月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

春在枝頭已十分のはなし

2024年01月17日 12時48分00秒 | ふうわりふわり(坊守日記)

境内のマンサク。

陽がいちばん早く当たる枝の蕾が

はらっと解けていました。

黄色い可愛らしい花が、恥ずかしそうに覗いています。

ふと、漢詩「探春」の一説を諳んじました。

春を探して山に分け入ったものの、春は一向に見つかりません。諦めて家に帰り、ふと庭先の梅の梢を取ってみると、梅の蕾が綻んでいました。
ああ、春はここに十分満ちているのだなあ。

まこと、そうですね。

悲しいことも困難なことも、いろいろあるけれど、

春のように優しくあたたかい仏さまのおはたらきは、ここに十分満ちていました。

ありがたいなあ。

なんまんだぶつ……