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インマヌエル宇都宮基督教会牧師 山田 隆・勢津子
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ラジオメッセージ集「ふれあい」

2012年11月03日 05時07分22秒 | インポート
―土の器に宝を―
 神はすべてを土から造られました。だから人間も材料は、他の動物と同じ、土です。死ぬと土に帰ると言われていますね。人はみな土の器です。
 でも、すべてのものの最後に神が造られた人間は、神の最高傑作。神がその息を吹きいれられると、神の似像(にすがた)になりました。
 それ以上に、神は人間を、ご自分と同じような自由な人格としてお造りくださったのです。(神を愛し、人を愛し、永遠の愛の交わりを楽しむように)
 それなのに、与えられた自由を逆用し、神に背き、自分を神とする道を人間が歩き始めて以来①死ぬべき存在②精妙に造られたこの口、この手、この足で、言うも恥ずかしい罪を犯し続ける罪人③それではかなく、もろく、くずれるように死ぬと、たちまち神のさばきを受け、愛のひとかけらもない第二の死のひとやに永遠に住むものと、落ちぶれたのです。
 でもそんな私たちを神は造り変えてくださいます。私たち一人一人を、かけがえのないものと愛してくださり、御子イエス・キリストの死とよみがえりを通して、造り直してくださるのです。それは陶器師が、失敗した器を一回砕きねりなおして、新しい器に造るようです。
 粉々に砕けて悔い改めた自分自身を、丸ごと神に明け渡す時、神は私たちを造り直し、愛の火で焼きしめ、備前や古越前の焼き物のように、素朴で清らかな土の器としてくださいます。うわぐすりの色彩も、ごてごてした飾り細工もない「土の器」です。しかし、中にはすばらしい宝が迎え入れられるのです。
 その能力と業績とともに、史上ナンバーワンのクリスチャンであったパウロが、自分自身はもろくて弱い、しかも卑しい「土の器」であることを、率直に告白するとともに、 「中におられるキリスト、栄光の望みのことです。」(コロサイ人への手紙1章27節)と言いました。
 中に住むキリストから、そのよみがえりのいのちの力、永遠の愛の力、罪に打ち勝つ平和の力が輝き出して、神の栄光を現わすのです。
「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。」(コリント人への手紙第二5章17節)

太平洋放送協会「ふれあい」ラジオメッセージ第7集 羽鳥明著 ラジオメッセージ集より引用・要約しました。 A.O