彫刻家の独り言

北海道出身の彫刻家 黒田栄一のブログです。Yahoo!ブログ「彫刻家 黒田栄一 山のアトリエ」も見てください。

「首」 

2017年04月09日 05時15分41秒 | 美術

  大学時代自主制作の「首」の1つ 粘土


「首」??? つくりました。


アブナイブログではありませんよ。

彫刻で「首」というのは「頭部の彫刻」という意味です。

僕らは 当たり前に使っていたけれど、結構ブキミな言葉ですよね。

「打ち首」だの「さらし首」だのを すぐ 連想してしまいますからね。
 
私の 学生時代の東京造形大学の彫刻科では 勉強のために 自主的に

有志数人で アトリエの空いている時間に「首」の制作をしていました。

モデルは自分たちで見つけてきます。

何せ お金がないので、ほぼ無報酬で モデルをしていただきます。

最後に 昼食を1食だけ みんなでおごって 「謝礼」は終わりというものでした。

それでも 結構多くの人が「モデル」になってくれました。

モデルが見つからない時には お互いにモデルのなりっこ なんてこともしていました。

当時「大久保 清事件」などという物騒な事件があり、

モデルを得るには不利な時期でした。

「大久保清」という人が、画家を自称して 女性にモデルをしてもらうという口実で

「殺した」というような 事件でした。


当時、私はモデルを探す自信がありました。

自分なりの 心理分析に基づいた「ワザ」があったのです。
 
成功率はかなり高かったと思います。

ナンパに使えば かなり有効だったでしょうが、芸術を汚す気がして

モデル獲得以外に その「ワザ」を使いませんでした。

(1度くらい試してみたかったかも***)

でも、詳細を語るのは危険な気がしますので伏せます。

悪用されるといけませんからね。

(そんな 大層なものではございません・・・ 大口です)

そうして 当時作った「首」は多数ありますが写真があまり見つかりませんでした。

見つかったら 見てください。