札幌の匂いがする
長い長い高速道路の旅を終えて、
車のドアを開く。
んっ!と背伸びをすると、
香る札幌の匂い。
荷解きしたばかりの新品のパソコンのような、
少し電子的な香り。
おろしたてのYシャツのような、
少しケミカルな匂い。
都会にも村にも、それぞれの匂いがある。
その匂いを嗅ぎつけて、それでようやく、
あゝ帰ってきたという気持ちになるのは、
遺伝子のなせる業かな。
雨というはずの予報がまた外れて、
なにやら穏やかではない空模様ながら、
日差しは確かだ。もう夏の気配がするなぁ。
しかしまず、今回は、JRタワー日航札幌35階、
SKY Jのランチへ行かねば。
前回うなった、これらの料理に再会すべく。
そのために戻ったようなものだ。
この5月限りの、エッグベネディクト。
パンではなくクルトンが添えてあり、
時折カリッという心地よい食感がある。
そしてもうひと品。
これは今後も残るであろう、
自分的にはSKY J初と言ってもいい、
和の味わい。つぶあんの粒入りヨモギパン。
頭にちょっと焦げ色のつくくらい焼いて、
バタを少々つけると、なお美味しい。
メニューにあれば必ず食べるカレー。
トッピングが面白い。
そしてサラダコーナーの常連となった、
自家製のピクルス。
奥の皿でこっちを向いているキュウリの辺りだ。
あれ?
どうやら、撮るのを忘れたらしい(笑
この前に食べた、新しい料理。
いやたぶん、新しいと思います。
その一角、アペタイザーの存在を忘れていたので(笑
薄焼きのクラッカー?みたいなものに、
アボガドのディップや、そぼろ肉のディップをつけていただく。
当然、ディップは美味しいんだけどね。
後味に驚いたのさ。その薄いクラッカーの、
香ばしい後味。まさかクラッカーがさ。
ディップを口へ運ぶだけの存在じゃない?クラッカーって。
ディップの味からの、クラッカーのほどよい香ばしさ。
これは、こういうのを「小気味よい」って言うんだろう。
などと勝手に心酔しつつ、
今回も、あっという間の2時間でした。
ごめんなさい盛りかたが下手でイマイチの見栄えですが、
手前右のティラミス、食べるのお忘れなく。
食べ忘れたら後悔しますから(笑
どこの会場も、カップはいいものを使っているようですが、
ここみたいに、カップの皿まで提供してるところ、
意外と少ないです。洗うの面倒なんだろうけど。
これがないと、紅茶を蒸らすことができない。
香りが飛んでしまうんです。
パックを整えてお湯を注いだら、
カップの皿をこうしてかぶせて蒸らします。
その間に僕は、
僕にとってのもうひとつの札幌の香りを。
HOPEってちょうどいい長さなのよ。
雑に扱っても、粗相をしないタバコです。
場所を1階のTheLobbyLoungeに移して、
膨れたおなかを落ち着かせる。
このカップ、柄がブルーダニューブみたいだな。
ノリタケのだけど。
ここはニッコーとノリタケが主流。
大倉陶園の青いバラも、今はノリタケですね。
あれもいい器ですわ。
さて。
今回はこの写真の方角へ、ちょいと散歩に出てみようかと。
右手の赤い矢印の先に、何かとんがった白いものが見えますが。
南区のその辺りへ行ってみます。
北区と東区は、すでにご覧いただいたような、碁盤目の区画ですが。
南区(より正確には西線11条旭山公園通りよりも南)は、
「路地」が残っており、下町風情に似たものもあったりで、
本州方面からお越しのかたには、親近感がわくかもしれない。
今回は路面電車(内回り)に乗っていきます。
内回りでも外回りでも、時間は違いますが、
結局は同じ路線を回りますので、
お急ぎでなければ、すすきののほうを回っていく、
外回りに乗っても大丈夫です。
の、前に。
札幌観光で、やはりオススメしたいのが、
JRの「キタカ」と違って、
こちらはほぼ札幌とその近郊でしか使えませんが、
地下鉄駅構内のコインロッカーの支払いやら、
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(2022年10月追記)地下鉄駅構内ではもう使えるロッカーはなくなってました。代わりにというか、なぜかJR札幌駅構内のコインロッカーが、電子マネーという形でSAPICAも使わせてくれてます。おいおい、自前で導入したカードじゃん札幌市……。なんで自前の札幌市営地下鉄で使えなくしてるんだよ。そしてありがとうJR。
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札幌市内のジュースなどの自販機の支払いやらに使えますので。
あと観光施設の入場料とかも確か。
ジュース「など」(笑
自販機もいろいろあります。虫とか汁とか。
運賃についてはポイントもたまるので、
ある程度たまった段階で、
自動的に1乗車分がタダになる(この記事現在)。
観光を終えてお帰りになる際は、
地下鉄駅の窓口(たいてい改札口の近くにあります)に、
「もう使いません」と持っていくと、
デポジットと残高(手数料以外)が戻ってきます(この記事現在)。
東西線でも南北線でも東豊線でも、札幌市営地下鉄の窓口ならどこでも。
地下鉄の券売機の、このボタンを押し、
新規購入のこのボタンを押し、
無記名のほうを選びます。
記名のほうは、本名をカタカナ(濁点なども1字)で入力して、
万一落とした場合など、カードの利用を止めたり、
残高を移行したりする機能を追加したい場合に押します
(無記名はそういう保障制度がありません)。
初回のみ、デポジット分とチャージ料金は1種類だけ。選べないです。
次回以降は、
左のピンク色の装置で、チャージ額をいくつか選べます。
では、「サピカ」を持って行きましょう。
「内回り」の駅は、前回ちょっとだけ触れた、
ライオンのお尻が見える場所、
「パルコ」の向かい側にあります。
そうそう。お尻ばかりでは失礼なので、
御尊影。
実は僕も、この像をまじまじと見るのは、
初めてだったり……。
ポルチェリーノの類(ある意味R18指定な像)かと思ってたら(笑
この憎めない表情。日本最古級の「ゆるキャラ」かと。
なんでも、外国のライオン像をモチーフにしているのだとか。
こういう顔してるものライオン(笑
「西線14条」という駅で降りると、
昔の札幌の町並みが見えてきます。
僕が生まれた町も、
こういう一角にありました。
まだ舗装された道路が珍しかった。
うまれた家はあとかたもない(山頭火)
おまけ。
札幌時計台の真実(笑
今回は、なつかしい物や場所を撮る予定だったので
(半分取り忘れたけどw)、スマホではなくて、
なつかしのデジカメで撮影してみました。
食べものも街並みも、デジカメのほうがよく撮れた気がします。