フィエスタの谷 山行記録

【福島県勤労者山岳連盟所属】フィエスタの谷は山に登る事が好きな仲間の集まりです

石転び沢 リベンジ(2018/7/17~18)

2018-07-25 | 山行記録

メンバー:K野さん(記)

このところ雨が少なく、お天気続きである。
全国的に高温注意報発令中。
登山シーズまっただ中の7月、8月に予定が無く、フィエスタの雨男を自負している私にとって、仕事休みを有効に使わねばもったいないので・・・

以前、大雨で敗退した石転び雪渓を登ってきた。
石転び、丸森尾根下山コースですが、ちょいと脇道にそれ、宿泊場所は頼母木小屋にした。

ちょうど、写真展もやっているし~、ときどき小屋番している。先輩クライマーのA妻氏にも会えるかな~との思惑もあり、酒と肴を担いでの登山となった。

飯豊山荘の駐車場を5時にはスタートし、温身平を目指します。
前回、雪渓の出合までは確認していたので、アプローチに不安はありません。
しかし、行けども雪渓は現れず・・・・
雪渓は石転びの出合まで後退していました。
   

前回の敗退で確認していたのは、梅花皮の出合の雪渓のようでした。
今回はアイゼンを装着しなければならないので、KZUMIのとーちゃんから安く譲ってもらった、スポルティバのトランゴを初めて履いてみた。

雪渓までの崩れかけたアプローチ、濡れた石畳でコケて、危うく谷底まで落ちそうになった。
ファイブテンや沢靴感覚で濡れた岩畳に載ってしまった、尻もちで2段ほど落下した後、ザックを背負った体を回転させ、腹ばいで水が流れる岩にしがみ付いた。
全身ずぶ濡れになった。
ドライな岩なら、そこそこグリップ靴ですが・・・濡れていると、やばいです。


途中、登山者1名を追い抜き、石転び雪渓に到着、アイゼンを装着して登り始める。
斜度は、磐梯山の東壁や白馬主稜ほど急には感じられない、前爪利かせて登る斜度でもないし、直登でテクテク歩いてゆくと踵とシューズと擦れて痛くなってきた。
踵が擦れて痛いので、踵を上げるストローク幅を短くするため~斜面に対してジグザグに進むと若干解消できた。
   

雪渓上にはその名の通り、落石が多数転している。
地図にも北股沢は落石の多発地帯と書いてある。このままジグザグに歩き続けると、何度か落石多発地帯の北股沢に近づいてしまう。
電子レンジ位の岩が多数転がっている北股沢直下は、フォールラインを避けるため、短い幅でジグザグに左側を進む。
しばらくすると、鳥の羽ばたきか扇風機の羽音に似た音とともに、北股沢から岩が落ちていった。
ずいぶん下だが、先ほど追い抜いた登山者がいたので、大きな声で落石を知らせた。
  

雪渓は比較的安定しており、「草付辺りで夏道に合流できるよ」と登山届で係りのおじさんに言われていたが、ガスで夏道が分からず・・・
稜線まで、高度計で100mほどなので、草薮をそのまま直登することにしたが、草付でアイゼンも外しているし、藪でスタンスは見えない。おまけに濡れた直登なので~シビアな登りとなった。
息が上がり、途中座り込んでしまったが・・・ガスが切れた瞬間、梅花皮小屋が目前に見えた。結構近くまで迫っていたのにガスで気づかなかった。

計画より1時間近く時間がかかり、11時30分雪渓を登り切った。
頼母木小屋まで、15時には到着したいので、休憩もそこそこに、パンをかじりながら先を急いだ。
以前、梶川尾根までは経験があるので、不安はなかったが~雪渓を登った直後で、亀の歩みで進む。
途中、疲れと空腹で、門内小屋でコーラーを調達し、エネルギーをチャージ。予定とおり15時には草原の中の素敵な頼母木小屋にたどり着いた。
  

小屋番さんは、A妻先輩とは違っていたが、気さくな小屋番さんだった。
寝床を整え、小屋で缶ビールを仕入れ、背負ってきたワインも持って帰るのも重いので、山小屋のお客さんと景色を眺めながらいただくことにした。
小屋では新潟在住の、母娘と単独のおじさんと一緒になった。
酒のお礼に、鮭の塩漬けの干物をいただいた。
新潟は鮭文化らしく、知り合いの加工場に特別に造っていただいたものだそうで~酒のすすむ肴だった。

翌朝、下山だけなので~
早朝の景色を楽しんだ後,丸森尾根を通り下山した。
稜線をぬける強い風は今日も吹いていた。
暑くはないが、風を受け続け、お肌が乾燥しそうであったが~
40代後半のおやじの顔は脂ぎっていた。
若干・・・臭いも気になる~
風呂入っていないし「下山したら温泉に行こう」と心に誓った。
 

前日の疲れも一変し、
軽快に、丸森尾根を進む。梶川尾根と比べると、若干なだらかで歩きやすい感じはするが、所々崩壊地帯があり、シビアなポイントや、ストックから両手離し、クライムダウンを強いられる場面もある。
 

標高1300mまで下ると、暑さが堪える。
山形市内は連日35度超え、飯豊山荘近くも10時頃で32~33度あった。
頼母木小屋から約4時間の行程で下山、あと1時間歩いていたら、暑さでやられていた。
温泉は取りやめて、ゲート横の湯沢にダイブして体を冷やした。
   



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