●五体俳句0295・双手01・鳥居美智子01・2016-09-05(月)
○「新涼の山行く双手魚のごとし」(鳥居美智子01)
○季語(新涼・秋) 「しんりょうのやまゆくもろてうおのごとし」(「俳句界201309」より引用)【→五体俳句-索引1・索引2・索引3 →俳人一覧(あ・い・うえお・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:秋の山行である。少し標高をかせぐと軽く汗ばむ。背にザックを背負い両の手には何も持っていない。両手は魚のように涼しい秋風の中を泳ぐ。
●鳥居美智子(とりいみちこ)
○好きな一句「遠国の匂ひと思ふ夕野分」02
○季語(夕野分・秋) 「おんごくのにおひとおもふゆうのわき」(→「忘却曲線」より引用)
【Profile】:1932年、東京都神田司町出身。就職先の銀行で俳句部に参加。中川嚝人、→石塚友二、→角川源義、→進藤一考に師事。1976年「→河」新人賞、「人」賞受賞。1992年、→鳥居おさむ創刊の「ろんど」参加、同人。俳人協会幹事。
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鳥居美智子掲載句
03塩羊羹の塩のほどよき白露かな(白露・仲秋)〈五感448・味覚27〉2019/9/8
04秋場所のまだ髷結へぬ勝名乗り(秋場所・仲秋)〈五体665・髷1〉2024/9/8
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