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久しぶりに難解な異音修理の事例

2013年04月23日 | 修理整備全般

次の修理に役立てるため、忘れないようにこのブログに書き留めています。難解であればあるほど、こまめに書き込んでおります。

実は3度目のチャレンジで、車検、板金、一般修理作業の合間をぬって、1日お預かりしては返却、といったやり方でさせていただいておりました。1回目-2回目でだいたいの場所を絞り込めたので、今回3度目となりました。

3度目に挑戦するにあたり、シャシーイヤー(異音診断ツール)が、マジで欲しかったです。コンデンサーマイクがあるので自作しようとも思いました。でもGWが近づくので、早く解決しなければと、見切り発車で3度目の調査をさせていただくことにしました。

では、現象の説明。

車両はホンダエリシオン。段差をこえたり、道路のちょっとした起伏で、「ガコガコ。ギコギコ」

排気系がこすれているような、または遮熱板が踊っているような、石ころが中空フレームの中で転がっているような、そんな音です。平坦路では全く異音が出ません。

工場に段差テストコースを作って、社員みんなでよってたかって聞いてみますが、わかりませんでした。サスペンションの動きに連動している感じです。でもフェンダーを持って持ち上げたりするぐらいでは出ません。

結論。

バンパー内、リーンフォースメントに取り付けられているダイナミックダンパ―でした。ブッシュがへたって金属ウエイトがリーンフォースメントをたたいていました。

Dscf5932_2

Dscf5933

きっかけ。

ゆっくりとした動きでは音が出ないことがわかっていたので、リフトに乗せ上昇下降ボタンをチョン押しで車体を揺らしました。うまく出たので、いろいろ探っていくうちに、フレーム(Fクロスメンバー)を手でたたいた時に音が再現できました。エンジンやミッションをたたいても音が出ませんでした。フレームにつながっている個所を、社員全員で聞きまくって、最終的にバンパー内ではないか、という意見が出たので、バンパーをはずすことにしました。外したら結構あっけなく見つかりました。

これで一同一安心でGWを迎えられます。


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