生後8ヶ月でご往生された長女さんの五十回忌のご縁をおつとめさせていただきました。
ご両親、そして、妹さんお二人とそのご家族が、九州、関西、北海道からお寺にお参りしてくださいました。
あどけなく可愛いお顔で、声が聞こえそうなセピア色の小さな写真をかざらせていただきました。
この写真の前でご両親がどれだけ泣かれたかと思うと、読経しながら私も涙が出ました。
50年間。
「同じくらいの歳の女性を見ると、Sちゃんもこんなふうになってたのにね‥‥って思うんです。50歳になったSちゃんを見たかったなぁ」とお母さんは話してくださいました。
赤ちゃんは、いないいないばあ遊びが大好きです。
いないいなーいのときの不安な気持ちから、ばあ!って大好きな人の顔が見えた時の喜びは大きいものです。
ご両親はいつも探しておられたのでしょう。
悲しみと切なさを感じながら。
けれど、Sちゃんは仏さまとなられて、いつでも「ばあ!ここにいるよ〜」って呼びかけてくださっています。
50年間ずっと。
そして。これからもずっと。