聖書の世界

聖書の世界の動物たち
【鳥】
　イスラエルは、バードウォッチングの世界的名所として知られています。ヨーロッパ・アフリカ・アジアを橋渡しするこの地は、鳥の渡りルート上にあり、また飛来地そのものです。常住する鳥も含めて、この地で確認される種類は３０００にのぼります。
　春先のヨルダン渓谷で、上昇気流とともに舞い上がるペリカンやコウノトリの群れは実に壮観です。また、死海のほとりやゴラン高原では、鷲（イザヤ書４０章３１節などの猛禽類の迫力に圧倒され「御翼の陰に私をかくまってください。」（詩篇１７篇８節）という言葉が心に響きます。ガリラヤで空の鳥を見る時、雀に慰めを受けます。ガリラヤの預言者ヨナの名は「鳩」を意味し、彼の出身の町ガテ・ヘフェルの隣町はキリストの時代「ツィボリ」（小鳥）という名で呼ばれていました。鳥は実に聖書の世界と密接です。
教会学校教案誌成長№１３４「聖書の世界―考古学と地理の光を当ててー　菊池　実」より引用しました。Ａ．Ｏ