今日の波予報は1.5mいい凪のはずだ。
満潮を狙って自宅を八時前に出発。
予報に反して、海は荒れ模様。
おまけに工事箇所多し。
震災以降、堤防のかさ上げが各地で盛んに行われている。
正直これでいいのかといつも疑問に思う。
子供の頃から慣れ親しんだ海岸線の美しい眺望は消え去り、
コンクリートの要塞が目に入るだけになってしまった6号線沿いの景観。
20~30代半ばまで、建設関係の営業を東北地方でやっていたオイラは、
釜石や三陸海岸の巨大防波堤を目にしてきた。
「こんなものが必要になる時が来るのか」いつもそう思っていた。
しかし、東日本大震災では、あっさりとあの巨大な要塞は陥落したのだ。
あれだけの規模のもので防げなかったものを、今後ますます海面上昇が進む中で、
いくら尺を上げても、防ぐことなど出来るのだろうか?。
国家予算を派手に使って、本当の安心が確保できるのだろうか。
進撃の巨人じゃないけど、100年の安泰もたった一時で崩壊する、
それが自然界の掟じゃないだろうか。
防げるかどうか分からない戦いをするより、来ない所を目指すほうが
合理的なのではないか。
まして今後、日本の人口は減り続けるのであるから、住み良い安全な土地に
人口を集中させる訳にはいかないのかな。
勿論、自分が当事者であったら、簡単に結論を出せる話じゃないけど、
少なくとも子供たちを100%守れるのなら安全な土地をチョイスすると思う。
無責任かもしれないけど。
先日、オイラのタクシーに、津波被害で家を無くしたお客さんが乗車した。
「早く堤防のかさ上げを完成させてくれないと、安心して戻れないよ」。
そのおばちゃんは、こう言っていた。
オイラは内心、「堤防でまったく海岸景色が見えなくなるのに、
海沿いに暮らす意味あんのかな」。
内心、そう思いながらも、生まれ育った土地を離れる難しさ、、愛着の
深さを知った。
でもやっぱり将来の環境を考えると、海辺の景観は出来るだけ自然を残し、
100%津波が来ない場所への移転費用を国が負担したほうが、安全も自然崩壊も
避けて通れる道じゃないかと・・・・。
各地で盛んに建造されているソーラー発電所も然り。
景観破壊以外のなにものでもない。
何れも、工事関係者なんかの一部が潤うだけで、本当に必要なものなのだろうか。
海に出かけるたび、こんな思いが頭から離れない今日この頃なのです。
釣りの方はというと、サーフは諦め、磯がらみのポイントでシーバスを狙ってみたけどノーバイト、黒鯛師にはヒットがあったみたい。
狙う魚を間違えたかな。