ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

時間差攻撃のトスの高さを電卓で求める方法

2010年09月04日 08時08分35秒 | 攻撃
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図の説明
・・・・トスアップ時のボールの位置を示しています。
     床からの高さをsメートルとします。
・・・・トスの頂点のボール位置を示します。
     床からの高さをpメートルとします。
・・・・スパイクを打つ時のボールの位置を示しています。
     床からの高さをhメートルとします。
T・・・・・・トスアップからスパイクヒットするまでの時間(秒)です。

計算の準備
まず、Aクイックをマークしているブロッカーが、トスアップ後何秒で床に着地しているかをビデオで計測し、この数値をとします。

セッターがトスアップする時のボールの位置が床から何mの高さにあるかを計測し、この数値をとします。

次にアタッカーの打点が、床から何mの高さにあるかを計測しこの数値をとします。

トスの頂点を床から何mの高さにすればいいのかということを求めるのですが、ここでは方程式を解くのではなく、計算機を使って解きますので、仮の数値をpに代入していきます。


計算方法
p(トスの頂点の高さ)に適当な数値を代入して
pからs(トスアップする時の床からボールまでの距離)を引きます。

その時出た数値を4.9で割って下さい。現れた数値をαとします。

次にpからh(アタッカーの打点の床からの高さ)を引きます。

その時出た数値を4.9で割ってください。こうして現れた数値をβとします。

で、αの平方根(計算機でαの数値が出てる状況で「√」のボタンを押せば求められます。)とβの平方根の和(足し算の答え)を求めてこれをとします。
これが、トスアップからスパイクのヒッティングまでの時間なんですね。



この計算によって求めたTとブロックが落ちるまでの時間とを見比べてみてください。
0秒1以下の誤差ならその高さのトスを練習すればいいと思います。

tの間に0秒1以上開きがある時は、pの数値を5cmくらいずつ、上げたり下げたりして計算してくださいね。そうやっていくと、だいたい、近い時間帯が判明してきます。

計算機使って、何度かこの計算を繰り返して、時間差攻撃する上で一番都合のいいトスの高さを導きだして、その高さのトスを練習するといいと思います。

例題
トスアップの高さ・・S=180cm(1.8m)
トスの頂点・・・・・・・P=335cm(3.35m)
スパイクの打点・・・H=230cm(2.3m)
の時、トスアップからヒッティングまでの時間を求めてみましょう。

解答

ということになります。
だいたいの時間を求めればいいのですからね。
難しく考えず、電卓使って、色々やってみてください。

では、失礼します。

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