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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

■次元俳句533「馬売りて久しき厩栗の花」(『落椿』1918)(大谷繞石)

2021-05-30 04:56:00 | 次元俳句

○次元俳句533・久しい(時間)1・大谷繞石01・2021-05-30(日)
○「馬売りて久しき厩栗の花」(『落椿』1918)(大谷繞石01)
○季語(栗の花・仲夏)(「俳句αあるふぁ2015年4-5月号」より引用)【→次元俳句-索引1索引2索引3索引4索引5 →俳人一覧(うえすせそてとにぬねのはひふへほみむめもゆ~)】

【鑑賞】:馬が売られた後の厩(うまや)。馬が不在のまましばらく時が経った。栗の花の匂う季節になっても。次元時間の「久しい」第1弾。


大谷繞石(おおたにじょうせき)(1875~1933)
○好きな一句「枝下ろされし濠端の樹も東風そめし」02
○季語(東風・三春)(「→八雲会」より引用)※「広島城」の前書き。広島中央公園に句碑。

【Profile】:島根県出身。三高在学中に同窓の→河東碧梧桐、→高浜虚子とともに句作をこころざす。東京帝大在学中に→正岡子規に師事。帝大でラフカディオ・ハーンから英文学を学び、卒業後広島で教職に。「ホトトギス」「日本」などに作品を発表。→臼田亜浪の後を受けて地元中国新聞の俳壇選者。


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