VOICE of TSUCKY

ラブラドールのいる風景
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用語辞典:カテゴリー”つきペディア”

花も師走へ

2016-11-30 | 月世界
慌ただしかった11月はあっという間に過ぎ、もう30日、か。
今日はフラワーアレンジメントの教室で
"長方形テーブルの中央に飾るアレンジメント"の基本形を習った。
先生が「クリスマスも近いので、クリスマスっぽくしてみましょう。」と
もともと先生が用意していた赤のバラとカーネーションの花材と、
仕上げに使うグリーンに、急遽、金色に着色した松ぼっくりを加えて、一気にクリスマス色が増した。
もう、クリスマスなんだなぁ・・・。


長方形の花器を使った時は、
アザラシの浮き球(=つんたまちゃん)が浮かぶフードボールを載せている、
つんちゃ愛用品のごはん台の前に飾っている。
つん魂:あ~~うちは花より団子やねんけどな~・・・。


つんジロー&つんザブロー:わぁ~~クリスマスカラーだ!


花屋もクリスマス用の品揃えになっているな、と感じる11月の終わりだが、
つんちゃ家のメインフラワーベースは
ちょうど黄色のユリがあったので、
イエローラブラドールバージョンにしたばかりなんだけどな。
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今年は百里基地で

2016-11-27 | 月世界
11月はブルーインパルスを見に行くのが恒例となりつつある。
今年は百里基地が50周年というので、
入間基地ではなく百里基地へ行ってみることにした。


入間基地は駅から歩いて行ける距離だけれど、
百里基地はそんな便利な位置にはない。
最寄駅の石岡駅から車で約50分。
でもそれは通常の所要時間であって、
航空祭が開催される日、特に今回のようにブルーインパルスが展示飛行するとなると、
混雑はハンパない。

事前に調べてみたら、アメリカ空軍のアクロバット飛行チーム:サンダーバードが来た時などは
駅から6時間もかかったという記事を読んだ。
そこまではないだろうけれど、1時間では済まないと覚悟はして行った。

それとは別に、天気予報で曇りのち雨となっていたのがもう1つの心配事だった。
ブルーインパルスの展示飛行は雨天中止となる。

早朝5時17分の最寄駅発の電車に乗るため、
昨日の京都と同じく4時半起き。
途中で電車内待ち合わせのマフままとなび姉さんと合流し、
石岡駅に到着したのは7時過ぎ。
ポツポツと雨を感じ、路面が濡れているのを気にしながらシャトルバスに乗り込んだ。

途中までバスは順調に進んでいたが、田んぼが広がる片側1車線の道路に入って間もなく、
急にどん詰まった。
遮るものがあまりない風景の中、狭い道路に延々と続く車の列。
あちゃ~~やっぱり~!

すると斜め後ろに座る、茨城弁全開のおっちゃんが、
「いやぁ~あの信号を越えるとすんなり動くんだけどなぁ。」というのが聞こえた。

そうか、あの信号か。あれさえ抜ければ進むんだな?と期待した。
車内でじっと我慢。
でも9時を過ぎると、飛行機の爆音がバスの天井越しに聞こえてくる。
待ちきれずにバスを降りて歩く人も出てきた。

茨城弁のおっちゃんは隣の席に座るおにーさんに話しかけている。
「こっから先、まだ4kmあんだべ。歩ってると1時間かかるよな。」
さらにおっちゃんのおしゃべりは続く。
「あそこの信号を抜けさえすればいいんだべ。バスの方が速いんだから。
 あとで(バスを降りたことを)後悔すっから。今に見てろ~!」

ワタシはもう、このおっちゃんの子供のような発言におかしくて仕方なかった。

それでもバスはなかなか進まない。
飛行機の爆音は響く。
おっちゃんはあれはファントムだの、○○部隊だのと解説を始めた。
隣席のおにーさんもなかなか詳しいらしく、ちゃんとおっちゃんの話に付いていけている。

ようやく、おっちゃんの言う信号を抜けた。
でも、まだまだ動かない。
まだ先の信号だったみたい・・・。

その信号まであと少しのところに来ると、おっちゃんは焦りもあって、
「(信号が)赤でも関係なく横から入ってくっべ。あれだから進まねんだべ。ほら、な、赤なのに入ってくっべ。」

もう、おっちゃんのおしゃべりが面白くって、バスが動かないイライラは感じなくなっていた。
ありがとう!おっちゃん!

シャトルバスは一般車とは違い、基地に一番近い駐車場で下車できる。
おっちゃんはバスがそのポイントに来ると誇らしげに、
「ほら、な、ここはシャトルバスしか入んねんだ。観光バスも入れねんだ。」と嬉しそうに言った。

ようやく基地に着いたのは、バスに乗ってから約2時間半後。
ブルーインパルスの展示飛行時間11時にぎりぎり間に合った。
バスを降りてから、「おじさん、解説ありがと~。おじさん詳しいんですね。」と話しかけたら
「俺は航空自衛隊にいたんだ。」と、にこやかに少年のような笑顔で応えてくれた。
OBかいっ!

初めての百里基地。


OBおっちゃんのおかげで、ファーストコンタクトからなかなか印象的。


入間より広いせいなのか?人の密度がまばらなので、見物客は少なく感じた。


でも、やっぱりブルーインパルスの周りには人が群がっていて
なかなかそばには寄れない。


スマホをかざしてようやく写真を撮れる状況。


すると、後ろで子供を肩車しているお父さんが、子供に話しかけている声が聞こえた。
「飛行機のそばにいる人、動いてる?」


お父さんはかなりのリピーターらしく、自分の目で見えてなくても発進準備の一連が頭に入っているようで、
肩車されている子供に様子を確認していた。

お父さん:「手はどんなふうにしてる?_」
男の子:「飛行機の鼻んとこがぴかぴか光ったぁ~っ!」
ワタシは親子の会話を聞きながら、表現がかわいい子だな~と感心しながら、
その子のお父さんの解説の流れでブルーインパルスが動き出すのを待っていた。


そしていよいよ、滑走路に向かう機体がすぐ近くを通った。
パイロットは観客にも愛想よく挨拶をしてくれた。
これから極限の飛行に向かうのに、だ。


曇り空の中、今日はスモークで絵は描かないらしい。


でも、見事な編隊飛行。


横一列の編隊飛行は、パイロットは横向きのまま操縦桿を握っているとの解説があった。


自転車でちょっとわき見をしただけでハンドルがぐらつくワタシにとって、
もう、これだけで、十分アクロバットだわ~。


「ブルーインパルスより皆様へ、一足早いクリスマスプレゼントです。」とアナウンスされた、
ライトをつけてのツリーの演出。


クリスマスツリーのフォーメーション。


飛行が難しい曇り空の中、飛んでくれてありがとう~。
ブルーインパルス、また見に行こうっと!


すべての展示が終了し、基地内の出店を見ながら
走月へのお土産も買って、
シャトルバス乗り場へ向かった。
2016と入ったブルーインパルスのステッカーを購入したのは、
2016はつんちゃがお空へ旅立った年だから。
ね・・・走月。



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続・同行二人+ 1 <別格二十霊場> 京都で お礼参り

2016-11-26 | 月世界
八十八か寺のお礼参りは高野山だったので、
別格二十ヵ寺は京都でしようと決めていた。

京都の東寺は嵯峨天皇が弘法大師に託したというお寺。
要するに弘法大師の職場ってことになる。
ここで、毎朝6時に「生身供」というのをやっていて
弘法大師が唐から持ち帰ったという仏舎利を頭と手にかざしてもらえる。

これに参加するために、朝4時半に起きて支度し、
昨日のうちに頼んでおいたタクシーに5時半に乗り込み、
まだ夜が明けない真っ暗な東寺の境内に着くと、
すでに何人かの人が集まっていた。

だ、真っ暗。


手水場は明かりが点いていた。


地元の人で毎朝お参りしている風の人たちが数人、
6時10分前の絶妙なタイミングで到着し、門の前に立った。
鐘とともに門が開くとさっさと御影堂に入り、最前列に陣取った。

お坊さんたちがお勤めを進めていく中、
常連の地元人は参加すべきポイントでお経やご詠歌に声をそろえていた。
初めて参加のよそ者はただただ最前列の人たちの見よう見まねで、
邪魔にならないように行動を合わせるしかない。

終わって足のしびれが取れるまでゆっくりして帰ろうとしたら
親切な方が「お大師さんにお出ししたお茶なんで、飲んでいきなさい。」と声をかけてくれた。
生身供でお供えしていたものを参拝した人に振る舞うのだ。

お茶をいただき、修復中の御影堂をひと回りしてから帰るころにようやく明けてきた。


でもまだ社務所は開いていない。


ご朱印はあとでもう一度来ていただくことに。


一旦、ホテルに戻って無料の朝食を食べてから、本日の行動開始。


「三弘法を巡るなら、市バス1日乗車券を買うとエエよ」と、京都のお遍路仲間から教えてもらっていたので、
フロントの人に聞いたら、ホテルの隣にあるコンビニでも販売しているというので、昨夜のうちに買っておいた。

そして神光院へはご住職がいらっしゃるかどうかを確認して行ったほうがいいとアドバイスをもらっていたので
朝食後に電話を入れると、法事が3件入っているけれどうかがってもいいとの返事をいただき、
京都駅からお寺までは小一時間かかるということも教えてもらった。







次は仁和寺へ。
神光院からさらにバスを乗り継ぎ小一時間。


仁和寺には成就山があって、そこに四国八十八か寺すべてを参拝できるようにしてある。
でも、それには2~3時間かかるという。
どうしようかと迷ったがまだお昼だし、時間はあるなと思い、一回りしてみることに。
9月の四国お遍路では、いきなり逆打ちで周った後ろめたさから、順打ちをしておきたかったのだ。


でも、とんでもなく時間がかかることに気付いた。
所要時間2~3時間というのは、ただ歩くだけのハイキングとしてなら、ということであって
参拝していたらその倍はかかる。つまり5~6時間!
四国のときと同じように周ろうと思っていたが、散歩やちょっとしたトレッキングのような服装で入っている人に
どんどん追い抜かれ、途中でこのままでは東寺に5時までに着かないと思い、
それでもなんとか半分の44番まではお経をあげておこうと"まきまき"の超高速で参拝し、
特に42番仏木寺だけには念入りにお参りしておいた。(ここはペット供養をしてもらえるので)


成就山、なめたらいかんぜよ。小高い山からは京都の中心街を見下ろせる。


仁和寺のご朱印も、金堂前の社務所は4時に閉まるというのでぎりぎりセーフだった。
ご朱印担当のおじさんに「今日はこれで最後や」と言われた。
ここに先に預けておいてから参拝するという方法もあるよ、と教えてくれた。

あと1時間で東寺へ移動できるのか?
バスの時刻表を見てもそちら方面に行けるのがどの路線なのかわからなかったので、
ちょうど仁和寺の大きな山門前の階段に、白柴(名前は"ムサシ")を連れたおじさんが休憩していたので聞いてみた。
ワンコを連れている人に声をかけやすいのは、つんちゃがいたことも影響しているのかも。
おじさんは、
1)ここから東寺へ直接行くバスはないので、乗り換えんとあかん。
2)京都駅付近が紅葉見物でものすごく混んでいるから車が渋滞していると思う。
3)街中は信号が多いから時間のロスも多い。
4)間に合うかどうかはタクシーの運転手に聞いてみた方がええ。
というようなことを的確に教えてくれた。
とにかく、トライだけはしてみようと、タクシーで移動することにした。
でも、ちょっと料金のことも気になったのでいくらくらいかかるか聞いてみた。
おじさんは(地元の人なので)タクシーは利用しないからわからないけど、と前置きして、
2千~3千円かな、という返事。
タクシー移動に決めた!

一応運転手さんに5時までに間に合うか聞いてみると、ぎりぎりかな?ということだった。
到着してみると4時35分。
思ったより駅付近の交通渋滞がなかった。
そしてムサシおじさんのお値段予想もバッチリ、料金は¥2300ほどだった。


東寺に着くと、社務所ではすでに「納経帳の方は急いでくださーいっ!」と参拝客を煽っていた。


私の納経帳は
"逆打ちの八十八か寺"+"衛門三郎・杖杉庵"+"高野山奥の院"+"別格二十か寺"+"神光院"+"仁和寺"
ですでに最後の1ページが奥の院の後にある1枚となっていたので、そこにお願いしますと差し出したら、
古株のご朱印おばちゃんは、「ここしかないんか?ここは東寺の場所やないねんけどな。」とのたもうた。
ワタシも別格のスタートのときに迷ったのだが、奥の院の次に1枚明けてしまったのが敗因だった。
でも、ソコしかないし(心の中で、奥の院の次なんだから「ええやん!」)とお願いしたら
おばちゃんも、全ページをぱらぱらめくり、もうい一度「ここしかないんか」とつぶやき納得したらしい。
東寺のプライドなのか? ただ、おばちゃんが納経帳の3分の2あたりのページに書きにくかっただけなのか?


三弘法めぐりではこんなお守りも作っている。
お遍路さんの3つ道具?
神光院:納札箱

仁和寺:金剛杖

東寺:菅笠


信仰心というよりは、まだまだスタンプラリー的なノリかもしれないけれど、
こんな風に数が設定されていると集めたくなるのがサガ?というものなのか・・・。


弘法大師人気はこんなエンターテイメント要素が人々を引き付けて
1200年もの間、続いているのかもしれない。

「お四国病」を感染させるつもりはないので、誤解をされると困るのだけれど、
つんちゃのおかげで、ちょっと敷居が高く、今まで自分が宗教というくくりで食わず嫌いしていたことにも
こだわりなく入っていけたというのはよかったと思っている。

つまり、ワタシのは「つんちゃ信仰」の「つんちゃ病」かな。
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続・同行二人+ 1 <別格二十霊場> : 108の煩悩

2016-11-25 | 月世界
俗に煩悩は108あり、除夜の鐘を108回衝くのは108の煩悩を滅するためと言われるが、
実際には時代・部派・教派・宗派により数はまちまちである。小は3にはじまり、
通俗的には108、大は(約)84,000といわれる。-Wikipediaより

108の霊場を参拝したからといって消滅するものでもない。
それはわかっていても、自分にできることをやるだけ、
ということで四国めぐりも最終日。

本日のスタートは18番 海岸寺から。
先達さんによれば、弘法大師が生まれたのは、
善通寺という説があるけれど、
現存する資料を精査すると、海岸寺の方が有力だという。

ココには弘法大師が使ったというタライがあるというのだが
今日はお寺の管理人が二人共休みを取っているとのことで
残念ながら見せてもらうことは出来なかった。
またいらっしゃいってことかな?

産湯の井戸は今も枯れていないそうだ。


19番香西寺の入口には水子地蔵が祀ってあって、
お揃いの赤い帽子を被った小さなお地蔵さんが
整然と並んでいる。
近所に住むおばあさんが一人で手作りしているそうで、
TVの取材も受けたと先達さんが話してくれた。


そして、ついに今回のお遍路の、四国での最終目的地である20番大瀧寺を参拝。
お寺は山の上にあることが多い。
だから山小屋と同じように水が貴重で、
此処のお寺では、手水場のお水がわずかしかない。
こんな時は「塗香」を持っていれば便利だな~と学習。
お手洗いもいわゆるポッチャンなので、先達さんがここに来る途中にトイレ休憩を取ってくれていた。

現ご住職はアメリカへ行ったり、チベットへ行ったりと、
アクティブな方だそうで、
お寺の敷地内にポールが立ててあり、チベットの旗が掲揚されている。
その旗の下で風を受けると、幸せになれるそうだ。
ささっとポールに擦り寄ってみたが、無風....。


別格二十霊場結願して、一緒に参拝したお遍路仲間と高松駅でお別れ。
駅から15時40分発の高速バスに乗り、京都へ向かった。
荷物を持っての移動には乗り換えのないバスは楽だし、費用も安く済む。
途中、道路の混雑はあったものの、約15分遅れで19時半ごろ京都駅に着いた。

紅葉見物で混雑する京都で、
ビジネスホテルの特集をやっていたTV番組で、
おすすめベスト3に入っていた宿泊先が
駅の近くでうまく取れたのはラッキーだった。

荷物を置いて、女性ひとりで入るのに便利なお店を紹介した、
京都のガイドブックに載っていた串揚げ屋さんに晩御飯を食べに出かけた。
カウウターで”初・ひとり串揚げ”
つんちゃに捧ぐ「満願成就」に乾杯!


つんちゃへの思いを抱きながら別格二十霊場を打ち終わり
2016年丙申の年に108カ所霊場を参拝し終えて、ほっとした。
京都では、お遍路仲間に教えてもらった「三弘法」を巡る。
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続・同行二人+ 1 <別格二十霊場> : 語り継がれる伝説

2016-11-24 | 月世界
今日もお大師様エピソード満載のお寺三昧。
香川県に入ったので参拝が忙しくなった。
今までの、1日3か寺のゆっくりペースとは違い6か寺になった。
それでも88か寺の時にくらべたら、ゆっくりだ。

今日のスタートは12番延命寺から。
ここには敷地内にド~~~ンと「いざり松」と呼ばれる大きな松の幹が横たわっている。
今は差別用語になるので使用禁止となっているが、いざりとは体の不自由な人のことを指す。
禁止用語だからとこの松の呼び方を変えるわけにもいかないのだろう、
ここはそのままの呼び方にしてある。
弘法大師の時代、この松の辺りに体の不自由な人がいた。
それを憐れんで回復を祈願した言葉を書くと、
その1枚が千枚もの写しになり、その御符を水に浮かべて飲むと全快したという伝承があるところだ。

そこから病気回復を祈願して「千枚通し」という霊符ができた。
これは餅米(or片栗粉?)で作られているそうで(オブラートのようなもの)
千枚通しの一枚を水に浮かべ、光明真言と南無大師遍照金剛と唱えて飲むと病気が治るという。
おまじない?といっては失礼だが、信ずれば・・の話。

私は千枚通し、といえば道具の方しか知らなかったので、
言葉のボキャブラリーが増えた、くらいにしか思わないけれど
一応、零府をいただいておくことにした。
どうにもならない時ってやっぱり神仏にすがりたくなるものだから。
でも、つんちゃにはもういらないものだなぁと思うとちょっとサミシイ。





13番仙龍寺は弘法大師が住んでいたところと言われている。
山の上のほうにあり紅葉が見事だった。




14番椿堂は弘法大師がこの地域を訪れた時に流行り病が蔓延していたので、
祈祷して椿の木に病を封じ込めたというので、できたお寺だ。
そういう縁起があるので、ここには「おさわり大師」という弘法大師の像があって、
巣鴨のとげぬき地蔵のように、治してもらいたいところを触る。

次に行った15番箸蔵寺は、88の時にも使ったロープウェイに乗って上るような山の上にある。
ただし、88のときより小ぶりなロープウェイなのが20か寺らしい?




16番萩原寺はその名のとおり萩が有名なお寺だそうだが、
すでに時期は過ぎており、ちょうど訪れた時、ご住職の奥様が
花が終わった萩の枝を焼却しているところだった。
植物にも詳しい先達さんによれば、萩は枝を切ってもすぐに大きくなるらしい。
紫陽花と似ているのかな?

今日のラストは17番神野寺。
満濃池という貯水池が近くにある。
この池は、工事がなかなか成功しないので困っていた土地の人が
弘法大師があっという間に完成させてくれたというので
お大師様のおかげじゃ~と、感謝したというところ。
スーパーマン弘法大師は土木工事の指揮官もできちゃうのだ。


本日はここまで、とホテルに入った。
部屋からはきれいな夕日が見えた。
つんちゃと浜辺で眺めた夕日が昨日のことのように思い出され、ほろり。
夕日は同じように空を染めているのに、つんちゃがいないなんて。


みるみる間に闇に包まれた空に、宵の明星が現れた。
エピソード満載のつんちゃを思い出しながら星を眺めていると、
お大師様のエピソードを語り継ぐ人々の気持ちも理解できる。
とにかく大好きな人のことをいつも思っていたいだけなのだ。
そんな熱い思いを抱かせるほど、弘法大師は魅力的な人だったんだろう。
そして伝説となった1200年後も生きている。


夕飯は今日もごちそう三昧。元気を出せと、な?


今夜は2コースのうちどちらか、の選択だったのに、
京都のお遍路仲間は鯛のあら煮が入るコースを選んでしまった。
肉NGの私には、これしか選ぶことはできなかったのだが、
「あ~~失敗した~~こっちのコースにコレが入ってんのを見てへんかったーーっ!」と嘆く。
でも、昨日の夕飯で話題になった"鯛の鯛"を「明日、見せてあげよう!」と、
気を取り直し、きれいに取り出すのに成功して、今夜のはお持ち帰りになった。








夕食後も、お風呂に入ってもたっぷり時間はある。
一人部屋で何をするかといえば、写経。
明日、あと3つのお寺を参拝するときに収める写経がまだ終わっていないので、
一気に6枚を書いてから、二十霊場満願の前祝にビールで"同行つんちゃ"と乾杯!
88のときと違って、やっぱり時間的にも気分的にもゆとりがあるなぁ。
88を経験しているというのも影響しているのかもしれないけど。


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つっきーの木