VOICE of TSUCKY

ラブラドールのいる風景
出演者紹介:カテゴリー”VoT紳士録” 
用語辞典:カテゴリー”つきペディア”

一年の時間

2016-01-24 | 百日草(別れた友への思い)
暖かかった今年の始めから一転、
1月の後半に入り急に寒さが増し、
今日はこの冬一番の強い寒気が流れ込んだ。
四国や九州でも雪が降るほど。
去年の1月はわん友を相次いで見送って、
あれからもう1年になるのだなぁ、と改めて時間の流れを感じる。

マフィンとなび。
同じ時を、それぞれの生活の場で幸せに暮らし、
家族や友達に愛されて一生を終えた。

そして、想いは今も変わることはない。
思い出話の数々は楽しいことばかり。
あんなこともあった、こんなこともあった、と語られるエピソードによって
ふたりを知る者の中に生き続けているのだ。

今日はふたりの思い出をたくさん語るために
マフィン家になび姉さんと一緒に伺った。

別れの時のつらい思いはいつか浄化され、
楽しい思い出が残るようになっているようだ、
とは、なび姉さんの言葉。

それに要する時間はひとそれぞれだろうけれど。

お料理上手のマフままが、マフィンが食べてた食材で作ってくれた、
「まふぃん屋」ランチメニューはとっても豪華だった!


つんちゃも一緒にいただいたのが、
マフィンも食べていた「鯛飯」


つん:なんかマフちゃんのツッコミが入りそうやな~。
マフ:そーよ、ひとりでのんびり食べてる場合じゃないわよー。


なび姉さんからはお土産をいただいた。


つん:開けて。
なび:あら?あたしの分より多いんじゃない?


つんちゃメモ
ごはん:マイワシ2尾・マフィンの鯛飯
飲水量:200cc
にゅ~にゅ~:400cc




















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雲海の彼方へ

2015-07-29 | 百日草(別れた友への思い)
海の男Buddyが未明、旅立った。
最愛のスーちゃんの腕の中、
最後まで献身的な介護を受け、
1年以上に及ぶ病との闘いにも、
ただひたすら黙々と頑張りぬいたBuddy。

優しい男の子だった。
黒い大きな体は見た目に威圧感があって有利なはず、
なのに近所の柴犬が怖くてすれ違えなかったり、
小型犬のキャンキャンが苦手で遠回りしたり、
争い事が大嫌いな優しい男の子だった。

Buddy家を訪ねると、いつも上機嫌にいっぱい尻尾を振ってお出迎えしてくれる
おもてなしが上手な男の子だった。


勝手にドッグランの仲間が集った公園を
「犬毛海岸公園」と名付けたのはBuddyパパだった。
その犬毛海岸公園に、幼少期のラブラドールが毎週のように集まり、
繰り広げた犬相撲で、たっぷりと犬としての遊びを満喫した仲間だった。

相撲仲間はラブ・ルフィー・ルーカス、そしてBuddy。
つんちゃのお気に入りはBuddyのトレードマーク、赤い首輪。
ジェントルマンBuddyは、女の子に本気を出さず、
つんちゃが互角に持ち込めるように手加減してくれたのだろう。

芝生広場での相撲で準備運動を終えると
海へ場を移し、ラブラドールたちは水で戯れる。
砂浜に弧を描き追いかけっこをしては海に入り、体力の限りを尽くして遊ぶ。
ラブラドール青少年期の体力は限度を知らない。
Buddyパパから聞いたことがあった。
肩が壊れるかと思うくらいアクアトイの投入をやらされたことがあった、と。

海の男だった。
ママの心配をよそに九十九里の外海の波をものともせずに泳いだ時期があった。

犬毛海岸公園芝生広場の自動販売機のアイスクリームが好物で、
トノぱぱの持っているおやつを散歩の楽しみにしていた。
パパの期待に応えてカヌーを乗りこなし、
若き日に勢いでボールを飲み込んで、「切腹」させられ、
「バーゲンで買った犬」なのに「高級犬」になっちゃった、とパパに苦笑いされ、
深夜、酔っ払って帰ったパパに犬小屋を明け渡し恩返しをしたことで、チャラになったのかな?
小学2年生だったスーちゃんがきれいなレディになったのを見届け、
家族に愛され、家族を愛し、大好きな家族との時間を
少しでも長く過ごしたいと、体調を崩してからも精一杯がんばったBuddy。

優しい男は強い男なのだとBuddyが示してくれた。

今は考えられなくても、この先に、もう一度犬を迎えたいと思いますか?という問いに
Buddyパパは、こう応えていた。
犬の看取りは大型犬だろうが、小型犬だろうが、大変さは同じだと思う。
具合が悪くなったとき、24時間の介護を体験して、
Buddyがボクの後には誰も迎えないでと言っているみたいだと。
数か月に及ぶ長い期間の24時間完全介護を可能にするのは
家族全員の協力が必要で、ひとりではできない。
そんな大変さをシフトでつないだBuddy家のBuddyへの愛情に
Buddyは十分こたえてくれたのだと思う。


病との長い闘いを終え、安らかな表情で眠りについているBuddyを囲んで、
私達が語る思い出は一緒に過ごしてきた10年以上もの年月のあれこれ。
海へ山へ川へ街へ、いろんなところへ出かけ、
いろんなことを一緒にやってきた。
犬と遊ぶことの楽しさを教えてくれた大切な仲間たち。

Buddyと同時代を過ごした犬毛海岸公園には、
ラブラドールの種が撒かれたように
たくさんのラブラドール達が吸い寄せられえるように集まり
友情をはぐくみ、お祭り騒ぎのような青春時代を過ごした。

またひとり、大切な大切な友達を見送る寂しさを
数々の思い出とともにかみしめる。

Buddy、楽しい思い出をたくさんありがとう。
最後まで、明るく優しい笑顔をみんなに見せてくれてありがとう。

Buddyパパの口癖は、「Buddyちゃん、お利口さん。」
その言葉をたくさんかけてもらっていたね、Buddy。
みんなに愛されたBuddyが、雲の海を泳ぎに行ってしまった。













2007/Sep/2


2008/Apr/29




2009/Apr/19




2011/Sep/10






2012/Oct








2012/Oct/8


2013/Oct


2013/Oct/12




2014/Apr/6


2014/Aug/15


2014/Sep/13




2014/Oct/11




2015/Jan












2015/Jan/11




2015/Jan/25




2015/May








2015/May/4





May your soul rest in peace, Buddy.
It was a great pleasure to meet you in my life.
Thank you for the time of happiness.

Tsucky


























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しあわせのアルバム

2015-01-18 | 百日草(別れた友への思い)
楽しい思い出の写真にはいつも一緒に写っていた。
マフィンは欠かせないメンバーだった。
マフィンがいるときは、いつも楽しいイベントがあった。

ワタシとつんちゃに遊び方を教えてくれたのは、
マフィン家だった。

マフィンの知っているとっておきの海へ誘ってもらい
そら&さくら家、めぐ家と一緒に出掛けた。
それが初めてのわん友との遠足だった。
のちに「勝手にドッグラン遠足」へと発展する基礎を作った思い出深い海。
それがマフィンの海だった。

その最初のお出かけから、マフィンとの写真は
海へ山へ街中へといろいろなシーンが増えていった。

楽しいことはいつも一緒、それがマフィンだった。
それなのに、静かにマフィンは旅立ってしまった。
楽しい時間を重ね、思い出はどんどん増えていく。
でも、いつかアルバムは最後のページになることを教えてくれた。

マフィンと一緒に11万キロを走破したマフィン号は
昨年、2代目となったばかりだったのに。
その主は2代目を置いて遠いところへ出かけてしまった。

お招きいただくと、いつも玄関まで迎えに出てくれたマフィン。
その姿が横たわるリビングに通されたとき、
思わず涙があふれてしまった。

動かないマフィンの冷たい頬を何度も何度もさすりながら
ありがとうの言葉しか出てこなかった。
マフィンにかける言葉が、それだけしかなくてごめんね。
あんなにお世話になったのに。
つんちゃとワタシは、マフィンに一番お世話になったと思う。

マフィンの旅立ちは穏やかだったと聞いた。
それは最高の親孝行。
マフィンは最後まで、ママが胸を張っていう「自慢の娘です!」だった。

マフィン、楽しかった思い出はママの手作りの素敵なアルバムの中にいっぱい詰まっているね。
マフィンのたくさんの仲間たちとの思い出は、
次の世界へ進むときの大きな「持参金」だよね。
自慢のアルバムを、先に引っ越したみんなに見せてあげてね。

2007年6月 マフィン1号車中にて


V字ラブ



















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桜花のように

2015-01-08 | 百日草(別れた友への思い)
その年の1月7日、ワタシは機上の人だった。
ロンドンに無事、到着したことを家族に告げるために電話をすると、
第一声が「昭和が終わったよ。」だった。
1月7日という日付に自分のそんなエピソードがあるので
この日付を特別に印象深く覚えているのだ。

2015年の1月7日、わん友なびさんが逝ってしまった。
その訃報を知ったのは、日付が変わった夜中のことだった。
自分のブログの記事をアップして、「なびな毎日」を開くと「ありがとう」のタイトル。
なびさんの急逝を知らせる短い記事だった。
しばらく呆然として信じられなかった。

一昨年、那須のペンションで初めて会って、
昨夏、同じ日を予約して1年ぶりの再会を果たした。
お互いシニアの体力減退はあるものの、一緒にゆっくりゆっくり歩んでいけるものと思っていた。
犬の時間はヒトの感覚で計ってはいけないと充分承知しながらも、
まだ時間はあると呑気に構えていたところがある。
また会おうね、と言いながら、その機会を逸してしまった。
2度と会えなくなるなんて、思えずに。

初めて会ったときの状況ははっきりと記憶にある。
ペンションの広い芝生のドッグラン。
駐車場に面したフェンスの傍に置かれたベンチになび姉さんと一緒に静かに佇んでいた。

ガウ犬つんちゃが騒いでも、
平然として動じない。
つんちゃがあまりしつこくガウると、
「アンタ、うるさい。」と一喝。

誰にでも愛想が良い、というラブラドールの画一的なイメージを
意に反してまで背負うことはしない、わが道を行くキャラクターは
つんちゃにも通じるところで、
勝手ながら親しみを感じてしまった。

Only わん・Number わん でお姫様として育てられたなびさんは
最上級に幸せなわんこだったと思う。

そして、長患いは性に合わぬとでもいうように
ヤング時代は中型犬をぶっちぎりで置いてけぼりにするくらい速かったという俊足で
あっという間に天国へ駆け上ってしまった。
まるで桜の花のように、色褪せることなく逝ってしまった。

旅先で出会ったなびさんとこうして縁があったことを嬉しく思い、
少ししか一緒に過ごす時間が持てなかったことを残念に思う。

犬たちは別れの悲しみと、出会えたことへの喜びを、
自分が生きた証として、人の心に深く残していくのだろう。

いつまでも、いつまでも、忘れることのない、大切な思い出をありがとう、なびさん。

2014年6月












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多生の縁 ~ どぶとの一期一会

2014-10-21 | 百日草(別れた友への思い)
つんちゃがどぶに会ったのは3年前のちょうど同じ10月だった。

トンポッチおばちゃん家に在籍するデグーである。
本名はクリなのだが、
その容貌からどぶねずみを連想させるので、
通称:どぶ。


トンポッチ家に来た当初、かなりのやんちゃ娘で、
動物の扱いに不思議な才を持つフミ姉ですら
噛まれたことがあったが、
さすがにフミ姉マジックで見事に飼いならし、
その後5匹に増えた同居デグーの中でも
トンポッチおばちゃん一番のお気に入りの愛鼠となった。

お笑い系・庶民派キャラの親しみやすさは、
トンポッチおばちゃんの琴線に触れる可愛さだったようで、
容姿端麗な他のデグーよりも贔屓されていたようだ。

5~6年と言われる寿命をはるかに超え、
8歳になったどぶは、さすがに衰えをみせはじめ、
体の中に空洞ができたのかと思うほどに
手のひらに乗せると軽く感じるようになっていたという。

今までは、
「デグーは糖尿病を罹患する危険性が高いから、おやつはあげないで!」
とフミ姉に厳命されていたけれど、
それも、あといくばくかの余命を思えば、解除されてもいい。
食いしん坊のどぶにヨロコビを与えてやりたい、
というトンポッチおばちゃんの当然と思える判断によって、
どぶは旅立ちの前日まで、大好物のかぼちゃを食べた。

小さな体は痛々しいほどに変容し、見ていられないほどだったというが、
「ごはんだよ~」と声をかけると懸命に食べ物へ向かった。

危篤状態になって、もう虫の息であったにも関わらず、
フミ姉の帰りを待ち、フミ姉の手の中で安らかに旅立った。

「あんな小さな動物だけど、大好きな人を待っていたんだよねー」
と、電話口でトンポッチおばちゃんはしんみりとしていた。

仏教の世界では、輪廻転生ということが信じられている。
多生とは何度でも生まれ変わるということだそうだから、
その繰り返しのうちに、縁がつながっているもの同士は
いずれ出逢うことがあるのだろう。
そう信じれば、悲しみも和らぐ。

再会は現世ではないかもしれないけれど、
そしてどういう姿かはわからないけれど、
再び会うという希望が、失った悲しみにたえるための力を与えてくれる。


一期一会であっても、縁があったのだから、
つんちゃもどぶと再会するかもしれないね。

つん:こいつと?


つん:この姿、覚えとこ・・・。


どぶ:いやぁ~、高貴な生まれですから、お互い生まれ変わっても、上品にお会いしましょー。




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つっきーの木