鮃 狂 (ひらめくるい)

サーフで、ルアーのヒラメ釣りをメインに、釣りを楽しむ中年おじさんの釣行記です。

狙う魚を間違えた

2016年05月13日 12時29分41秒 | ソルトルアー釣行

 今日の波予報は1.5mいい凪のはずだ。

満潮を狙って自宅を八時前に出発。

予報に反して、海は荒れ模様。

おまけに工事箇所多し。



震災以降、堤防のかさ上げが各地で盛んに行われている。

正直これでいいのかといつも疑問に思う。

子供の頃から慣れ親しんだ海岸線の美しい眺望は消え去り、
コンクリートの要塞が目に入るだけになってしまった6号線沿いの景観。

20~30代半ばまで、建設関係の営業を東北地方でやっていたオイラは、
釜石や三陸海岸の巨大防波堤を目にしてきた。

「こんなものが必要になる時が来るのか」いつもそう思っていた。

しかし、東日本大震災では、あっさりとあの巨大な要塞は陥落したのだ。

あれだけの規模のもので防げなかったものを、今後ますます海面上昇が進む中で、
いくら尺を上げても、防ぐことなど出来るのだろうか?。

国家予算を派手に使って、本当の安心が確保できるのだろうか。

進撃の巨人じゃないけど、100年の安泰もたった一時で崩壊する、
それが自然界の掟じゃないだろうか。

防げるかどうか分からない戦いをするより、来ない所を目指すほうが
合理的なのではないか。

まして今後、日本の人口は減り続けるのであるから、住み良い安全な土地に
人口を集中させる訳にはいかないのかな。

勿論、自分が当事者であったら、簡単に結論を出せる話じゃないけど、
少なくとも子供たちを100%守れるのなら安全な土地をチョイスすると思う。

無責任かもしれないけど。

先日、オイラのタクシーに、津波被害で家を無くしたお客さんが乗車した。

「早く堤防のかさ上げを完成させてくれないと、安心して戻れないよ」。
そのおばちゃんは、こう言っていた。

オイラは内心、「堤防でまったく海岸景色が見えなくなるのに、
海沿いに暮らす意味あんのかな」。

内心、そう思いながらも、生まれ育った土地を離れる難しさ、、愛着の
深さを知った。

でもやっぱり将来の環境を考えると、海辺の景観は出来るだけ自然を残し、
100%津波が来ない場所への移転費用を国が負担したほうが、安全も自然崩壊も
避けて通れる道じゃないかと・・・・。

各地で盛んに建造されているソーラー発電所も然り。

景観破壊以外のなにものでもない。

何れも、工事関係者なんかの一部が潤うだけで、本当に必要なものなのだろうか。

海に出かけるたび、こんな思いが頭から離れない今日この頃なのです。

釣りの方はというと、サーフは諦め、磯がらみのポイントでシーバスを狙ってみたけどノーバイト、黒鯛師にはヒットがあったみたい。

狙う魚を間違えたかな。

 


 


とんでもないことが起きた

2016年05月07日 09時17分03秒 | その他の釣行記
 ゴールデンウィーク、オイラは5日に休暇を取って7日まで3連休。

えんがんさんより小名浜シーバス好調の報を受けるも、先日新調した
磯竿シマノライアームGPを試したくて、6日に房総遠征することに。

今回のお楽しみは、ニューロッドの筆卸は勿論、気になっていた釣具屋さんの訪問。

今回のお供は順ちゃん、1年ぶりの同行だ。

車中の順ちゃんの話では、某所で今年既に3枚のヒラメをゲットした事や、その
周辺で去年から、サクラやシーバスなど結構いい思いをしているらしい。

そんなこんな会話も弾み、今回は九十九里有料道路が工事で閉鎖中なので、
山周りで3時間半、房総勝浦某釣り具店到着。

期待を込めて訪問すると、思っていたより微妙な品揃えに微妙な店主。

いつもネットで見て期待していたのとは、チト違う。コンセプトは
いい店なんだけど、やっちゃた感が漂う・・・・・。

必要なものを(それがあんまり無かったんだけど)買い、状況や
ポイントを相談してみるとツレナイ感じでネガティブなことばかり。

今日は、大潮で水位が低いから、「ウェーダー履いて地磯がいい」とか、
メジナはもう時期が終わっちゃたとか・・・・・。

地磯と言われても、確かに勝浦はいい地磯の宝庫なのだろうけど、地元の
案内無しでは、わかりゃしない。

だから、どこか堤防でと相談しているのだけれど、残念な結果だ。

まぁ、大してものも買わない一元さんには冷たくて当然なのかもしれないけど。

もう少し相談に快く、愛想よく乗って欲しかったな、釣師は皆仲間、皆に幸福あれ
のオイラのスタンスとは大分違う。(大げさか・笑)

そんなこんなで、自力でポイントを探すこと数箇所目で、良さげな堤防発見。

シマノウエアーに全身身を包みかっこいい兄さんに声を掛けると「朝5時から
やったけどお持ち帰りの魚は何もなし、サッパリです」と残念な言葉。

別の、これまたシマノベストのお帰り仕舞い中のおじさんに声を掛けると
こちらもサッパリとか、「だからみんな帰っちゃったんだよ」。

「メジナは居ませんでしたか」の問いに、「手のひら以下なら少し釣れたよ」とおじさん。

「手のひらが居て、大きいのが居ないのは考えずらい」。

「ここでOKじゃね」。

しかし、確かに周りで魚を持っている人は誰もいない。

散々悩んで、「2,3時間やって駄目なら次ぎ行こう」の乗りでやってみることに。

コマセを作って、パラパラ巻きながら様子を伺う。

「いるいる、魚は居るぞ」。

テンション徐々にアップで、「これ今度買ったんだぁ」と順ちゃんに自慢しつつ、
仕掛けを作り、新調したライアームGP1.2を颯爽と伸ばし、餌を付けるべく針を持ってラインを張るとなんと!”。

「ポキ!」ポチじゃないよ「ポキ!」。


「えぇ~」。

一部終止を見ていた順ちゃんも「初期不良だっぺぇ」。

誰がどう見ても、そうなのだよシマノサン!。

30年シマノの竿を愛用してきて、こんな事は初めてですよ。

今日に限ってお手軽釣り場だから、事故は無いと思い、ロッドケースは車の中。

泣きながら、来た道を引き返し、今まで愛竿プロテック1.2に持ち替えて戦闘開始。

全然釣れないの話とは違い、ポツポツ確かに手のひら以下だけど、メジナが竿を絞る(いや、小さくて絞らん)。

ややあってズンと竿の胴に入る重量感の引きをいなし、30cm級ゲット。


オイラの7,8匹に1匹程度で、順ちゃんも竿を曲げる。

この人は、いつものんびりだからこの調子でもかなり楽しそう。


でも流石に、差がつきすぎるので、針を落とすのと、ハリスを落とすのを進言するが、
針だけ落とした。

でも、そこそこ効果はあって、さっきよりはペースアップ。

そのうち、潮が上げだして、波が堤防を荒いサラシができ始めると、15~30cm級が入れ食い。

スカリも満杯!。


楽しい時間は早いもので、夕マズメ。

順ちゃんに鯵が食いだすと、大量のカタクチが寄って来た。

これを期にメジナの食いが止まる。

「これは、いい知らせか悪い知らせなのか」。

「こんな時は、大抵堤防際に大物が居るもんだ」。

この時間になるまで、3発はリス切れを食らってる、1.2号で、しかも
足の裏サイズの尾長も食ってきていたから、多分尾長の良型だったのだろう。

尾長は、歯が鋭いから飲まれれば1.2はひとたまりも無い。

そしてウキがス~と堤防際に吸い込まれ、飲まれないように早あわせ一閃。

ズンと重量感だが、一瞬見えた魚体は30cm級に見えた。(タナが1,5m位だから瞬間見えるときがある)

だが、引きがおかしい、ハンパ無い。

あわせた瞬間から、竿の1番2番は海に突き刺さったままだ。

「やっべぇ 獲れねぇか」。

海に刺さったままの竿を左右に振ると、何とか魚を横に誘導することに成功、チャンスがでてきた。

が、今度は横に走りながら、堤防に茂る海草帯に突っ込む。

そして動きが止まり、万事休すかと思いきや、竿を張ったまま張らず緩まず数秒間、一気に
煽ると幸運にも魚が動く。

と、今度は逆に走られて、またもや海草で動きが止まる。

1.2号ハリスじゃなけりゃ、もう少し強気にいけるけど、どうしても弱気の攻防だから
魚に主導権が握られっぱなしだ。

今度も、幸運にも根から引き剥がしに成功し、徐々にウキが見えてきた。

ここまでくれば、よほどのミスを犯さぬ限り何とかなる。

そしてネットイン。

41cmなれど、産卵を控えたグラマラスボディ。(旨そう・笑)


隣に居た、アジングのお兄さんも祝福してくれた。

久々にアドレナリン全開のやり取りで、ホント楽しかった。

「ここで竿出して正解だったわ」。

これを期に雨が落ちてきたので戦闘終了。

悲しい事、楽しい事満載の休暇でした。