ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

リベロが追いつけないブロックアウト狙いのアタック(その5・・・コツについて)

2014年09月11日 07時42分45秒 | 人間関係

はじめに
昨日までの記事では、
ブロッカーの手の平にスパイクボールを当ててしまうと、はたき落とされたり、ワンタッチでチャンスボールを取られる等コントロールされるので、ブロッカーがコントロールできない部分を狙ってスパイクを打とうという方法についてお話しました。

まずは、できるだけ打点を高くして○の位置でボールをヒットするスパイクをしておき、するとブロッカーも高い位置でのブロックに挑んできますので、このようにブロックを高く誘っておいて、いざというときには下図のようなイメージで、打点を下げ、アタッカーの顔の前くらいでスパイクヒットします。の位置ですね。




そこからブロッカーの腕の手首から肘付近を目がけてスパイクボールを当てるのです。

そしてそのボールは味方のコートのサイドラインの外側(アタッカーの左側)にはじき出します。


相手コートのほうに弾くとレシーバーが追いかけますのでね、相手チームのレシーバーが絶対に追い掛けて来ない場所、つまり、味方のコートの外側にボールを出すようにスパイクするのです。

昨日までにそういう話をしてきたのですが、このプレーを行うにはいくつかの要件や、うまく行うためのコツがありますのでその話をします。


このプレーを上手く行うコツ等について

理屈は御理解いただけたと思いますが、このテクニックを使うにはいくつかの条件が必要ですし、成功させるためのコツがあるというのは、実際にやってみてここで言うほど簡単ではなかったからなんですね。

まず、なんといっても、ある程度アタッカーの打点があって、自分の顔の前にボールをおいてでもスパイクができるくらいのことができないと話になりません。
        
また、相手ブロッカーも高さがあって、肘から上がネット上に出るような状態がないと無理なんですね。
そりゃ、そうですよね。なにしろ手首から肘のあたりに当てようというのですから・・・。まず、この狙いたい場所がネットの上に来てもらう必要があります。

それからこのプレーはコートの端でやるプレーですよね。
ライトかレフトかのサイドでやったほうがやりやすいのです。
加えてレフト側でやる場合は右腕でスパイクを打ち、ライト側でやる場合は左腕でスパイクを打つ方がやりやすいのですね。

さらに、このプレーばかりやっていては、読まれて対応されますのでね、打点の高い強力なスパイクを打ちながら、ブロックを高く誘っておいて、勝負どころで使うというような工夫も必要です。

「ブロックが低いから上を抜いて打つ。高めのネット際のトスを頼む!」とセッターに大声で依頼し、その話は相手ブロッカーにも聞こえるようにしてブブロッカーの闘争心をあおって高いブロックを誘いつつ、実際には打点を下げて打ってブロックアウトを取るくらいの駆け引きも必要になります。

最後は、確実にポイント取れるというものではなく、セッターもアタッカーもブロッカーもレシーバーも様々な駆け引きをしながらプレーして行くことになりますね。



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