ソプラノ和泉聰子の『おんがくのいずみ』~うたの心をあなたに~

ソプラノ歌手・ボイストレーナーの和泉聰子のブログ。HPは http://lulu-hikichan.jimdo.com

新曲日本歌曲『心のふるさと』合わせ

2018-03-30 22:05:29 | 稽古日記
今日は午後から5月のコンサートの
伴奏合わせで作曲家 古曽志洋子先生のお宅へ。

『心のふるさと』全6曲のうち
仕上がって楽譜を頂いた三曲の
伴奏合わせをしました。


テンポ、詩の解釈、音色、
生きている作曲家と相談しながら
作品を作り上げていく事ができる贅沢な時間。


有難い事です。



三曲は性格の全く違う曲。
難しいなぁ〜〜!


でも古曽志先生の選ぶ詩には全てに
花々、大地、動物、自然や命を感じます。



残り三曲はいつ出来るんだろう。。⁈


ドキドキしながら楽しみに待ちます。


かなりやは高く移調することに。

からたちの花は今日は鼻詰まりで撃沈。。

あわて床屋は芝居の組み立てを決めました。
よくある間奏プラスはせずに、
曲間の間をとることにします。


楽しいコンサートになりますよ!
コロラテューラソプラノの華やかさ
メゾソプラノの迫力
そしてわたくし、心の琴線に触れる日本歌曲。


声の喜怒哀楽にときめきにいらしてください。


【音楽の雑記帳(その九)-私の好きな歌ー】

2018.5.13(日)15時開演(14時30分開場)
和光大学ポプリホール(小田急線鶴川駅北口より徒歩3分)
全席自由 3000円  ペア券5500円(前売りのみ) 学生2500円

出演:ソプラノ 麻生千穂  和泉聰子
   メゾソプラノ  水越美和
   フルート 森永祥子
   ピアノ  稲葉和歌子   中谷路子
   企画構成・お話  古曽志洋子

チケットご用意いたしますのでご連絡くださいませ。
お申し込みはこちら


お電話でお申込みの方は
アンサンブル・ヴァリエ 090-2165-4564 までどうぞ。

お得なペア券の当日販売はございません。
必ず前売りでお求めください。



皆様のお越しを心よりお待ちしております😊

アクシスメソッド for 声楽

2018-03-29 22:53:27 | 講座・レッスン
世の中にアクシスメソッド
というものがあって
主にスポーツのトレーナー、アスリートや
身体の治療院、整体師の方が勉強して
スポーツ系で身体能力を高めるもの、
らしいのですが


この度、私の歌仲間さんが
アクシスメソッドの講座を受けて
施術ができる資格をとったので
モニターとしてその施術を受けてきました。



アクシスメソッドの説明は
こちらホームページ


実際、私にはアクシスメソッドの何たるかはよくわかりませんが、身体の感覚が施術毎に変わることははっきりわかりました。



今日はまず歌をワンフレーズ歌い、

支えが不安定だったので
重心が下に安定するように
施術してもらいました。
(これは企業秘密)


すると支えはしっかりと重くなりました。
同時に頭も重く感じて、上の響きが感じにくくなりました。


それを伝えて、声が響き安くなるように
後頭部があくように施術してもらいました。


すると支えは先程よりも軽くなりましたが声を出した途端、前と後ろの共鳴具合が心地良いところで響きました。


あれ〜?
こういう声が出したかったのだけど
何が起こったのか?


家で練習したら高音がとても楽に響きました。
中低音がそれにまだ追いつかないのですが
ここにつながるように練習します。


効果は1週間後の方が効くとか。
施術の効果がすぐ出て、しばらく保たれるからその間に普段の練習をすると施術なしで練習するよりスポーツなどで効果が上がるそうです。
歌も筋肉を使って歌うのだから
同じように考えられるのかな?



でも歌で資格をとったのは
この方が初めてらしく
モニターをしている私の状況も
どうなるかが症例の一つなのですね。
どうやって歌手がアクシスメソッドを
自分の楽器を保つために使うか、
これからかもしれません。


またご報告させていただきます。

明日はいよいよ、新曲の日本歌曲の初合わせ。
楽しみです。



人生、先が見えないのが楽しい一日

2018-03-28 17:24:27 | 日記
私は計画立てることが好きです。
スケジュール帳はいっぱい、
効率よく詰め込みます。


空いているところは
家でコレをやろうとか
明日の予定を確認して
毎日を過ごすタイプです。



でも今日は、
まず教えに行っている
音楽教室の生徒さんがお休みに。


早く帰ってきました。


その後、川口リリアでやっていた
癒しマーケットにへ。
演劇講座でお世話になった
今日は縷々さんの占いにいこう!
と思っていたのです。


受付で、
『好きなものを一つプレゼント』
と言われて品物を見ると

【浅草演芸ホール昼の部招待券】2枚


えっ!
でも3/30までか、、

『どうぞお持ちください。誰も行けないみたいだから』



縷々さんのブースへ行ったら
終了時間まで予約済み。。。



>よし!浅草へ行こう‼︎



何故か、浅草へ向かっていました。

浅草演芸ホールに着くと
ものすごい人だかり。


入れない?

と思って近づくと
高田純次さんがじゅん散歩のロケで
お隣東洋館の前でおいちゃんとお話し中。

その後でいつもの調子で
向こうに歩いて行きました。


滅多にお目にかからない
芸能人ロケにあったよ〜〜💕


さしたお目当ての浅草演芸ホール。

笑いに笑いました。

みんなゲラゲラ笑ってるの。
なんか人の笑い声もうれしくなっちゃう😆😆

やっぱり明るく生きなくちゃね❗️
(そんな落語がありまして)


主婦なので16:40で終わって帰途に着きました。

お土産に買ったはちみつ和飴

ホロリととけて美味しい✨


明日はどんな一日になるかな?
予測しない楽しいことがありますように❗️


4回のレッスンで行けるところまでいく!

2018-03-28 00:31:45 | 講座・レッスン
今月は部活内オーディションを受ける中学生のために4回ボイストーニングと課題曲二曲(三曲)のレッスンをしました。

英語で歌うミュージカル曲。
ノートルダムの鐘から
out there

穴と雪の女王から
Love is an open door
アナ/ハンス

デュエット曲は両パート歌い、音が違うので一曲でも二曲分です。

しかも男役は実音で歌うため女性にとっては1オクターブ下。かなり低いです。

男役希望ということで、今回は男役で、歌い上げる曲のノートルダムの鐘の方を重点的に練習して声を作りました。


声はかなりボリュームがありますが
最初は息をぶつけて歌って喉に力が入っていたので

第1回目は脱力しながらも体軸を入れて、支えて歌う発声練習とout there のメロディをア母音で歌う

第2回目 は引き続き体軸を入れて声の音域を広げる発声練習とout there を一通り英語で。Love is an open door も一通り練習。

第3回目は下から上までの音を繋いで、声が繋がるよう発音にかなり長く時間をとりました。声が出るようになると歌のスケールも大きくなりました。

そして最終日第4回はワンフレーズずつ止めて、英語の発音、リズムの再確認と声のポジションの確認。ここまでくるとかなり高度です。翌日のオーディションにどれだけ実力を出せるか、分かりませんが四回のレッスンでここまでくると嬉しいな、と思える歌を歌ってくれました。


今回のように限られた時間で
三曲仕上げるのはなかなか大変ですが、
一曲なら4回でも仕上がりそうです。
(もちろん、お上手な方は一回で仕上がると思いますが)


単発でこの曲を歌わないといけない!
というレッスン希望の方、
どうぞご相談下さい。
お力になれそうなら、喜んでレッスン致します。
ただし、民謡・演歌のこぶしなど
特殊な発声は教えられません。

ごめんなさい🙏

クラシックの声楽をベースに
自分の声を心地よく出す身体を作ります。
そして、言葉へのこだわり。
楽器と歌の違いは歌詞をいかに歌声で伝えるかですから、私はここにこだわります。
各種レッスン、教室についてはこちら
お問い合わせはこちら


私のメモ書き。
私にしかわからないね💦

4オクターブおめでとう!

2018-03-25 22:16:39 | 講座・レッスン
今日は1年半ほどボイストレーニングに
通ってくる女性のレッスンでした。


普段は仕事をもち、
土日はにオペラやミサ曲、オラトリオなど
クラシックの合唱を多く歌っています。


最初に私の尊敬する歌手さんから紹介されて
私のところに来た時には
メゾということで暖かい音色でしたが
中低音を息混じりで歌っていました。
この時発声練習の音域は二オクターブ半。




月に一回のペースで
無理なく通ってもらいながら
息混じりにならないように支えたり
私がロンドンで勉強した発声練習や
昨年受けたマスタークラスで紹介された
アプローチ方法などで調整したら
半年ほどでとても高い声が楽に出てきました。
合唱ではソプラノでなくても、
高い声を作って行きましょうと
音域を広げていきました。
この頃3オクターブくらい。



そしてここ二回は私が受けた
体軸のワークショップで紹介された
インナーマッスルを意識する体操なども
盛り込みながら発声練習を進めたら
今日は3点イ音まで出ました!

正しく上が出るということは、
下も出せる!

ということで下がってもらったら
下一点ろ音まででた。


ほぼ四オクターブです✨✨

すご〜い💕

私自身はそんなに高い声出せません!
凄いことなんですよ!


でも、、嬉しいな!



いろんな本番で指揮者、ソリストの力を目の当たりにするだけで私自身も成長を感じるので、月に一回のボイトレの先生の力なんてそれ程関係ないかも知れません。

でも調整役として、身体や響き、発語など見てあげたりしてお手伝いしてあげたいと思います。




まだ30代で伸びしろもたくさん。
いろんな経験をして
プロ、アマチュア関係なく
実力を伸ばして
音楽を、人生を楽しんで下さい。


私も頑張るぞ❗️


近所の桜も7分咲き。
お花見日和でした。






5/13 音楽の雑記帳 チマローザ『秘密の結婚』喧嘩の三重唱稽古

2018-03-24 23:21:09 | 稽古日記
今日も日中は暖かく、街のソメイヨシノが満開に近づいてきましたね🌸

今日は午後から合唱団の指導をした後、
玉川学園前に稽古へ。

玉川学園駅前の桜もきれいでした。


さて、稽古というのは
[5/13の音楽の雑記帳(その9)ー私の好きな歌ー]
の中の冒頭のチマローザのオペラ『秘密の結婚』から喧嘩の三重唱の合わせ。

カロリーナ 麻生千穂
エリゼッタ 和泉聰子
フィダルマ 水越美和

の3人で歌います。
今回のコンサートで
歌のアンサンブルはこれだけ。
いきなりのインパクトです。

ちなみに、カロリーナとエリゼッタは姉妹。
エリゼッタが姉さん、カロリーナが妹です。
弟二人の私からすると姉妹の喧嘩は
どっちもどっち。

私が年上なのよ、生意気ね!と息巻く姉と
姉だからって威張らないでよ!と負けてない妹。
叔母のフィダルマはどちらも慎みなさいと
おさめようとするも喧嘩は止まらず
3人とも、なんて無礼な!我慢できないわ!

と、本人達は大真面目に喧嘩、嘆く
喜劇オペラの楽しい場面なのでした。


でも今日は演技は付けないで
音楽稽古に徹しました。


ピアニストは稲葉和歌子さん

昭和音大や日本オペラ振興会で
コレペティトゥアをなさっている
オペラの伴奏のプロです。


テンポ感やフレージングなど
アドバイスして頂きながら
よい合わせが出来ました。


前回歌った時よりいい感じです。

歌を聴いて楽しくなりたい貴方!
是非5/13は鶴川のポプリホールへGO‼️😊

お待ちしております。




【音楽の雑記帳(その九)-私の好きな歌ー】

2018.5.13(日)15時開演(14時30分開場)
和光大学ポプリホール(小田急線鶴川駅北口より徒歩3分)
全席自由 3000円  ペア券5500円(前売りのみ) 学生2500円

出演:ソプラノ 麻生千穂  和泉聰子
   メゾソプラノ  水越美和
   フルート 森永祥子
   ピアノ  稲葉和歌子   中谷路子
   企画構成・お話  古曽志洋子

チケットご用意いたしますのでご連絡くださいませ。
お申し込みはこちら


お電話でお申込みの方は
アンサンブル・ヴァリエ 090-2165-4564 までどうぞ。

お得なペア券の当日販売はございません。
必ず前売りでお求めください。



さくら と美しく歌うために

2018-03-23 22:34:57 | 講座・レッスン
今日は健康ボイストレーニング。
月二回金曜日の午前中10:00〜11:30
蕨市民会館多目的室を中心に行なっている
ボイトレのクラブです♬

前身の蕨学び合いカレッジから独立したクラブ・サークルで、40名前後の中高年の方々が健康増進、歌声を磨く場としていらしています。


毎回前半は呼吸の体操、
発声練習をして

後半は童謡や日本歌曲、歌謡曲など
歌集から二曲ほど選んで練習。


今日は 桜も咲いたので

さくらさくら と

5/13のコンサートで歌う

かなりや

の二曲を練習しました。




さくら は日本の歌によく出る言葉。
でもさくらさくらを綺麗に歌うのは
結構難しいのです。


綺麗に聞こえない原因は大きく二つ。

一つ目は

さ く ら

をはっきり歌いすぎてブツ切れになる場合。
子音があまり強いと外国語みたいです。

普通に話すように何度も

さくらさくら

と言ってみて
同じ口の形、舌の位置、身体・お腹の支えを真似してみてください。歌だからと殊更に強調し過ぎることはないんです。


二つ目は母音の明るさ

日本語の歌はその日本語の母音が話す時の響きより深くなりすぎたり、明るすぎたりすると聞いていて違和感が生じます。私達は話すときはアイウエオの母音を同じではなく微妙に変えているのです。

赤のアと垢のアは
同じアでも違うア。

春のアは明るいア
これがこもったりくらいアになると
春のニュアンスが変わります。

それくらい日本語は繊細なもの。

さくらさくらと二度歌うことによって
二度目のさくらのさが暗くなったり
さくらのらの母音アがオに近くなったりすると
さくらがきれいに咲いて咲いてくれません♬


さくらの く も曲者!
ウの母音が深すぎると日本語のウでなくなります。浅いとドイツ語のUウムラウトみたい。


さくらの母音アウアを
綺麗に響かせてなめらかに歌う練習をしてから
そっと子音を戻すと綺麗につながります。
ら はLでなくRですから、舌をくっつけないように。



気軽なクラブですが、
そんな専門的なこともこっそり織り交ぜながら
楽しく歌っています。


興味のある方は是非見学にいらしてください。
次回は4/6(金)10:00〜蕨市民会館2階多目的室です。

金曜日の午前中は都合が悪いけれどグループレッスン、個人レッスンに興味のある方もご相談ください。歌曲から歌謡曲まで、日本語の歌の事ならお力になれると思います。

見学予約、お問い合わせはこちら

うちの陽光桜もきれいに咲きました。


素敵な春がやってきました😊





椿姫を10倍面白く!オペラの楽しみ方教室その1

2018-03-22 23:03:23 | 講座・レッスン


オペラ演出家の平尾力哉先生が
超有名なイタリアオペラ 椿姫 について
語り尽くします!



オペラ初心者も歌い手も聴いて楽しい2時間半です。


私も2回とも参加します✨


椿姫をよく知っている人も
全く知らず、予習したい人も
演出家の視点でオペラを見ることは
貴重な体験となることでしょう。


本を読んでも眠くなるし
こういう事は人から
教えてもらうのが一番です♬


【オペラの楽しみ方教室 その1】

オペラ演出家の平尾力哉先生によるオペラの観方・聴き方講座。第一弾はヴェルディ作曲 椿姫 。
演奏家もオペラ愛好家の方も楽しめる内容です。椿姫について二回に分けてお話されますが、一回のみの参加も可能です。

*********
第一回
2018.5.15(火)
第二回
2018.5.29(火)
いずれも14:00〜16:30
会費:各日 5000円
先着15名
会場:レスポワール館101号室
(新宿区中落合2-16-31)
主催:平尾貴四男記念生涯学習センター
マネージメント:プロ アルテ ムジケ
申込み:03-3943-6677(担当:上野)

カトル・セゾン ディナーコンサート稽古

2018-03-21 23:31:19 | 稽古日記
今日は雪の中、
京王堀之内駅の川俣音楽院に
4/21の東武東上線高坂駅のレストラン
カトル・セゾンでのコンサート
【ソプラノとギターが紡ぐハーモニー】
の稽古へ。

コンサートは休憩を挟み1時間半ほど。
私はそのうち六曲を歌う予定です。

プログラム順に通して
流れを確認しました。


暗譜が完全でないもの 三曲


あと1ヶ月あるので
埋めていきましょう!


暗譜って、歌っていくうちに
おぼえてしまうものですが、
先日の日本歌曲のように、
徹底的に詩を読む練習をすると
詩の朗読だけで
その世界を伝えられるようになりました。


でも、歌い慣れているものは
メロディと歌詞が一緒に出てくる。
逆を言えばメロディがないと
詩が浮かばないことに!
詩だけを思い出しながら
朗読しようとすると
たどたどしい事に気が付きました。


やっぱりそれでは足りないのですね。
わたしが一番きれいだった時と同じくらい
歌の歌詞を読み込んで、
音にはめて歌いこんで練習しなおしてみます。


きっと新しい表現が出来るはず!


そんな境地にいくことか楽しみです✨✨




【カトル・セゾン ディナー付きコンサート♬】

東上線高坂駅徒歩2分にある素敵なレストランでギターの方と一緒に演奏します。春の宵、美味しいお食事と心癒す音楽をお楽しみ下さい。皆さまのお越しをお待ちしております!

*********

Quatre Saisons Spring Concert
ソプラノとギターが紡ぐハーモニー
2018.4.21(土)17:30 ディナー開始
18:30〜コンサート開始

場所:カトル セゾン
(東武東上線高坂駅西口徒歩2分)
料金:3500円(当日4000円)
食事、ドリンク付き
出演:和泉聰子(ソプラノ)
鳥野一郎(12弦ギター)
詞音ギタートリオ
(川俣勝己、月方貴美子、原田知子)

ご予約/お問い合わせ
カトル・セゾン 0493-35-2080

美しい日本語で歌うために気をつけていること

2018-03-18 02:24:00 | 音楽
先日の日本歌曲振興波の会
スプリングコンサートが終わり、
いろんな方に言葉がよく聴き取れる、
日本語がきれいだったと褒めていただきました😊


ホールは300席ほど、そして良く響きました。
良く響くと声はきれいに聞こえますが
日本語が聞き取りづらくなります。


ですから子音ははっきりと発語しました。
でも、私の日本語がきれいに聞こえたのは
それだけではないと思います。



昨年亡くなった大賀寛先生は
日本歌曲研究会の第一回は必ず
日本語の特性について、と
講義をなさいました。




日本語はどのように成り立っているか?
文節、など出てきて国語の授業のよう😅

でも日本語をはっきり読むということは
一つ一つの音をはっきり発音するのではなく

単語のまとまりが文節をつくり、
文節が集まって文章として聞こえるように読むということ。


それから日本語はイタリア語のように
アクセントで母音が膨らむのでなく
等拍だということ。


日本語の特性を理解して歌う

という事の大切さを教えて頂いたからだと思います。


そして日本語の母音は五つではない。
春の は と 端 の は
同じ は でもア母音の明るさが違う、
とか。


それらは朗読すれば分かると。


朗読の先生は
まずは黙読五回以上。
いきなり読むとそのクセが取れなくなると。

歌と同じですね。
まずは楽譜を読む。


それから感情など込めずに読む。


生徒さんに歌詞を読んでもらうと
たどたどしい時があったり
読み方に迷いがあったり。
正解はないとしても
そんな読み方では歌詞を超えて伝えたいものまでは出てこないので、先ずはきちんと読めることを目指してみてください。


朗読の先生には
最初、早すぎる!と言われました。
早すぎるのは行間をよんでいないから。
朗読は、行間をよむんですよ、と。


本当に、その通り。


そして作曲家が
その行間を読んで曲をつけているんです。
素晴らしい日本歌曲は
その行間に素晴らしい音楽や休符があります。



いい声で歌えばどんな歌も
綺麗に聴こえると思うけれど
言葉が心に沁みた、とか
日本語の美しさを感じてもらうためには
もっと繊細に日本語を語り分けることが必要。



次にそれらの発語が
音域によって崩れないように
音程をとり、響きの中で語る。
しっかりした発声のテクニックが必要。
地道な練習です。


私はそこが💦
高音のオ母音が狭くなったり
音楽のスケールが小さくなりがち。



だから5/13のコンサートの

からたちの花

今まで以上に、
♬咲いたよ〜
の高音の伸びやかさを
曲の表現に必要なものとして獲得しなくちゃ。
******************



★音楽の雑記帳 その9 ~私の好きな歌~
2018.5.13(日)15時開演
和光大学ポプリホール
(小田急線鶴川駅北口徒歩3分)
料金:全席自由3000円、ペア券5500円(前売りのみ)、学生券2500円
作曲家古曽志洋子さんとその仲間によるコンサート。私はかなりや、からたちの花、あわて床屋、東日本大震災の詩に古曽志洋子さんが曲を付けた 心のふるさと(初演) など日本歌曲を中心に歌う予定です。

チケットご用意いたしますので、こちらからお申し込みください。
ペア券がお得です!当日販売はございませんのであらかじめお申し込みくださいませ。

やる事山積みです。

でもとても楽しい。

好きな歌を歌える事に感謝して✨

******************
これからのコンサート予定はこちら

日本歌曲を極める

2018-03-17 01:36:17 | 演奏会レビュー

昨日は日本歌曲振興波の会のスプリングコンサート本番でした!

トップバッター、プログラム1番で歌ったのは

はる
團伊玖磨 谷川俊太郎

わたしが一番きれいだったとき
朝岡真木子 茨木のり子

珍しく髪を下ろして歌いました。
あげると品がある感じで、茨木のり子さんの詩の激しさが弱くなる気がして。どうでしょう?あまり関係ないでしょうか?ただ自分の中ではこちらの方が意思の強さが出る気がしました。


着物ドレスははるの空と花のイメージで。
そして、ふわふわしているドレスはやはり茨木のり子さんの詩のイメージと違うかと。


演奏は、

姿勢を気をつけて。
仙骨を立てて、重心をきちんとのせて
歌いやすい身体をつくり


朗読の語感、身体の筋肉の状態を再現して


目線を考えて


練習して作り上げた歌に
リハーサルでアドバイス頂いたことを加えて
冷静と無我夢中の間、で歌いました。


時々、もっといい声で歌いたいところもありましたが、常に頭に置いたのは


私の演奏になっているか。


注意されたことを守る演奏ではなく
アドバイスを受け入れて更に私らしい演奏にする事。



やはり今回朗読のレッスンを受けたことはとても良かったです。



朗読をよい響きにのせて語るだけでかなり言葉が、心が動くと思います。そのための技術。発声、発語、空間に響かせるスケールの大きさも。


おかげで良い感想、嬉しいお言葉をたくさん頂きました。



それにしても日本歌曲は懐が深い。


出演された皆さんが
素晴らしい声と感性をお持ちで
どの曲も私も歌ってみたいと思いました。


そう、やっぱり私は
日本歌曲を歌うといきいきします。



もっともっと日本歌曲を勉強して
もっともっと日本歌曲を広めたいです。



母国語の歌ですから
皆さん、楽しめるんですよ‼️


今日知り合った方は
日本歌曲のエキスパート、
又は日本歌曲のエキスパートについて勉強している方ばかり。

私も皆さんを見習って
もっと日本歌曲を勉強します。

そんな良さを皆さんに伝えられるよう
日本歌曲を極めていきたいと思います。



日本歌曲なら和泉聰子さん❣️


と言っていただけるよう
頑張ります。



次回の日本歌曲振興波の会のコンサートは
7/5 木曜日の午後です。

岩河智子さんのアレンジの

大人のための童謡曲集から

あの町この町

シャボン玉(二重唱)

を演技付きで歌う予定です。




どうぞ今から予定を空けておいてくださいね!










日本歌曲を身体におとしていく作業

2018-03-13 01:33:53 | 稽古日記
日本歌曲振興波の会 スプリングコンサートまであと3日になりました。


本番前になると
この歌い方でいいのか?
この表現でいいのか?
もっといい声でないといけないのではないか?
などなど
いろんな迷いが出てきて不調になりやすいです。



なんてチキンハートなんだろう。。😢



とはいえ、そのまま変なことにはならないよう
調整しています。


絶対条件としては
体調を崩さないこと。


よく寝なければね!



と言いつつ夜更かししている。。





昨日は詩の朗読をもう一度
基本の読み方からはじめて。

自分のエネルギーの強く入れたくなるところを感じ、息のスピードを感じ、行間を感じる。



詩を読むときの皮膚感覚、温度感覚、
目の前に見えるもの、色を感じる。


鏡で表情を確認して
身体全身から曲の雰囲気がでているか
どういう息遣いになりたいかを確認して。



自分のベストの声の響きの高さを確認して
その響きの中で発語出来ているか確認して
その時の身体のどこの筋肉がどう働いているかを感じて脱力感と緊張感のバランスを覚えて。



感性のままに歌う前に
勢いにならないよう身体にいろんなものを問うて、確認して、良きものを落とし込む作業。



日本語が母国語だからとてもよく分かるけれど、きっとイタリアものでもドイツものでも同じ事をしなければいけないのだろうね。



逆に日本語が母国語だから
そのまま歌えば大丈夫と思っていると
きれいな日本語に聞こえない事が多いのも事実。

美しい声の響きと美しい日本語の発語のバランスを探って、聴衆が声の響きと詩の内容、両方に感動出来るような歌を目指しています。



今の私の最高の演奏が出来るように✨

是非わたしの はる と わたしが一番きれいだったとき を聴きに来て感想を聞かせてくださいな。


チケット、ご用意させて頂きます!
コメント欄またはこちらからお申込みください。

【日本歌曲振興 波の会 スプリングコンサート】
2018.3.16(金)13:30開演
豊洲シビックセンターホール
全席自由 3000円

出演:(歌手)青島能子、石川優紀、和泉聰子、太田祐子、亀井眞理、神田雅子、紀伊国屋美智子、清水良一、田中美佳、永田美穂、中村文子、丹羽京子、村上初美、本宮寛子、(ピアノ)片岡和子、藤波結花 敬称略

音楽の雑記帳 その9 -私の好きな歌ー

2018-03-12 00:09:17 | 演奏会案内



5月のコンサートのご案内です♪

音楽の雑記帳(その九)-私の好きな歌ー

2018.5.13(日)15時開演(14時30分開場)
和光大学ポプリホール(小田急線鶴川駅北口より徒歩3分)
全席自由 3000円  ペア券5500円(前売りのみ) 学生2500円

出演:ソプラノ 麻生千穂  和泉聰子
   メゾソプラノ  水越美和
   フルート 森永祥子
   ピアノ  稲葉和歌子   中谷路子
   企画構成・お話  古曽志洋子

チケットご用意いたしますのでご連絡くださいませ。
お申し込みはこちら


お電話でお申込みの方は
アンサンブル・ヴァリエ 090-2165-4564 までどうぞ。

お得なペア券の当日販売はございません。
必ず前売りでお求めください。


私は日本歌曲を中心に歌います。

今年は童謡雑誌「赤い鳥」の創刊100年ということで
童謡100年の記念イヤー!

1918年に発表された童謡から

かなりや

そして北原白秋の詩、山田耕筰の作曲から

からたちの花
あわて床屋

を歌います。


作曲家 古曽志洋子さんが東日本大震災の詩から選んだ

「心のふるさと」

初演の演奏もいたします。

昨日は3.11

追悼、黙とうと7年前を悼み、祈り、未来へ向かう行事が多くありました。

5月13日のコンサートでは
詩に音を付けて歌という形で
心に寄り添うことが出来たらと思います。


他にはイタリアオペラの醍醐味、コロラチューラソプラノの有名な狂乱の場、メゾソプラノの迫力あるアリアなどいろんな歌が楽しめますし、邦人作品のピアノ連弾、古曽志先生のフルート作品なども素敵です♪


是非是非、足をお運びくださいませ。
お待ちしております。

詩と音楽と絵が紡ぐとき

2018-03-11 22:29:29 | 演奏会レビュー
金曜日になりますが聖路加病院お昼のコンサートでお世話になったピアノの山本緑さんとソプラノの麻野恵子さんのジョイントリサイタルを聴きに行きました。

プログラムはリストのドイツリートやピアノ曲、平井康三郎さん、朝岡真木子さんの歌曲など。
山本緑さんには聖路加病院お昼のコンサートで伴奏をしていただき、歌の表現、言葉を伝えることを厳しく鍛えて頂きました。


プログラムには私も歌ったことがある
うめぼし や おにぎり も。
会場からはほっこりする笑い声も😊

そしてうっすら涙と優しい微笑みが浮かぶ歌。

麻野さんの歌声は
品があり優しく慈愛に満ちて
心地よく言葉が胸に響きました。

ママへ は涙が止まらず。。

素敵なコンサートでした。


会場では楽譜の販売があったので買ってきました。







星乃ミミナさんの詩に
朝岡真木子さんが曲をつけて
葉祥明さんが表紙絵を描いた
二曲が表裏に印刷されている一冊の楽譜。



言葉を音楽が優しく包み
歌とピアノを通して
優しい祈りが
会場に広がりました。


楽譜の表紙絵も
心が澄んで素直になる絵が描かれていて
とてもとても素敵です✨


楽譜の言葉にもありますが
まさに詩と音楽と絵が紡ぐとき。


皆さんも是非お手に取ってみてください。


私も是非歌ってみたいと思います。





そしてこの日は5/13に初演する日本歌曲のうち一曲の楽譜を受け取りました😆😆


そのコンサートの事は
別の記事に!

日本歌曲振興波の会スプリングコンサート総稽古

2018-03-07 17:18:10 | 稽古日記
今日は来週の日本歌曲振興波の会スプリングコンサートの総稽古があり、会長である本宮寛子先生のコメントなど頂いてきました。

プログラム1番なので今日の稽古も1番。


それもとても緊張しましたが、先生にまずは褒めていただきホッとしました。


言葉については詩を伝えるべく、
朗読の斎藤ゆき子先生について
はる も わたしが一番きれいだったとき も
レッスンしていただいて
毎日朗読してから歌っています。


朗読の言葉をいかに声楽の響きのある発声で歌い、語るかを地道に練習して繰り返し、身体に覚えさせています。


それでもやっぱり足りない言葉の練習


顔の表情の研究


もっと言葉を前に届ける


間合い


自分の伝えたいように伝わるために
あと一週間練習します!


他の方の歌も拝聴しましたが
ステキな日本歌曲がいっぱい❣️



詩と音楽が結びついた日本歌曲の名曲を楽しみにいらしてください!

チケットご用意致しますので是非!
合わせを聴いたら本当におススメのコンサートだと胸を張って言えます。

ええ〜?と思ったら
先ずは体験しにいらして下さいね。

私は日本歌曲は日本人が言葉も音楽も理解できてスーッと感覚的に楽しめる、心地よく分かりやすく深い音楽ジャンルだと思っています。


オペラは声はすごいけど意味わからん!という方は日本歌曲から始められてはいかがでしょう。


トップバッターで皆様をお迎え致します。
会場でお待ちしております😊😊😊




チケット、ご用意させて頂きます!
コメント欄またはこちらからお申込みください。

【日本歌曲振興 波の会 スプリングコンサート】
2018.3.16(金)13:30開演
豊洲シビックセンターホール
全席自由 3000円

出演:(歌手)青島能子、石川優紀、和泉聰子、太田祐子、亀井眞理、神田雅子、紀伊国屋美智子、清水良一、田中美佳、永田美穂、中村文子、丹羽京子、村上初美、本宮寛子、(ピアノ)片岡和子、藤波結花 敬称略