かつての武士治世、公家や寺社に倣
って大いにお庭文化を発展させた。
それを支えたのが、農閑期の百姓や町
人だ。いわゆる庭師や植木屋。
庭の設計は教養ある坊さんが差配した。
そして、人間も偉くなると自由度が無
くなるのか城内や屋敷内に自然を模し
て財を示した者も多く居た。
権威と金持ちの道楽が、お庭だったと
いうそういう時代のお話。
明治になって武士が廃業したので、多
くの手に職を持った庭師・植木屋は市
中に散ってゆく。
戦後の高度経済成長期、金で何でもで
きるようになると、一般国民が庭付き
一戸建てに住むようになって、金持ち
の真似をするようになる。
四国吉野川の河原から青石を頂戴した
馬鹿者も多く出ただろうし、石屋とな
って京阪神で売り歩いた。
当たり前だが、今では禁止。
石と植木はセットものなので、当時は
羽振りが良かったとも聞く。
さて、時代も変わった令和の現代。
腹に一物、背に荷物。
働けど働けど、金が出ていくばかりの
時代であって、楽で清潔、スポーツ娯
楽と来たもんだから、お庭はお荷物に
なるばかりです。
先日は、お庭の撤去作業。
伐採伐根して庭石も撤去しましたが、
小さなお庭なので、ぼちぼち作業でや
りました。
剪定屋さんでは、手仕事で出来る範囲
は、お請けしてます庭木庭石の処分。
なにせ重いので時間がかかります。
重労働なので、出来れば年明け冬の仕
事でありつけますように。合掌。
ではでは。