日々是好日

今日も晴天なり。
どんな日でも、毎日は新鮮で最高にいい日だと思うことにしてます。
ご一緒に如何ですか?

ある本と、詩の出会い、

2019-02-16 14:18:35 | シニアライフ

文庫版の終わりには、必ず最新刊の紹介が掲載されてます。

かって愛読した作家の著書が目に付きました。

この作家の小説は殆ど読んだ記憶があります。

でも、この著書は未読でした。

発行されたのが平成23年8月です。

今から7年半前に、世に出た本です。

愛読した著書から、いろいろ感動を受けたことを

思い出しながら、この作家の名が懐かしく

この著書を読むきっかけになりました。

本の表題からして、自分自身の年代に

ピッタリのインスピレーションを抱きます。

まさに、その通り。

「楽しく楽に」を最優先。

不快、厄介、後回し。

楽々鈍で、どんどん楽。

ー作家、城山三郎氏が手帳に記していた晩年の日録です。-

仕事への意気込み、友達との交流、家族への愛情

老いを自覚し、見つめながら、限られた余生を最後まで

楽しく豊かにしようとする姿があります。

本の中身は日録、そのものですが、

その行間に見え隠れするものに触れた、

この感触は何とも言えない心境です。

やっと私も、その年代なんだなぁ!

読書途中ですが、私の感想です。

『この著書からの抜粋です。

一日は一日のために

今日は今日のために

今日の他に人生は無い

今日のために今日がある。』

そして

『横着に、気の向くままに、、のんびりゆっくりと』

忘れないように、しっかりと手帳に書き写しました。

。。。。。。。

ちょこっと、長いブログになりますが

この著書に著者城山三郎氏が読み楽しんだ

天野忠の詩集「夫婦の肖像」(編集工房ノア)が掲載されてます。

とても感動した詩です。

そのまんま、抜粋し投稿します。

「結婚よりも私は『夫婦』が好きだった。とくにしずかな夫婦が好きだった。」

「ニシンそばでもたべませんか と私は云った。ニシンはきらいです と娘は答えた。

 そして私たちは結婚した。おお そしていちばん感動したのは いつもあの暗い部屋に

 私が帰ってくるころ ポッと電灯の点いていることだった。」

「夫婦はやっともとの二人になった。三十年前夢見たしずかな夫婦ができ上った。

 久しぶりに街へ出て と私は云った。ニシンそばでも喰ってこようか。

 ニシンは嫌いです。と私の古い女房は答えた。(「しずかな夫婦」)

「ところで と陽気な顔になって 息子は云った。

 ところで ここの夫婦は どっちが先に死ぬつもり・・・

 //じいさんは次の間で寝ていて 暗闇の中で眼を開けた。

 /・・・・/ おじいちゃんが先 ちょっと後から私のつもり・・・」

「じいさんは遅い朝飯をたべた。 おいしそうにお茶漬けを二杯たべた」(「つもり」)

ー天野正の詩からー