月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

迦陵頻伽のはなし

2019年02月03日 22時09分49秒 | ふうわりふわり(坊守日記)


Hさんご家族がご法事のご縁でお参りくださいました

お父様をお見送りされてまだ三か月

まだまだ悲しみの深い中、寄り添いあわれ、穏やかに、和やかに‥‥

寒い本堂ですが、ご家族に温もりをいただきました

お三部経もゆっくりおつとめさせていただき、間のおやすみにはお茶をいただきながらあれやこれやの質問タイム!

お寺のことや仏教のことを少しでも心やすく感じていただけたら嬉しいので、とってもありがたいとひと時でした

その中で、お浄土の六鳥の一、迦陵頻伽(かりょうびんが)が話題に上がりました

迦陵頻伽の妙なる声は、それを聞く人の心を和らげる声なのだそうです

その声は聞く人に届いてはたらくのです

お浄土で阿弥陀さまのご説法を妙なる声で聞かせてくださる迦陵頻伽さん

私の身に「なんまんだぶつ」のお念仏と聞こえて

心を和らげてくださるのですね

Hさんご家族にも「なんまんだぶつ」のお念仏と聞こえて

あんなに和やかなご縁を仕立ててくださったのですね

愛しいお父様のお姿を追って探して、涙する日々でしょうけれど、

今、ここに

今、ここに

なんまんだぶつ(^人^)