山行日:2023年7月28日(金)~31日(月)
メンバー:I堀・O島
6月に偵察したチンネの本チャン。
偵察で登攀道具を持って池の谷や早月尾根を行くのは厳しいと感じたため、オーソドックスに室堂から入山。
当たり前だが先月の源次郎尾根よりザックがずっと重い。肩に食い込むが歯を食いしばって熊の岩へ。長次郎谷の雪渓はすでに途切れている箇所がありスリリング。
熊の岩は初めて来たが、雪渓で食材を冷やせるわ、水は取り放題だわ、テン場も整地されていて超快適。おかげで3日間豪華な食事を続けることができた。
2日目はいよいよチンネへ。
長次郎谷の右俣を登り池の谷ガリーを下る。どちらもザレザレだが難しくはない。
三の窓からチンネへは雪渓のトラバース。これがなかなかの急傾斜なのでアイゼンは必須。
チンネ左稜線は核心以外難しいところはなく、するする登っていける。しかし、稜線の両岸はスッパリ切れ落ちているのですごい高度感だ。
核心の鼻は見た目に圧倒されたが、取りついてみると案外何とかなる。A0せずに登れたのが結構うれしかった。
池の谷ガリーへの懸垂下降は2回で降りることができる。
懸垂支点から真っすぐ降りようとするとルンゼに行ってしまい落石が集まるので、フェースを降りるように懸垂したほうがいい。
熊の岩へ戻ると黒部ダム上空はすごい積乱雲。赤木沢へ行っていたいわきパーティーは連日の夕立で大変だったようだ。剱岳周辺は怪しい空模様はあったが本降りにはならずラッキー。
3日目は八つ峰6峰Cフェースへ。今回は剣稜会ルートを選択した。熊の岩から見るとなかなかの傾斜に見えるのだが、取りつきに来て見上げると急なスラブ登りという感じ。するすると登ることができて超快適だった。高度感もよく、剱岳を見ながら登れるのは気持ちがよかった。
5峰6峰のコルへの下りもうまくルーファイでき無事目標を達成。雪解けの進んだ長次郎谷をヒヤヒヤしながら通過し、なんとか剱沢キャンプ場へ帰り生ビールで乾杯した。
チンネはアプローチが長いが、快適に登れる素晴らしいルートだった。
6峰もさまざまなルートがあり、今度はDフェースに登ってみたい。が、長いアプローチをこなして来年も行けるだろうか。
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