はじめに
昨日まで、5人で行う速攻対策についてブロッカーの具体的なプレーについてお話してきました。
今日は、メンタル面から相手チームのセッターに揺さぶりを掛ける戦術についてお話しします。
声に出してマークを確認し合う
方法は簡単なんです。
やる気があれば、明日からでもできるプレーです。
味方がサーブを打つ直前に行うのですが、こちらがサーブを打つということになれば、相手チームとしてはセッターがサインを出し、時間差とレフトの平行、ライトセミ、ライトオープンで速攻を仕掛けて来る可能性があります。
ここで、サーブを打つ側、つまりサーブレシーブから速攻をしかけて来るチームに対して、守備をする側のチームのことですが、このブロッカーが次のようなプレーをします。
ブロッカーがマークするアタッカーについて、味方のブロッカー同士で声に出し、相手のアタッカーを指さして確認し合うのです。
「レフトは、Aと時間差のセミね。ここしっかりマークするよ。リードで、ゆっくりジャンプすればいいから。」
「あと平行。平行はそっちマークしててね。ライトはセミとオープンしかないから、トスを見てからブロック!」
という具合です。
これは、ブロッカーにとっては、ブロックでマークすべき攻撃を確認し、意識してブロックに行けるようにするというメリットがあります。
しかし、このメリットはそれだけではありません。
真の目的
実は、この確認、味方のブロッカー同士で行うのですが、相手のセッターにもろに聞こえるように大きな声で言うのがポイントです。
この確認を聞いたセッターは、動揺します。
「マークされそうだ・・・どこに持って行くかな。パスが乱れたら、ライトにするか・・・」
っという具合にあれこれ考え始めます。
セッターというのは、それを考えるのが仕事ですから、必ず考えるのです。
あれこれ考えるということは、ゆんゆんさんの集中力講座ではないですが、集中していないことになります。
その結果、どういうことが起こるかというと、無理なフェイクを掛けてトスを乱したり、時間差のセミや平行をブロックが完成しないうちに打たせたいという思いから、トスを低めに上げたりするのです。
っとなると、当然スパイクミスやフェイントが多くなります。
アタッカーも動揺して無理な打ち方をし、ミスしかねません。
感情的になって、力むことも期待できます。
感情的になるというのも集中力を欠く原因になりますからね。
こうなったらチャンスです。
「今日は、相手のトスが悪い分、フェイント来るからね。落ち着いて拾おう」
と味方同士で声を掛け合います。
声を掛けているのは味方の選手に対してですが、聞かせるのは相手のセッターに聞かせるのが目的です。
終わりに
チーム一丸となって攻めて来るチームに対して、一人の選手をチームから切り離して攻めるというのは、一番効果的な戦術です。
まして、それが司令塔であるセッターということになれば、全てのアタッカーをダメにしてしまうことも期待できます。
あくまでも、形の上では味方の選手に声を掛ける。
実質的には相手チームの選手を動揺させ、チーム一丸となって攻めて来ないように持って行くという試合運びです。
試しに、自分たちでミニゲームする時、セッターに対して同じようなことを言ってみてください。そして、セッターがどのような気持ちになるか、確認してみるといいかと思います。
以上です。
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って、読みながら思いました(笑)
クイックを使っていこうとするセッターなら、絶対聞きたくないですね。
気持ちを乱されてしまう・・・
その点、うちはまったく速い攻撃を使わないチームなので、あんまりブロックを警戒しなくていいんです。
そういう風にやっていこうと、監督からの指示です。
チーム内のアタッカーの調子だけを考えて、トスをあげろと言われています。
でも、相手チームには、こんな声のプレッシャーをかけてみたいですね(笑)
今日は帰りが遅かったんで、改めてコメントさせていただきます。
最初はほんとに困りました。
しかし、監督に「お前、何をやろうとしてるんだ。うろたえずにアタッカーを信じて上げろ。ブロックが来ても、うちのエースはそう簡単には止まらんだろ。」とアドバイスされました。
ふがいない話です。まんまと相手の戦術に引っ掛かってしまっていたというわけです。
考えてみれば、セッターが一人で勝負するわけではないですからね。
ゆんゆんさんが言われるように、大事なのは、アタッカーの調子を見ながら、打ちやすいトスを回してあげることなんですよね。
それができたら、アタッカーだって、3枚ブロックが来ても、堂々と勝負して打ち抜くのですもんね。
ほんとに、バレーボールは奥が深いです。
でも、相手チームに一度試してみてください。結構効きますから。