手土産のお菓子箱の底に、金貨や小判が何重にも敷かれておったと。
時代劇を見ているような事が、現実にありました。
ある大手電力会社の社長会見です。
それに、超高級スーツの仕立て券が付いてます。
いろいろ、ご批判を受けている事ですが、羨ましい限りです。
これだけ世間の批判を受けながらも、その責任を取って辞任する気配はどこにも感じられません。
その会社の会長さんも、社長さんも記者会見で辞任を否定してます。
信用回復が、自分たちの責務であると語ってます。
闇献金、政治家だけの問題では無さそうです。
企業のトップ、それなりの優遇されている給与水準の方々です。
それ以外に、こんな役得があったなんて、今まで知る余地も無かったことです。
「けしからん」と怒ることも必要かもしれませんが、
なぜか、羨ましさが先にあります。
遠隔地農場に遊びに来る仲間も同じことを感じてます。
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退職後のシニアライフは背広不要の世界。
でも、時々不安が過ぎる。
何時の日か、晴れの舞台に何を着て行ったら良いのだろう。
10年数年来、その日の到来は無かった。
でも、これからも無いという保証はありません。
退職時、新調した背広、ちょっと高級品です。
決して、賄賂を帯びた背広仕立て券で新調したものではありません。
夏用、冬用の2着の背広。手付かずのまま洋服ダンスの中に大切に保管されてます。
古希半ば、退職後10数年経過してます。
その背広試着すると、何処からか借りて来たような感じ。
昔お相撲さんのような人が新調した背広です。
背広の体形が「B型」から「A型」に変わってます。
退職後、食生活改善に努め、難病とされる生活習慣病の撲滅に至った結果です。
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大学時代の同窓が毎年集っての交流会があります。
都心の居酒屋、焼き鳥屋が集う会場です。
会を重ねる毎に親しみが増して、ここ数年前からそれぞれ奥さん同伴。
それが何故か今年は八芳苑での懇親会開催との案内通知です。
喜んだのは家内です。
何だって、全部旦那の招待なんですから。
「私、何を着て行こうかしら?」
沢山ある中から選択するだけのことです。そんなに大騒ぎすることではありません。
でも、日頃着た切り雀の私の場合は、違います。
「何を着ていけばいいの?」
この内心の心配事は蚊帳の外です。
日頃の我流の暮らしぶりが、こんな時邪魔して家内に無視されてます。
「八芳苑」での懇親会開催通知をメール受信した時からの、悩みごとです。
同伴する家内に恥を欠かさないように配慮が必要です。
「さぁ、困った! どうする?」
自問自答すれども、名案は浮かばず。
不思議な事が起きるものです。
この秋、孫の末娘の七五三のお祝いが控えております。
お祝いには略礼服で臨む予定でおりました。
その略礼服の上着だけ仕立て直しをいてありまいた。パンツはウエストだけ。
パンツの幅が不釣り合い。
ずーと、気にしていたのでしょう。
それが、夢の中に現れたのです。
「早く仕立て直しに行かないと、間に合わないよ!
序でににあの背広も仕立て直したら!」
より具体的な内容の夢です。
年金暮らしの身で余計な出費を控えている日々です。
どうしよう、どうしようと躊躇していた事は事実です。
それらが重なって正夢として、現れた感じです。
早速仕立て直し屋の店先に背広を持参しました。
若い女性の職人が対応してくれました。
仕立て直しの寸法を測りながら会話です。
「あれもこれもと、手直しが多く、新調するのと同じ手間が掛かるでしょう?」
「それが、私たちの仕事うから」
「家内は新調したらと、言われそうだが・・」
「皆さん、持ち込まれる洋服、夫々愛着のある品々のようです。
それに、高級生地ですので、何年経っても高級感が失わておりません。
後で、請求書をお作りしますが、奥様が言われることが、
もしかしたら本当かもしれません。」
「でもね!」
孫娘の七五三のお祝いの話をしました。
「見慣れないおじいちゃんの立派な背広姿に、びっくりすることでしょうね。
後日、お店の近くにお出での際、ご感想をお聞かせ下さい。楽しみにしてます。」
この話、家内には内緒ごとです。
それから、もう一つ困ったことがあります。
日頃、何処に出かけるのは、背負いのリュックサック。
あの高級感漂う背広に不似合いです。
「あの手垢の付いたバックではなぁ? お前と一緒に出掛けたら恥ずかしいよなぁ?」
「あれだけは、絶対持ち出さないでくださいね」
百貨店のカバン売場を物欲しげに、回っていたら買ってもらえるかも?
これには、家内の好み加える必要ありそうです。
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今月の月半ば、お願いした背広の仕立て直しが終わって、手元に届きます。
10数年ぶりに、背広で正装した自分の姿を鏡に映して見る事が出来ます。
写真館にでも行って、写真を撮って貰おうかなぁ。
愛着のある洋服の手直しから生じた、細やかな暮らしの中の微笑ましい事です。