今年の夏休みは、帰省された方も多いようです。
ご近所のご門徒さんが、関東から帰ってこられたお孫ちゃんを連れてお参りしてくださいました。
5年生のだいき君と1年生のもとはる君の、なかよし兄弟です。
本堂に上がられると、真ん中に座って、おばあちゃんが話しておられます。
あの仏さまはね、阿弥陀さまだよ。
なもあみだぶつという仏さまなのよ。
やさしい仏さまでね、いっつも「大丈夫だからね、安心して暮らしてね」って見守ってくれてるんだよ。
手を合わせてなんまんだぶつって言うのよ。
と、おばあちゃんが手を合わせて「なんまんだぶつ」とお念仏をお称えされると、それに倣ってお孫ちゃんたちも手を合わせます。
「なんまんだぶつ、なんまんだぶつ、だんまんだぶつ、だんだんだぶつ、だんだんだぶつ、あれ?わからなくなった〜(笑笑)」
みんなで、大笑いしました。
せっかくなので、阿弥陀さまのお姿の話をしました。
右手は、どんなときもち
ゃんとあなたのことを見ていますよ。知っていますよ。
左手は、いつも離さず抱っこしてますよ。ひとりぼっちにはさせないよ。
と、お話すると、弟くんがお兄ちゃんに向かって、阿弥陀さまの御姿のまねをして
「お兄ちゃん、ゲームやりすぎですよ〜」
と言って、これまた皆で大笑いしました。
素直な子どもたちです。
「ようこそ、ようこそ」と、嬉しく思い、お供えもののぶどうを、「阿弥陀さまからのお下がりさんです」と手渡すと、またまて満面の笑みで
ありがとうございま〜す!!
だんだんだぶつさまも、喜んでおられますね〜
さよなら、とお別れして3人の後ろ姿を見送ると、山門の下に蝉の亡骸を見つけたようで、
「帰って蝉のお墓を作ろうね」
とおばあちゃんが蝉を手に乗せて帰っていかれました。
大切なことをいっぱい田舎で教わるんだなあと思いました。