はあっさりと、「チビ」だった。
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同行二人+ 1 現地から : 26番〜20番 空海の風景

2016-09-26 | 月世界
逆打ちお遍路の旅はいよいよ終盤、阿波の国に入った。
札所巡りの途中で立ち寄ったのは、
弘法大師が修行中に見た風景、まさにその場所。
洞窟の奥で目の前に広がる海と空を見ながら、
1日2万回50日、虚空蔵菩薩の真言を唱えたという。
この修行より後、空海を名乗ったと言われている。

お遍路道中、雨が全く降らない完全晴れの日が無い毎日。
宿泊した土佐ロイヤルホテルで、
最上階の13階レストランで 朝食を摂っていると、
大きな虹がかかっていた。
雨雲までも同行しているみたいなこの旅だけど、
こんなプレゼントもくれるのか〜と思えば
もう、最後まで一緒に付いてくる?と言うしかない。


そして、ここ"みくろ堂"に立った時には、雨は止んでいた。
一昨日の足摺岬でも、ここぞと言う場所とタイミングでは
ちゃんと雨は遠慮してくれた。
だから、目の前に水平線で隔てられた海と空、
そして白い入道雲は意外なほど明るい風景だった。
1200年前の空海もこんな明るい水平線を見ていたのだろうか?

ただ残念なのは、昨年2015年11月14日に
岩が崩落し、今は空海が真言を唱えた岩屋の中には入れなくなっている。





ついでに室戸岬も。
ここでは、亡者は呼びだしできないけど。
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つっきーの木