昨日は
日本歌曲振興波の会
小林秀雄追悼演奏会へ。
素晴らしい歌手の皆さんが
小林秀雄先生の素晴らしい作品を
感動的に歌い上げた演奏会でした。
オール小林秀雄作品でしたが
半分以上知らない曲でした。
そして同じ作曲家が書いていても
曲の雰囲気がそれぞれに違って
飽きのこない選曲。
いえ、作品の力かとも思います。
初めて聴いた写楽の鏡。
2005年に三人の女達の物語で
ご一緒させて頂いた鴨川太郎さんが
お歌いになっていたこの作品は
まるで歌舞伎、義太夫のような節回し。
三人の女達の物語で太郎冠者を
見事に演じきっていた鴨川さんならではの
歌唱と演技がお見事✨でした。
和澤康代さんの花の春告鳥。
小林秀雄が感激していたというその歌唱は
曲の世界とレベルの歌唱技術が
ピタリとあっていて
ふんわりと柔らかい曲が
スケールの大きい表現で
見事に浮かび上がってきました。
そうか、この曲はこういう曲だったんだ。。
感動しました。
鈴木房江先生の啄木鳥。
小林秀雄先生がその歌唱を聴いて
『演者が消える』演奏が出来る
数少ない歌手の一人だと仰った方。
自分を消して
その歌の世界を見事に表現する。
何にでもなれる。
本当にその通りの歌唱でした。
見事な声のコントロールと広い表現技術。
私もこのような、
演者を消して、
歌を表現出来る歌手になりたいです。
そして圧巻の本宮寛子先生。
いい意味で、本宮先生は
何を歌っても本宮先生の存在感は消えません。
その華やかさ、懐深さ、温かさ、
歌手が持っていて欲しい、
憧れの対象となる華と声が
歌の歌詞の世界を語るのですから
惹きつけられない筈がない。
一人一人書いていたらきりがないほど
全ての演奏が
その人の良さ、
その曲の良さ
を映し出していて
本当に感動しました。
小林秀雄先生とは
お会いすることが出来ませんでしたが
これらの素晴らしい作品を
歌い継いで行けるように
精進していくことが大切なのですね。
アンコールでは
会場の皆さんと小林秀雄作品の童謡
まっかな秋
を歌いました。
私も隣の人も
会場全体から
とても気持ちよい声が鳴り響き
会場全体で小林秀雄先生の追悼をしました。
このような素晴らしいコンサート、
とても感動しました。
そして私もこんな素晴らしいコンサートを
していきたいと思います。
出演者の皆さま、おつかれ様でした❗️❗️