フィエスタの谷 山行記録

【福島県勤労者山岳連盟所属】フィエスタの谷は山に登る事が好きな仲間の集まりです

奥只見白石沢スラブ(2024/10/19)

2024-10-25 | 山行記録

山行日:2024年10月19日(土)
メンバー:K野(船長)、Oh、O倉、M崎、Ai(記)
※写真はクリックすると大きくなります。枚数が多いため順々に見る場合は、最下段の「フォトチャンネル」が便利です。

山のフリーペーパーで奥只見のスラブが紹介されていた。Oh氏が行ってみたいと言うので、越後駒ヶ岳登山の帰りに船宿に立ち寄ったり、遊覧船で観光したり情報収集したところ、船舶免許を持っているK野氏と日程調整し今秋の計画が出来上がった。

船をチャーターすると片道料金で終日利用ができ、乗船定員の5人まで乗れるし、帰着時間の融通がきくため、使い勝手がとても良くお勧め♪

計画日の天気予報が今ひとつで、直前まで催行するかどうか揺れていた。O倉氏から背中を押すひと言があり一気にコトが動き出す。
10/19早朝6:00に奥只見湖へ集合した時、我々は青空で迎えられた。


7:00時前に出航~いつもとは違うアプローチにわくわくする。湖上を進む風も心地よく、景色を見ながら着岸場所を目指す。
華麗なる舵さばきで順調に航行しているかに思われたが、アクシデント発生!スロットルレバーがもげて外れてしまったのだ。
えっ岸に激突かーーと緊張感が走る中、Mens陣の素早い対応により、レバーは再固定され駆動力が増したのだった。
さすがタイタニック船長である。約30分の楽しい船旅だった。
  

今回は水量は少な目で、比較的ぬめりも少ない。水は澄んでおり、時折小魚を見つけた。アプローチシューズのO倉氏は、シューズを濡らさずにスラブへ到達。
私はラバー沢靴で、時折水ポチャしつつのんびりペースで歩く(今月初旬にブチッた腓腹筋の肉離れがまだ痛いのだ)1ヵ所高巻(左岸)があった。1時間半くらいでスラブへ到着。
  

わわっ圧倒的な広さの岩盤。最初の足置きは恐る恐る、慣れると足裏全面でぺたぺたと歩くことができた。
傾斜が緩そうで、スラブ表面がはがれてザレていない部分を選び、稜線に向かってひたすら登る。まるで雪渓を歩いている気分になる。遠近感がおかしな感じになる。
   

心配していた天気も最高のコンディショ~ン。青空と雲のコントラストがスラブに映える。日陰のないスラブでは、少し雲がある方が写真映えもして良いかも。始まったばかりの紅葉が彩を添えてくれる。

スラブの内側は暑かったのだが、30分程で稜線に着くと湖上からの風が心地よい。正面には岩峰が連なる荒沢岳、奥にはたおやかな越後駒ケ岳も眺められた。
軽食休憩をしたら、下山にとりかかる。スラブを楽しむように大きく迂回しながら、トラバース気味に慎重に…あっけなく取り付き点へ戻ってきた。
  

登りで高巻いた箇所は、ロープで処理し(右岸)11:00には、再び船上の人となった。今回は船チャーターなので、迎え時間を気にすることなく自由に移動できる。
片貝ノ池への上陸点を探したり、奥只見湖を更に奥の尾瀬方面へ双耳峰の燧ケ岳を見に移動したり、十二山神社へ着岸・上陸してお参りしたり、船で寄り道って贅沢だな~ちょうど12:00頃に桟橋へ戻ると同時に雨がパラパラしてきたのだった。
六方のご主人にお礼を言い、大量のカメムシが付着した車で銀山平キャンプ場へ反省会の移動。
  

寒気による天候悪化予報のため、軒並み予約キャンセルの中、充実感でいっぱいの我々は宴会用デカタープを設営した。
このキャンプ場には「かもしかの湯」が併設されている。木造の外観は少し年季を感じるが、場内は清潔で綺麗に保たれていた(リンスインシャンプー類、ドライヤーあり)。スッキリとしたアルカリ性単純泉の半露天を独泉♨

快適なデカタープで反省会開始!O倉氏から高級牛の振る舞いがあり、メスティンで炊き立ての白米に肉汁と共にONしてウマ~い連発でしたよっ。
ポツポツと雨漏りするのもご愛敬、と笑い飛ばしていたものの…予報より遅れてやってきた暴風にタープが飛ばされそうになる。
必死で四隅を抑えて耐えるのも限界となり撤収することに。宴会セットは大ビニール袋へ回収され、荷物は車内へ回収され、ぺしゃんこになったタープは取り残された。
  

人間どもは、いったん温泉で生気を取り戻し車内へ散った。夜半にかけて暴風雨となり、朝方に雨は止んだものの寒気が残された。
6:00頃車の窓をたたく音が…船長である。この天候の中、船長は管理棟の軒先で野宿をしていたのだった。飛ばされそうな銀マットを持つ手がかじかんだとか、深夜にタープを撤収したとか、ちょっとイカれてるな。

炊事棟の脇スペースをお借りして朝食タイムとする。宴会強制終了だったため、メインの鍋を食べ損ねていたのだ。温かいうどんがしみる~パンを焼いて珈琲も飲んで8:30には解散となった。
 

相変わらず(?)アクシデントに見舞われましたが、これも含めて楽しい週末でした。いくつかの反省点を教訓として、また次回もよろしくお願いします。
これまで何度もお世話になったデカタープ1号、ありがとう!そしてデカタープ2号もデビュー待ちらしいよ。

白石沢スラブへGO★


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