
境内のマンサク。
陽がいちばん早く当たる枝の蕾が
はらっと解けていました。
黄色い可愛らしい花が、恥ずかしそうに覗いています。
ふと、漢詩「探春」の一説を諳んじました。
春を探して山に分け入ったものの、春は一向に見つかりません。諦めて家に帰り、ふと庭先の梅の梢を取ってみると、梅の蕾が綻んでいました。
ああ、春はここに十分満ちているのだなあ。
まこと、そうですね。
悲しいことも困難なことも、いろいろあるけれど、
春のように優しくあたたかい仏さまのおはたらきは、ここに十分満ちていました。
ありがたいなあ。
なんまんだぶつ……
