彫刻家の独り言

北海道出身の彫刻家 黒田栄一のブログです。Yahoo!ブログ「彫刻家 黒田栄一 山のアトリエ」も見てください。

母のこと

2010年12月18日 16時28分59秒 | 日記
昨日に続き 母の思い出を記してみます

母は札幌から電車で35~40分程にある石狩当別というところで生まれました

私は母の実家である石狩当別のおじさんの家に何度か泊まりに行っています

叔父さんが家に来たときに一人で一緒について行き、父か母が迎えに来てくれたように覚えています

馬そりに乗ったり 納屋で遊んだり都会っ子にとっては刺激的なことばかりでした

母の妹も石狩当別の農家に嫁いでいて 何度か会っていますがもう 名字も思い出せません

母の妹と思うとそれだけで何だか親しみを感じていたことを覚えています

母は私が中学3年の時に亡くなりました

その時私は反抗期の真っ最中で、入院中の母が1時帰宅を許されて家に帰ってきたのにろくろく口も聞かず、顔を見ることもせず冷たくしたまま別れました

その夜 急に 母は亡くなりました


母は心臓が悪かったので 歩いたりちょっと作業したりするだけで唇が真っ青になっていました

きれいな血と汚れた血が、心臓の壁に穴が開いているために、混じってしまうからだそうです

小学校の頃は帰ってくると母の買い物について行き 荷物を持つことに情熱を燃やしていました

学校から帰ってきて母が買い物に出ていると市場を3ヶ所以上も走って探し回りました


お母さんというと 優しい母の顔しか浮かびません


母が亡くなった後、祖母は私がグレてしまうのではないかと心配していました

私は自分がグレることなど考えられませんでした

それは親の愛情を肌で感じ、確信し 心が充足していたからだと思います

私は時が経つにつれますます両親を尊敬しています

私には考えられない程つらい思いをしながらも 誠実に生きていたからです


気づいた方がおられるかもしれません 

重い心臓病を患いながら出産することが出来るのだろうか?と

そうなんです 

私は両親とは血がつながっていないのです

それにもかかわらずあんなに愛して育ててくれた家族に感謝しています  



ゴリラの全身像です

貰ってくれるなら 何処かの公園にでも寄贈したいと以前から思っていました

運賃だけは相手持ちで・・・

背中が平らで子供が乗るのに丁度良く

重いので簡単に倒れたりすることはないのです