速攻対策（その１３・・・少人数のチームでもできる速攻へのブロック練習）

はじめに
現在、ブロッカーの立ち位置と意識の持って行き方についてお話しています。
昨日までに、守備側のブロッカーのうち、左側から順に３人目までのブロック要領についてお話してまいりました。

守備側チームとしては左側から３人のブロッカーを上記図のように配置して、赤シャツ選手のＡクイック、緑シャツ選手のライトセミ、黄色シャツ選手のライトオープンをブロックに行きます。

で、この後、残り２名のブロッカーについてその立ち位置や意識の仕方についてお話していくのですが、今日は、少しでも速く練習に取りかかれるように、速攻に対するブロック練習の方法を先に御紹介したいと思います。

練習方法と言いましても、要は、できるだけ本物に似た速攻をやってもらいつつ、そのブロックに行く練習をすればいいわけですが、相手チームと同じくらいの速攻ができるメンバーがいない場合やチームの人数が少なく、速攻対策をしたくともその練習に困難が伴うようなときはちょっと工夫しないといけません。
そのような場合の練習方法を今日から２回に渡ってお話したいと思います。

練習する選手と練習させる選手
今回は、守備練習のためのブロックを練習するわけで、そのうちの中衛レフト（白シャツ４番）、前衛レフト（白シャツ１番）及びセッター（白シャツ２番）の選手がブロックの練習をするわけです。

そこで、この練習に協力するのは、この３選手以外の選手ということになります。
今回は、中衛ライト、前衛ライト及びコーチまたは投げトスがそこそこうまい選手が練習相手となります。
練習させる側が速攻を展開してあげないとブロックの練習になりませんが、この速攻が簡単には行きません。
特にセッターがブロック練習するということになれば、控えのセッターがトス回しするということになるわけですが、セッターとアタッカーの微妙なタイミングを調整しなければならない、クイックではなかなか難しい面があります。

そこで、練習をさせる側のセッターとＡクイックの役には球出しのうまいコーチや選手がなりかわることでこの練習を進めます。

準備
まず、コーチがピンクシャツのとおり、ボールを持って台の上に立ちます。
そして、緑シャツの選手ですが、ここにはライトセミを打つ選手を配置します。
さらに、黄色シャツの位置にはライトオープンを打つ選手を配置します。

ピンクシャツの選手が立っている場所はＡクイックを打つ選手がジャンプする位置です。
くれぐれも、セッターの位置ではないということにご注意ください。（ここ極めて重要です。）
そしてボールを投げ上げ始めるときのボールの位置○がセッターがトスアップする時のボールの位置というように理解してください。

上記図の○と下図の○を同じような位置にするということですね。（ここちょっと重要です。）
上記図のピンクシャツのコーチは下図の白シャツセッターと赤シャツＡクイックの両方を、この台の上で演じるのです。


ブロッカーを配置する
上記のとおり、練習っせる側の配置ができたらブロッカーを配置します。
これまでお話して来たとおり、白シャツの４番、１番、２番がそれぞれのブロッカーの立ち位置に立ちます。
この時注意するのは、白シャツ２番の選手の立ち位置です。
この練習ではＡクイックとライトセミ及びライトオープンをブロックｓる練習をするだけです。
しかし、２番の選手は本番ではＡクイックと時間差のレフトセミをブロックしないといけないわけですから、それを意識して、極端にピンクシャツの前に立たないよう、少々右側に立ちます。

下図を見て、本番で行う２番の選手の立ち位置を確認し、これを意識しながら練習します。
ここを手抜きすると、本番で通用しなくなりますから、できるだけ本番を意識して、本物に似せたスパイクとブロックをしていかないといけません。

練習方法
後は、簡単です。
ピンクシャツのコーチは投げトスして、Ａクイックを自分で打ちます。
その他、ライトセミとライトオープントスはここから投げトスし、これを緑シャツ選手や黄色シャツの選手がスパイクして、これに対して白シャツ４番、１番、２番の選手がブロックに行くわけなのです。

上記図のとおりですね青シャツ状態がブロックに行った状態です。
４番、１番、２番の選手がどのアタックに対してブロックに行っているか確認してください。
投げトスするコーチがいかに本物に似せたトスを投げトスできるかに、練習の成否がかかっています。
頑張ってください。

なお、ゴチャゴチャなるのと、ブロック分担が分かるように図を作ったので今回書き入れませんでしたが、２番の選手は、ライトセミやライトオープンにトスが上がった場合は、ワンタッチやフェイントのフォローに行かないといけませんので、その練習もこの中で一緒にこなしたらよいと思います。

本日ここまでです。
明日はアタッカーも練習に来れないという場合の練習方法について、もう少し御紹介しておきます。

ブロックの要領や練習については、是非下記の記事を参考にしていただきたいと思います。
ブロックで超高速移動ができるステップ（当たり前だけど気付いてない裏ワザ）

ブロックにおけるバランスをよくするためのトレーニング
ブロックでオーバーネットをしないための個人練習
９人制バレーボールのブロック練習（自宅でできるお手軽練習方法）
ブロックの横幅を調整する（その１）
オーバーネットと吸い込みをしないためのブロック練習（ステップ）

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