昭和設定の男子中学生

朝の 通勤で２度ほど見かけて気になった自転車に乗った男子中学生がいる。

私の目を奪った彼の姿が印象的だったのだ。


初めて彼を見た時…

　　　　　 なんやあれ？？　いまどき中学生はえらい渋いなぁ～


その時はちょうど小雨が降っていたのだけれど、
自転車に乗った彼の姿は、黒い学ランに眼鏡をかけ（ ここまでは普通 ）頭の上に… 檜笠だと～！？

赤信号で止まっている私の車の横を颯爽と通り過ぎたのだ。
青信号で車が動き出すとまた彼を追い抜かすことになった。

よく見てみると彼の乗っている 自転車も年代物だ。
『 そういや、こんな自転車をよく亡くなったじぃちゃんがキコキコ漕いでたな～』と昭和初期を思わせるような
前には質素なライトのみでカゴも付いてない、ブレーキレバーもただの棒で銀色の無駄のない自転車。

なかなか良い趣味をしておる


　　　　　 けれど、この子はこの格好で中学校へ通っているのだろうか…？
彼の心情がとても気になった。



彼を初めて見かけてから数か月が経ち、忘れた頃にまたも見かけた。

学ランに眼鏡は前回も同じなのだが…

　　　　　 君は今から昭和設定の撮影に行くんかい～！？


とツッコミを入れたくなるほどの姿でした。

その出で立ちは、学ラン・眼鏡・頭には 黒い学生帽で自転車の荷台には… 下駄だと～！？
※ 自転車の荷台には木の下駄がくくり付けられておりました


やはり下駄では自転車は漕ぎにくいのか、足元は白い運動靴でした。

なら、いつ下駄を履くねんやろ？と素朴な疑問を残したまま。



なかなか渋好みの男子中学生を発見し『 こういう趣味を持った中学生もおるんやな～ 』と驚き嬉しくなった。

　　　　　 学校で彼は『 変わり者 』と呼ばれてるかもしれへんな～ けれど、それを貫いてほしいっすな