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教育のことや子育て 不登校問題への対応等について、考えてみます。

学校という組織 5

2024-07-11 15:51:23 | 学校での活動について
前回まで、ミッションとビジョンについて記してきました。今回は、バリューということに焦点を当てて組織の運営について考えてみたいと思います。

ミッションは、社会的使命でしたし、ビジョンは、組織としての目指す理想の姿のことでした。
今回はバリューですが、これは簡潔に表現すれば、組織が活動するときに、何に価値を置いて活動するかということかと思われます。理想の姿を実現するための行動上の基準といってもよいかと思います。
学校という組織では、教職員がミッションやビジョンをそれぞれに適切に理解し、自分のものとしてはっきりと意識して、自分が何かを求めて行動していくときの行動基準になるものともいえるかと思います。
ばらばらで勝手な理想像を描いて、ばらばらな行動基準で活動していたのでは、組織として求めるものは実現できないと思われます。
本当に自分のものとした、一定の基準のある価値が存在しなければ、組織の発展も進まないでしょうし、そこに参加している構成員の、生活の充実や幸福も実現できないのではないかと考えられます。

学校という組織は、日常的に活動する内容が、以前からある程度形式化しているので、それに従って動いていけば、何となく進んでいるような気持になることがあるように思われます。
前から行っていたことを同じようにしていけば、それで十分に活動しているというように錯覚してしまう面が多くあるように思われます。
その状態だと変化も生じにくいので、組織としての発展も見られず、いつもと同じように淡々と進んでいく特性になってしまいそうです。

今日の組織は、やはり今までに記してきましたような面を、構成員がきちんと意識し、自覚して歩んでいくことがとても大切なように思われます。
一つ一つの組織が、学校が、一つの独自な、独特の優れた特性を持つ存在になること、独自の個性を持つブランドとしての存在になることを求められていると思われます。
そのために、それぞれの学校らしい使命の自覚、理想の学校を具体化し、意識する活動、どのようなこと、内容を求める価値とするか等の統一的な検討と、具体化、共有の考え方がとても大切と思われます。
組織の構成員がどの職位に属していても、ある程度の共通理解とそれぞれの職位に付属する役割と権限・義務を意識的に実行するとき、優れた学校という組織が出現するように思われています。

今回は、ここまでとさせていただいて、次回からは、学校という組織の職位である、各分掌の役割や意義について記してみたいと思っています。よろしくお願いします。


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