YNWC的な多摩暮らし

北多摩で始めた新生活のあれこれをについて書いています。ynwcは横浜ネイチャーウォッチングクラブの略

森のキノコを観察する

2023-10-04 14:58:00 | きのこ
先週末は尾瀬からのキノコ観察会!
学生時代の友人が、いつのまにやらきのこの専門家になっていて、いろいろ教えてもらいました。



プロ仕様な、いで立ち!

キノコはただ上から眺めるだけでは判別できません。



根元(根はないけれど)から掘り上げ、石づき(つぼ)のあたりや絵(軸)、傘の裏側など、じっくり観察しないとなりません。

そのため移植ごてや鋏、ナイフなどが必需品。



きのこは本体ではなく、子実体(花や実に当たる部分)なので、ある程度採集するだけなら、それほど影響はないようです。とはいえ、せめてキノコの役に立つようカゴに入れて胞子をまきながら歩きます。

山の中にわけいるので、熊鈴や長靴も大切です。



軍手を忘れたダメダメな私。

なお、採集や林内に立ち入る場合は私有地でなくとも管理者の許可が必要になります。
今回はきちんと届けを出しての活動です。)



林内では植物を踏み荒らしたりしないよう気をつけて歩きます。自撮り棒、活躍〜!!

キノコの識別ポイントで面白いのは傷つけた時の色の変わり方

これは黒っぽくなるヒダハタケ↓



乳液がだんだん黄色に変わるキチチタケ↓



赤く変色した後にカビのような緑色になるハツタケ↓



香りが独特のキノコもあります

桜餅のの香りがするアオイヌシメジ↓



大根おろしの香りがするサクラタケ↓



そしてこちらはカブトムシの匂いがするニオイコベニタケ(笑)↓



そんな中、私のお気に入りはやっぱり色や形がかわいいもの♪


クヌギタケ


モリノカレバダケ


キホウキタケ


ドクベニタケ


ムラサキアブラシメジモドキ

どんなにかわいくても、外見だけではなかなか識別できないのがキノコの世界。



↑これも、これだけでは識別できず…(^^;;

なんてったって幼菌、成菌、老菌と、形が全く変わりますし…

カバイロツルタケの幼菌と成菌↓



↓↓↓↓↓



今回は友人のおかげでたくさんのキノコに出会うことができました╰(*´︶`*)╯



採集したキノコを並べ、ルーペで観察しながら図鑑と見比べながら鑑定。プロでもそこまでしないと識別に困るものが多いそうですΣ( ̄。 ̄ノ)ノ



鑑定した結果、出会えたキノコはなんと55種類!すごいっ!!!

自分で識別できるようになるのはまだまだ先になりそうですが、観察のポイントは少しずつわかってきたような…



今年もキノコの食中毒のニュースを目にしましたが、よほどの自信がないかぎり、野生のキノコは観察するにとどめたほうがよさそうですね。それよりじっくり観察するのが楽しいですよ(≧∀≦)










【今朝のおうちごはん】

手抜きすぎる〜

今日もいい日になりますように!




秋のきのこツアー!!

2022-10-16 07:03:00 | きのこ
秋はきのこの季節!
しかしながら、きのこの種名ってまったく検討もつかず…

一度観察会に参加してみたいなぁとは思っていたのですが…


ナラタケ

なんと、なんと、学生時代の仲間がいつの間にやらきのこの専門家に!!

卒業以来、疎遠になってしまった縁がSNSのおかげで復活。今回ついに「きのこツアー」が実現しました。



声をかけて集まった仲間たちと一緒に、群馬県某所へ出かけてきましたよ。

きのこは漢字で書くと「茸」「蕈」「菌」。どれも正解。



つまり「菌(きん)」なのです。
本体は上の写真のような菌糸。胞子から発芽した1核の菌糸同士が出会い、2核の菌糸になります。そして十分に成長すると、子実体(いわゆる「きのこ」)を作り、減数分裂(2核から1核へ)をして胞子を作ります。

「椎茸」「舞茸」など私たちが食べている部分は、「子実体(しじつたい)」と呼ばれ、草花でいう花や実に当たる部分。


スッポンタケの成菌(左)と幼菌(右)

しかも出始めの頃(幼菌)と、胞子を飛ばし始める頃(成菌)、そして飛ばし終わった後(老菌)ではずいぶん姿形が変わります。

きのこについては、去年あたりから興味が加速しているものの、もうややこしくて、ややこしくて…

今回のツアーで、そんな「きのこ初心者」にも使いやすい便利な検索表を教えてもらっちゃいました。



この検索表、なんと友人が1から作り上げたもの!すごい!!

そうです、こういうのが欲しかった!!!!!

きのこは種数が多く(国内3000種、世界に2万種)、しかも肉眼で普通に観察しただけでは識別が難しいものも多く、どこから手をつけて良いのか分かりません。

しかも、名前のついているもの以外にもまだ10倍近くの種が存在するというから驚きの世界。



この検索表の良いところは、まず傘と柄が分かれているかに始まり、肉眼の観察でわかるポイントを辿っていくと、大まかな仲間にたどり着けるということ。

そして、そこから先は図鑑の登場。



小学生向けのNEOが意外にも使いやすいとのこと。ポケット版(1045円)もあるそうなので、手始めに買ってみることに。



なんと当日便で届きました。
Amazon便利!

紹介した検索表は身近なもの(友人が住む群馬県が基準?)を対象にしているので、全てを網羅しているわけではないそうです。しかし、それだからこそ、素人にはシンプルで使いやすい!!

なお、きのこの食用については素人判断では絶対にNGです。

例えば今回観察したこちら↓


ドクツルタケ(壺とツバがある)

小指の先ほども食べたら致死量だそうです。

きのこの毒は大抵は胃に入った時点で作用するようです(カエンタケは触るだけでもダメ)。ただ、ドクツルタケのように毒性の強いものは、手についた毒を間接的に取り込んでもアウト。

観察した後はよく手を洗うこともお忘れなく!!



道なき道を歩きながら、きのこの見方やおもしろ話など、いろいろ教えてもらいながらあっという間の3時間。お昼ご飯を食べた後はじっくりと鑑定。




以下、ツアーで観察したきのこたちです↓↓↓↓↓
 



スギエダタケ


モリノカレバタケ


チャツムタケ(右)


アラゲコベニチャワンタケ(毛がある)


ニガクリタケ


ホウロクタケ


チシオタケ(傷つくと血液の色に変色)


フウセンタケの仲間


ズキンタケ


ホコリタケの仲間


サマツモドキ


アシナガタケ


アオネノヤマイグチ(傷つくと柄が青に)


リョクショウグサレキン


クヌギタケ


チャウロコタケ


オシロイタケ


アカカバイロタケ(ニシン臭)


チチタケの仲間(乳白色の汁)


ドクツルタケ


ホウキタケの仲間


シワタケ(傘の裏がシワ状)


カバイロツルタケ


スミゾメシメジシメジ


ビョウタケ


ムササビタケ


ツリガネタケ


アシボソノボリリュウタケ


ドクベニタケ(傘の表面が薄く剥がれる)


シロヌメリイグチ


ハナイグチ(裏は黄色のスポンジ状)

すごい!!
名前が記録できたものだけで30種類以上ありました。他にも多数。
たくさん教えてくれてありがと〜!!

彼が所属している同好会でも、定期的に「きのこの観察会」を実施しているそうなので、興味のある方は参加してみると楽しいと思います。

↓↓↓


【昨日の手抜き夕飯】

・白米
・野菜コロッケ
・レトルトカレー
・お〜いお茶


今日もいい日になりますように!


きのこの季節!食用にはご注意ください!

2022-09-14 06:54:00 | きのこ



先日、浅間山公園をお散歩中に
にょろにょろみたいな
シロソウメンタケに遭遇。

くねくね、にょきにょき…

毒はないらしいのですが、美味しくもないらしいです…

同じく白いキノコ↓



ご近所の庭先ににょきっと現れた存在感たっぷりのこちらのきのこ。

間違いなく毒キノコ
オオシロカラカサタケ

食用のカラカサタケに似ているため、誤食による事故があります。

というか、きのこは素人には見分けが難しく、本当に危険です。これからキノコのシーズンですが、よほど専門的な知識がない限り、むやみに食べるのは避けましょう。

販売されているものでも、稀に事故が起きています。栽培物以外にはやはり注意が必要です。

もちろん観察するのは問題なし!

有名なお菓子「きのこの山」っぽいきのこ↓



今年はどんなキノコに会えるかな?


【昨夜のおうちごはん】

・そうめんwithナスとトマトの南蛮漬け風
・お揚げと玉ねぎ、わかめの味噌汁
・市川産「あた梨(り)ちゃん」

※「あた梨ちゃん」はこの夏のひょう被害で傷を負った梨。生産者さんたちの機転で命名され地元で販売されてます




今日もいい日になりますように!






きのこのこのこ

2021-11-30 22:40:00 | きのこ



秋から初冬にかけて、ずいぶんたくさんのきのこを見かけました。







きのこって身近だけれど、よくわからない存在。そもそも本体は菌糸体であって、よく見るこの形は、花というか実のようなものだっていうし…

本体(菌糸体)↓



よく見る形(子実体)↓


コガネタケ
コガネタケ

これなんて、ふっくら膨らんだ球体の中に胞子がびっしり!!!





3億個くらいあるらしいです。
雨粒が当たると上の穴から胞子が飛び出します。

つついて遊ぶ(実験?)↓


ミカンをむいたようなこちらも同じように帽子を飛ばします↓


ツチグリ

こちらの球体はきのこの赤ちゃん
(幼菌)↓






スッポンタケというきのこです。からの部分に付いている深緑色のグレバという粘液は、腐敗臭を放ってハエなどを呼び寄せます。

幼菌を割った時の白いのは柄の部分、その周りの深緑色の部分が傘とグレバ。さいごの1枚はすでに虫によってグレバが取り除かれた状態。
グレバには胞子が混じっていて、虫たちによって拡散されます。

雨や虫、風で拡散するというのは植物の種子とよく似ています。

探してみると、本当にいろんなところにあるもので…














特にサルノコシカケの仲間なんかは良くみる気がします。







きのこの仲間には、こうやって枯れ木に直接生えて栄養をとっているものも多くあります。

最も身近な椎茸も木に生えるきのこ。



最近は家庭で栽培できるキットも人気のようです。刈り取った後も3回くらい生えてくるらしいです。

楽しそう♪


チャダイゴケ





樹木の硬い部分を分解できるのは菌類だけなんだそうです。木が土に還るには、菌類の力が必要だったんですね。



そう思うと、見た目に気持ちが悪いなぁなんて思ってしまうカビですが、なんだか大切に思えてきます。

実は「きのこ」も「カビ」も同じ「菌類」。明確な線引きはなく、比較的大きな子実体を作るものが「きのこ」と呼ばれているようです。

森歩きが、前よりさらに楽しくなってきたような…


【今朝のおうちごはん】

・キノコと玉ねぎのスクランブルエッグとチーズのホットサンド
・ミニトマト
・ジンジャーバナナヨーグルトwithかりんジャム
・蓮の葉茶

あと1時間半で本日も終わろうとしていますが、とりあえず更新(笑)

明日の明け方は雨が強くなるとの予報。関東〜北日本の皆様はおきをつけください。