M姉さん・・・
午後からの空いた時間。
テレビのデータ放送と睨めっこ。
この天気予報はコイツの助言者みたいなところがあります。
「天気、どう?」
刻々と移動する雲から雨を教えてくれます。
「午後から雨・・・」
長旅を走った車を放っておくことが出来ません。
助言者の意見を聞く前に決めているんですから、コイツ。
洗車するんだと・・・
午前中からず~っと・・・
相変わらず着込んで外に出ます。
もう、着ている段階でジワ~って汗が流れます。
開始して暫く後に、背後で車が停まります。
「ピッ、ピ~」
聞き慣れたクラクションの音、これはもしや!
振り向くとパワーウインドウがウィ~ンって下ります。
ヒエ~・・・って感じで駆け寄ります。
我が仏婦会長登場!
「住職、大丈夫?そんなに着込んで熱中症になるよ!」
「お姉さん、熱中症の一歩手前!」
「そうやろ!気を付けんと!母も住職が豪い痩せとるって心配しとったよ!」
「すいません、いい汗掻けるので!でも、体重はそんなに変わってないんですよ、むしろリバウンドしているぐらいで・・・」
「ま~、無理せんようにね!じゃ、仕事行ってくらい!」
「は~い!行ってらっしゃ~い!」って深々と御見送りさせていただいたことです。(気持ち、大袈裟かな?)
ふざけたことをしているようなコイツを家族で心配してくださるのです。
陰になり、日向になりず~っと支えて下さる・・・
この方しか徳正寺仏婦会長になって下さる方はいないでしょうし、この方で本当によかったのです。
コイツは、その弟を見るような眼差しに甘えていればいいのですから・・・
別に肩に力入れるでなく自然に触れ合えるお方です。
ズルズルズル・・・
「あ~、M姉さん、路肩でタイヤ擦ってる!」
「いいのよ、これくらい!気にせんから!じゃあね~」
颯爽と進まれる車の後ろ姿を見送っていると、アネサン、ちょっと気にしてやってよ!って言いたくなる後が・・・
お~、スゲェ~・・・気にせんのや~
コイツはちょっとのことで無茶苦茶気にするのに・・・
アネサンたる所以・・・
今日もいろんな方に心配され支えられて生かさせていただきました。
有難く思います・・・
洗車中、雨が降り出します。
「あ~・・・やっぱりか・・・」
そんな中で一応最後までやり遂げます。
アネサンは、きっと思ってくれたでしょう、「可哀想に、暑い中ガンバってたのに・・・」って。
でも、洗車はコイツの運動ですから大丈夫です。
また明日も洗車出来ると喜ぶぐらいです(トホホ・・・)
この愚弟は、この瞬間瞬間も心配かけて生かさせていただきます。