日々徒然です

カフェにようこそ!

密かに

2015-04-22 13:20:20 | 小説
大学に入学してからあっという間に月日は流れていく
友達にも恵まれ友達の紹介でバイトにもありつけた
バイトは兄貴に内緒だが、日中はカフェ店員で夜間はバーの店員と掛け持ちをする事になった
友達の紹介もあってすんなり溶け込めてはいると思う

今日は1限目からの授業だ
「ヤバ!遅刻する。今日はバイトあるから帰りは少し遅くなります」
「わかった。気をつけてね」
「食事はチンして食べれるようになっています」
部屋を借りていることで家事全般は俺がする事で納得してくれている
元々、家事は好きで良く実家でもお袋の替わりにやっていた

家主は今日も缶詰か?大変だな
徐々に売れ出して今じゃ、売れっ子小説家さんで脚本も手掛けているようだ
そんな兄貴の友達はイケメンだが家事は壊滅状態に等しい
何かと世話好きの俺は少し嬉しかったりもする
(決して恋じゃ無いけど・・・)

「ちょっと遅くなったか。只今、帰りました」
おかしいな?声がしない?

「ダメだよ。帰ってくるから」
「良いだろ?ちょっとくらいなら」
家主の部屋から濡れ場的な音が聞こえてきた