Vastra-daの裏側

オリジナルフィギュア原型師。原型師が裁縫もするよ。求めるモノが探して無ければ『作ればいいじゃないか!』を実践中。

複製作業 ( 胴体流し )

2014-04-01 00:04:30 | フィギュア
先ほど流したシリコンを真空脱泡器にかけるべく工房まで30分の道のりを 走って
またも30分かけ帰宅しました。 ※ 工房滞在時間10分ほど

   フゥ~ 疲れたぜぇ~


今回流したのはメインの胴体です。

真空脱泡器にかける前はこんな感じ。 枠のサイズは17 × 12 くらい。
     細かい気泡が入りまくりで真っ白…。透明度はゼロ!

これが装置にかけると『 あら不思議!? 』シリコンに少し白っぽい色が付いているので完全な透明とはいきませんが
見た目にほぼ完全に空気が抜けます。


けれど、今回も胴体を粘土に埋めるのに悩みました。
『 完全なる空気の抜ける道 』を探し出すのですが…  まったくわからん

シリコン消費も考えなくてはならないので困りました。
少しでもシリコンの消費を押さえようと、すでにキャストを流し終えた同じ透明シリコンを刻み嵩増しです。
ですが、【 引き裂き度 : 強 】の透明シリコンちょとやそっとでは刻めないのです

ブロック状にひたすら地味にカッターで引っ張りながら切っていきます。
床でしゃがみながら作業をしていたので、その時にカッターが勢いあまって右足の親指までサクッ と…
切れ味の良い刃物で切った時はすぐには痛みはやってきません。
数秒の後に…


    痛ぁ~い !!!

手近なティッシュとマスキングテープで親指ぐるぐる~と。
フィギュア制作をしていると怪我は付きものなので止血は慣れたものです。
けれど、気をつけねば! 手ならまだしも足の指までやっちまうとは情けないっす


今夜はとりあえず片面を流し終えたので、もう片面は固まって離型剤を塗ってから。

そういえば昔に兄が離型剤を塗り忘れて、もう片面流し終えた時に気づきとんでもない事になったことがあったそうな。
そうなると、ただのシリコンの塊
固まったシリコン切り裂いて原型を救出するのに泣きそうだったと…。

なので私には毎年シリコン流しの時期になると『 離型剤を塗り忘れるなよ 』と忠告するのです。

おかげで、いかに面倒くさがりな私でもまだ塗り忘れたことはありません。 
  ありがたや~ ありがたや~
コメント
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