はじめに
柔道の園田監督の辞任問題で、スポーツ界の体罰問題がクローズアップされているんですが、ほんとに難しい問題です。
私は、体罰を肯定するわけではないですけど、恐ろしさで、実力以上の力を出すってことがあるってのは認めているのです。
火事場の馬鹿力みたいなことです。
古くからの言われ
孫子の兵法にも
衆は害に陥りて、然る後に能く敗を為す
兵士達は、とてつもない危険な場所にはまり込んだのちに、ようやく敗れかぶれの奮戦をするものである。
あらかじめ設定された目的を達成するためには手段などを選んでいる暇はない。兵士達に否が応でも奮戦してもらうには、あえて危険な場所に陥れる必要がある。
というのがありますが、例えば、ライオンに追っかけられて死ぬかもしれないということになれば、マラソンの不得意な私でも、限界を超えて走ってしまうということになるのだと思うのですね。自分だけの意思でできる人もいるでしょうが、できないタイプもいるような気がするのですね。
我々凡人には分からないことなんですが、オリンピック柔道で金メダルなんて言うのは、全人類のトップということで、もはや人間の限界に挑戦してしていくようなものなのではないかと思うわけです。
そういう限界に挑戦していくとき、通常の私たちの思う常識が通用するようなことをしていたのでは到底及ばないのではないかと思うわけですね。
ありとあらゆることをやって、さらに、その先を求める中で、こうした問題が生じたのではないかと思うわけなんです。
問題点
ただ、今回思うのは、それが選手に理解されてない状況が生じたため、選手はけられても、叱られても監督の意図を理解できず、信頼関係が崩れて、このような問題になったと思うのです。ほんとに、残念です。
怪我をしているのに試合に出させられたというのも、程度がどのくらいなのか分かりませんが、柔道の山下選手も、古賀選手も怪我を負って金メダルを取っていますし、
私たちの職場の柔道選手も、試合中に受け身をする選手はほとんどいません。
理由を聞けば、「受け身したら、負けるでしょ」と、まあ、こんな具合です。
キックボクシングのコーチが選手を思い切って蹴ったんだったら体罰にならなかったのだろうか・・・とか、テレビでの画像で出てきたあの蹴り方より、体を痛めつけるつもりなら、柔道の技でブン投げたであろうになどと思ったりしたわけなんですね。
だから、園田監督はやはり、記者会見していたとおり、𠮟咤激励だったのだと思います。
ただ、その意図は選手に伝わっていないから、選手は悩み、今回のようなことになったと思うのです。
大事だと思うこと
信頼関係。これが、大事ですよね。
指導者は、今回の事案を契機に、いかにして選手との信頼関係を作るか、選手個々のタイプを見分けていかに指導していくのか、そういうところを意識していかないと、厳しすぎてついていけない・・・とか、やさしすぎて面白くない・・・・ってな、いずれにしても不幸な結果を生むような気がします。
選手個々の特性を見極めて、いろんな指導方法を使い分ける能力が、指導者には必要ではないかと思うわけです。蹴られて、発奮する人もいるし、潰れる人もいる。褒められて伸びる人もいれば、調子に乗って、横着な人間になり、潰れる人もいる。
こういう、人というものを良く理解しないといけないと思うのです。
経験談
ちなみに、私の、中学時代のバレー部の先生は竹の棒を持ってて、気の抜けたプレーをすると、それで頭を小突かれました。親も見ていたと思いますが、だからって、それが暴力だなんて認識は全くなかったし、先生のことは好きで、そのおかげで今でもバレーボールを続けているわけなんです。また、それを受けたからと言って、子供に指導する時私が暴力を振るうかと言うとそうでもありません。
また、その小突かれたのが嫌だったから、子供を小突かないのかというと、それもまた違うわけなんです。
行きつくところ、信頼関係があるかないかが問題になるような気がします。いくら立派な指導であっても、嫌いな先生がするというのでは、部活さえ辞めたくなるってのが、人間の心理でしょうし、ただ、特待で高校や大学に行ったり、日本代表みたいなところだと、止めるにやめられないみたいな部分も出てくるため、「窮鼠猫を食む」状態になり今回のように告発するか、被害者が自殺する等の悲しい結果になってしまうと思います。
ほんとに、難しい問題だと思います。
ただ、ダメなものは、ダメだ!って、ことなんですよね。
オリンピックのルールが改正されるように、体罰はダメってなれば、オリンピック経験者は理解して、きちっと取り組んでくれるんじゃないでしょうか。
大体のところ、何がよくて、何がまずいかは分かってる気がします。しかし、夢中になるあまり、それをミスルってのも、また、人であるがゆえの悲しさのような気がします。
ほんとに、むずかしい・・・
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