ひと筆めぐり 【新発見・再発見・摩訶不思議・唯一無二】への楽しみ…

地域に息づく歴史のひと幕にふれ、…遥かなる往時に思いを馳せる

斎藤別当実盛 (南丹市園部町若森)

2020-01-28 | 伝承
園部町の斎藤別当実盛の居住と虫送り…伝承
文治元年(1185)平家滅亡、平家の大将斎藤別当実盛(さいとうべっとうさねもり)が難を逃れ、孫実房を伴って丹州船井郡若森村に住居する。園部町の古文書有り。(私たちの郷土西本梅より)

平家物語に登場するお話が若森に残っている…
さて『時代は、平安時代末期の平氏の御大将・斎藤実盛(斎藤別当実盛)は、篠原の戦い(1183)に行く途中、乗っていた馬が田の稲株につまずき、バランスを崩し実盛さんは落馬してしまいました。泥だらけになった武具を脱ぎ、近くの小川で洗っていた…その時、隠れていた源氏方の敵兵に後ろから槍で突かれ、討ち取られてしまいます。実盛はその恨みを稲虫(稲につく害虫の事)に化け、稲を食い荒らすようになったという』。実盛の居住説と共に伝承が若森に残っている。かっては百姓衆は実盛の怒りを鎮め又田の虫(害虫)退治をしています。村人は手に手に松明を持ち鐘・太鼓を鳴らし勇壮な虫送りをしていたのでしょう…遠い話の事です。  (注)時代考証をすると、伝承話と年代がかみ合わないことお許しを…。(写真は本文とは関わりなし)


<若森の入母屋造り門の平入りとして造られている> 

<保存状態良好、破風も立派>