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エンジンハンチング ムーブL910S

2013年06月01日 | 修理整備全般

EF-VEエンジンで真っ先に疑われるのは、VVTカムシャフトASSYです。でもどっちみち保証期間延長はすべての車で期限切れになっています。実費にて13000円ぐらいの部品代と工賃が必要になります。

今回の場合、本体的にはしっかり回っている感がありました。通常の現象だと、エンストしたり異音が出たりですが、1000-2000rpmを繰り返し、ISCが殺さないように頑張っている雰囲気でした。

診断機での故障コード表示は73番。「タイミングずれ」だそうです。OCVやカムセンサーの電気的故障は別のコードが立つそうです。

高回転ではよく回ります。なので、「チョイ進角位相のオーバーラップ内部EGR過多」的な状態と推定して、タペットカバーをばらしてみました。

Dscf6060

上の写真は第一気筒圧縮上死点です。INカム、EXカムの合いマークがずれてはいませんが、水平線より離れています。たぶん、進み位相のまま油圧が抜けても初期位置に戻らず、ロックピンも入っていないと思われます。なので、OCVを取り外し油圧を抜き、このままクランクシャフトを回して初期位置に戻してみました。うまく戻って下の写真のように水平位置で、合いマークが合い、ロックもかかったようです。

Dscf6063

一番厄介なVVT機構はまだ生きているようです。

結論的には、OCVのプランジャーの動きが悪かったようです。OCV電源を切っても、リターンスプリングによりプランジャーが戻らず、進角か遅角か中途半端なところで油圧を保持したままになっていたようです。

Dscf6065

VVTカムシャフトの部品代が浮きました。


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