○五感俳句491・聴覚120静寂10・八木原祐計01・2020-08-09(日)
○「原爆忌の黙祷田草掴みて立ち」(八木原祐計01)
○季語(原爆忌・初秋)(→「575筆まか勢」より引用)【→五感俳句-索引1・索引2・索引3・索引4 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:午前11時02分。黙祷を終えて田草を掴んで立ち農の仕事にもどる。束の間の静寂が読みとれる句。これまで当ブログの長崎原爆忌の俳句に「配合」されたものを挙げてみる。「電車の鈴なりの腕」「蒼い蜥蜴」「蟬をおさえた声」「泉の穂」、そして掲句の「田草」。75年前の長崎にも同様の風景があった。
○八木原祐計(やぎはらひろかず)
○好きな一句「海からの悲鳴がわたる麦は穂に」02
○季語(麦の穂・初夏)(「二十世紀名句手帖③花と樹木の饗宴」より引用)
【Profile】:1927年長崎県出身。「海程」「穹」同人。
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